陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

博士の愛した数式

2006-02-13 07:01:14 | 映画(DVD)
試験が終わってむしょうに映画が観たかった。3丁目の夕陽ののどかなポスターが職場に貼ってあった。税務署関係のなんかに使ってあったのかな?『4日間の奇蹟』で繊細なピアニストを演じた吉岡秀隆がポスターに居る。観たい観たいと試験が終わったら、その映画は終っていた。無念。

この映画は一緒に試験を受けた同僚がやたら勧める。原作を読んだと言う。吉岡秀隆も出ている。主演の寺尾聡は半落ちや阿弥陀堂だよりで魅せられている。観たい、観たい。先週まで一日二回上映が、もう一回になっている。終演が近いと言うことだ。さぁ~いそげ。

トイレに行って、椅子に腰掛けて…観客はなんだか子供が多くザワついている。3Dメガネとか言っている。なんだ?予告も春休み子供向けが続く。博士の愛した数式は文部科学省指定だったのかな?始まって驚いた。アニメ!わ~トイレに行って、隣りの部屋に入ってしまってた!

あわてて、正しい上映の部屋へ。今、始まったところ。あぁ~良かった。

80分しか記憶がない病。認知症は30秒だったりするから、日常的に仕事で接している人々を思い浮かべる。家政婦さんほどどっぷり接しないけれど、ヘルパーやってるからよくウンウンと分かる。

博士が記憶にない事を言われて混乱してうろたえるシーンは、アスペな息子が理解不能な時にみせる動揺に似ている。どんな人も丁寧に扱われるのは見ていて心地よい。

静かな落ち着く音楽も良かった。自然いっぱいの景色がまた良かった。最後にロケ地を確認したら長野だった。

数学キライな私にも数学は美しく、人生の深層を探る学問に見えてきた。
最後に詩が流れた。あぁ~書き写したいと思ったが、映画は暗闇の中。メモの用意もない。

原作を出た足で買い求めに書店へ。パラパラめくったが、あの詩はどこにも載っていない。原作も静かにしっとりと物語が進む。登場人物の会話が美しい。これほど丁寧な言葉からはかけ離れた日常に居るなぁ~。

小川洋子の作品は初めて読む。まだ、途中。 映画と対比しながら二度おいしい。


THE有頂天ホテル

2006-02-13 06:21:29 | 映画(DVD)
三谷幸喜だぁ~とずっと観たかった。最近、疲れて思考停止状態になった時、コタツのお供BGM代わりに付いているテレビに三谷幸喜さんが出ていた。

占いのいかついオッサンと女装の美輪明弘と言う色濃い人々とのへんてこトーク。睡魔が来るまで観ていたからかなり遅い時間の番組。翌日、職場でなんと言う番組か聞いたら、『オーラの泉』。けっこう観られている。偶然か?観なさいと言う神の思し召しか?そんなこんなで観たい度がUP。

休日の朝一の時間を調べて観に出かけた。わ~開場時間が迫ると焦ってチケット売り場に突入したら、35分と50分を勘違い。余裕あり過ぎだった。あいかわらずドジ(涙)

役所広司の副配人のホテルマンスマイル。役所さんはいろんな役柄で楽しませてくれる。そして出てくる、出て来る。NHK大河ドラマの竜馬に登場した面々。只でもせわしない大晦日に、ややこしい話がいっぱいからんで次から次にありえない難問奇問。しっかり笑えるオチあり。

トナカイの被り物。大事な場面によちよち出てくるアヒル。朝日新聞の連載エッセイにも飼っている犬のトビの話がよく出てくるけれど、三谷さんは動物好きなのかな?

『言いたいことは言え』と最後に力強く悟っていたけれど、『言いたいことを言ったらおしまい』と腹ふくるる日常を普通過ごしている訳で、わっはっはと笑った上に、なにかしらん痛快な気分で、館内が明るくなり現実に戻った。三谷幸喜サイコー!