牧谷窯 杉本義訓 会期終了
初日には、色付きはじめた木々の葉もすっかり秋色になる気候に恵まれた会期でした。
ご来廊くださいました皆様、オンラインをご覧いただいた皆様、こころより感謝申し上げます。
ありがとうございました。
鳥取県にある牧谷窯、ここには他の作家さんの工房とちょっと違う景色があります。
今回の展示に使った窯出しの写真ですが、引きで見ると窯の周りも見えます。
手前にある釉薬の蓋に乗る練り込みのうつわ達、実は、これは全て練り込んだ生地の剥がれや、隙間が開いてしまって展示や器屋さんへ出す事のできないものです。
窯周りの棚を見ても、完全に割れてしまったモノも含めいっぱいあるんです。
そして、これは、ほんの一部。
別の倉庫に、練り込みをはじめてから、出せなくなってしまったうつわは 全てとってあるそうです。
実際に窯から出したばかりのうつわをひとつ、杉本さんが手に取ると、白と茶色の間に亀裂が入っていました。
練り込みだけの作陶はロスも多く難しい。
それでも、杉本さんは、自分はこの道で、練り込みでやっていくと、強い覚悟をもって作陶されています。
ギャラリーで、ご覧いただいたうつわは、本当に貴重なうつわ達です。
お求めいただいた皆様、たくさんの料理を盛って佳い食事の時間を過ごしてください。
最後の1枚は、アップしちゃダメと言われていた杉本さん。
ちいさくしておくので許してくださいね。
また2年後にハイエースに乗ってきてくれると思いますので、皆様、ぜひ 会いに来てください。
ギャラリー樟楠