追記:2012.3.24
新田佳子さんの2012年の会期が決定いたしました。
2012年6月21日(木)-7月2日(月)
おたのしみに!
先日 旅した北陸。
最初の目的が、新田佳子さんによるガラス製作の見学でした。
新潟県、福島県に降り続いた大雨の中
関越道・上信越道・長野道・北陸道と走り
有磯海SAで仮眠して
9:00am、新田さんの待つ工房に着きました。
さっそく お願いして「宙吹きガラス」製作を見せていただきました。
新田さんは 作業スペースの中央にある大きな熔解炉から
2~3回に分けて使う分の溶けたガラスを
吹き竿(穴のあいた鉄棒)にとりました。
大きな炉の中には、下の画像の窯が入っていて
この窯の中で 溶けたガラスが待っています。
吹き竿にとったガラスを 調製用の炉(グローリーホール)で
作業しやすい温度に調整して 平らな金属がひいてある台で
形を整えていきました。
作業台に座り、水で濡らした新聞紙(紙リン)を手に取り
さらに形を調整していきます。
熱くないのでしょうか?煙や炎がときおり上がります。
その後、迷うことなく 息を吹き込みます。
様子を見ながら調製用の炉に入れて
道具や濡れ新聞を使いながら
思い通りの形に近づいていきます。
と ここで、ポンテ竿(穴の開いていない鉄棒)が追加されました。
材料を少し取り、吹いたばかりの作品の おしりに
ぺタッ(この付けるモノをポンテと言う)
形を整えていたのは、グラスの底になる部分だったのです。
吹き竿に近い方に傷を付け 切り離し
今度はグラスの縁(口に当たる方)を仕上げていきます。
調製炉で温度を見ながら、余計な分を切り
少しづつ整えていきます。
少し大きな 綺麗なグラスができました。
おしりに付いていた竿(ポンテ)を外して
ゆっくり冷ます為の炉(徐冷炉)に入れて終了。
急に冷ますと割れてしまうそうです。
続いて、「ピン・ブロウ」
吹き竿を使わない方法を見せていただきました。
同じ様に 熔解炉から2~3回に分けて使う分の
溶けたガラスをポンテ竿に取り、温度を調整して
、水で濡らした新聞紙(紙リン)で 形を調整していきます。
小さなピンで ガラスに穴を開け
その穴を押さえると、中の空気が膨張して
ガラスが膨らみます。
そこに パファーとゆう道具で 空気を吹き込み 膨らせます。
吹いてる時の顔は「撮らんといて」「載せんといて」
と言われておりましたが、しっかりとUPしてしまいました。
新田さんスイマセン。
時折、調製用の炉(グローリーホール)に入れながら
形を整えていきます。
まん丸ではなく 四角に近い 丸いうつわになる様に
木ごてを使い、お皿にしていきます。
底になる部分にキズを付けて、徐冷炉の中で
竿を叩くと「キンッ」と音が聞こえてきました。
暑くて中は覗けませんが 徐冷炉の中で
切り離したようです。
これで製作は終了。
最後に、施設内を案内してもらいました。
底を削ったり、加工する作業室。
危険な道具もあるようです。
新田さんのガラスと言えば
「サンドブラスト」
その機械も見せていただきました。
吹いたばかりのガラスは まだサンドブラスト加工はできません。
温度をさまして、マスキングして・・・・
サンドブラストは次の機会の おたのしみ!
2012年も あるぴいの銀花ギャラリーで作品展の
開催が決まりました。
会期は・・・・
2012年6月21日(木)-7月2日(月)です。
新田さんの前は、成田理俊さん。
新田さんと成田さんは、ふたり展も開催された事があります。
今回は見れませんが、コラボ作品も素敵でしたよね。
新田さん、貴重な時間にお邪魔して
いろいろ説明しながらの 製作、ありがとうございます。
スタッフ一同
またお会いできるのを楽しみにしております。