月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

家を守るモンスター出現!

2021-06-25 00:21:00 | コロナ禍日記 2021









 

 5月5日(水曜日)晴れ


  

 ゴールデンウィークは、ほぼステーホームで過ごす。それでも、実家の母が何度、電話をしても、取らないのが気になって様子を見にいった。

  電話は、音量を誤って最小に設定してしまったようだ。

 日帰りの帰省だったが、ワクチンの予約確認のための書類作成を手伝い、「インターネットで西宮から予約をするからね」と約束をし、戻る。

 

 

 それ以外、買い物へ出かけては食事をつくって食べ、あとは仕事をして過ごした。ずっと働いていた。休みの仕事は好き。誰からも緊急の連絡がないので、自分ペースで仕事ができることがなにより気に入っている。

 それに、うさぎと亀の話しではないが、人が遊んでいる間に、亀が働くのは合点がいくというものである。

 

 またゴールデンウィーク中、2日間は、家人が出張だったので、誰にもとがめられずに、悠々すきなように家の空間をつかうことができて、楽しかった。食卓の上に原稿や書類をパーンと広げて校正をし、和室の部屋で原稿を書き直すというように。夕食の後は、BS映画をみて、風呂ではアイスクリームやフルーツを持ってはいって本を読むというように。   

 小学生の夏休みのような怠惰な一日を過ごした、と記しておこう。まあ、基本は仕事をしていたが。

 

 

 残念だったのは、DVDを借りていなかったことだ。それでBSをつけたら「いま、会いに行きます」をしていて、それをみる。

 

 翌朝は、朝散歩をし、瞑想とヨガ、仕事に戻る。

 夜は気ままに風呂読書。

 

 最終日の5日。風呂場でシャワーをあびていると、熱〜い視線を感じたので、なにげなく振りむいてみたら、あれ? と違和感。誰がこんなところにシールをつけたの? NO!NO! 









 腹の白いmonsterが、浴室のタイルに張り付いていらっしゃる。びっくりした。

どこから入ってきたのだろう。あちらこちら黒い網で覆われており行き場がなくて逃げ出したのかも、きっとそうだ。

 それからは、シャンプーの泡を流したあと、体を洗いながら、背後をじっーとみてしまうのです。おめめ、ぱっちり。ながーい、くるっと先をまきあげたしっぽ。落ち葉より小さな吸盤のある五本指でがっしり、壁をつかんでいる。おぅー! 

 夜中12時。やはりいた。全くびくとも動いていない。大好きな風呂読書を、この子に譲る。ヤモリは縁起がいいので、つまんで外へ出してやることもできないのであった。