高知展の作家紹介もラストです。
自宅でも 箸やおたま、トング等を使っている 下本一歩さん。
一歩と書いて「かずほ」さんなのですが
高知の仲間からは「いっぽ」さんと呼ばれています。
元々は、竹炭職人(現在も焼いています)で、立派な炭窯があります。
その炭窯で、高知の山で3年以上育った竹を燻し
完全に水分を抜いてから加工して「竹のカトラリー」を制作されています。
工房を訪ねた話はコチラ。
取っ手に四方竹という四角く育つ竹(筍は10月中旬に出てくる)を使った「おたま」
節を 素敵に使って おたまの掬(すく)う部分にされています。
使わない時は、壁にかけておいても趣がありますね。
穴あきもタイプの穴は、雫型に切り抜かれていて
こころをくすぐられます。
スプーンも3タイプ届きました。
他にコーヒーメジャーや、茶匙も。
しゃもじも 燻された竹の雰囲気が残り、使い込んで行くと
自分のモノになって行く、その変化が楽しめそうです。
一歩さんの作品で一番のお気に入りは「箸」です。
はじめて使った時に、こんなに食べ物が取り易い箸があるのかと
ビックリしたのを 良く憶えています。
ふたつ並んだ箸の 色が薄い方は4年間 毎日使っている箸です。
色が薄くなったり、先端が 丸まってきていますが、これが
自分のモノへ変わって行った変化です。
変化と言っても、一切 歪む事無く、綺麗にピタッと揃います。
長く お付き合いしていく為に、注意している事は
使った後に、水に漬けず、直ぐ洗って水気を拭き取るだけです。
是非 一度、この使い易さを実感していただきたいです。
高知展 ~その3~ 海と山と、土佐の風からうまれるもの
2014年7月18日(金)~8月4日(月)
11:00~18:00(最終日16:00まで) 火曜休み
あるぴいの銀花ギャラリー
330-3835 さいたま市大宮区北袋町 1-130
TEL 048-647-2856