愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

いつかこういう日(新型インフル日本上陸)が来るとは思っていた

2009年05月09日 21時41分43秒 | 自然科学
asahi.com(朝日新聞社):国内初の新型インフル感染確認 成田帰国の大阪の3人 - 社会

 とうとう、新型インフルの国内感染が確認されました。いくら日本が島国とはいえ、世界中で航空機が飛び交うような世の中で日本だけが埒外ということはありえません。もちろん、水際での検疫が今後無駄になるわけではありません。感染の拡大を最小限に抑えるためには引き続き水際での検疫の取り組みの強化が望まれます。同時に国内での医療体制の新型インフルエンザへの予防及び治療の体制が求められます。

 とはいえ、90年前のスペイン風邪のときより現在は医学がはるかに発達しています。新型インフルエンザウィルスに対する警戒は必要ですが、恐れすぎてしまうのも問題です。防衛的にマスクを着用する、体力を落とさないようにするなど万が一自分が感染しても重症化しないようにする備えは誰にでもできます。また、自分がインフルエンザに感染したかもというときには保健所に相談するなどが必要です。そのまま病院・診療所へ行くと感染を拡大させる可能性があります。

 個人でできることは可能な限りするべきですが個人できることには限界があります。現在、世界中を震撼させている新型インフルエンザは、それぞれの国の政府がどれだけ人民の命と健康を守るのかが正面から問いかけることになるでしょう。シッコという映画ではアメリカの医療保険の問題がクローズアップされて問題提起されていましたが、経済的な要因で受診抑制が起きれば低所得者ほど感染が拡大する、適切な治療が受けられなくて重症化、最悪の場合は命を落とすということが起きます。

 新型の感染症が発生したときには、それぞれの国がどれだけ人民の命と健康を守ろうとするのかが、感染予防、治療などの取り組みを通じて浮き彫りになります。現在の段階でも、日本では検疫官が全国で358人しかいないという検疫体制の脆弱さがはっきりしてきました(検疫官の仕事は高度に専門的なので足りないからといってすぐに人数を増やすことができるわけではないのです)。

 自分自身が新型インフルエンザに感染しないように警戒をするとともに、日本政府が自国の人民をどう取り扱っているかがこういう危機的なときにこそはっきりしてきます。その辺のところを渡したちは、新型インフルを教訓にしながら注視していく必要がありそうです。


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