愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

ノーモアヒロシマ・ノーモアナガサキとキューバ

2012年12月27日 02時30分06秒 | 現代に活きる Che Guevara の志



 キューバでは、広島と長崎における原爆投下のことは、みんな知っています。というのは、キューバの学校では、必ず広島と長崎における原爆投下のことを歴史の授業で習うからです。このことには、チェ・ゲバラの働きが大きいわけです。

 キューバ革命は、1953年7月26日のモンカダ兵営襲撃を始まりとして1958年には、チェ・ゲバラ率いる革命軍の部隊がキューバの要衝である、サンタクララを解放しました。そして1959年元旦には、革命軍が首都ハバナへ進軍し、独裁者のフルヘンシオ・バティスタはアメリカへ亡命(逃亡)しました。こうして、フィデル・カストロは勝利宣言をしました。

 革命勝利後、半年余が経過した頃に、チェ・ゲバラは日本に視察に来ます。チェ・ゲバラを始めとしする使節団の目的は、砂糖の売り込みと、当時高度成長を始めた日本の工業に注目しての経済視察です。公式には、日程に含まれていませんでしたが、チェ・ゲバラは、自費で広島に滞在中に行きます。そして、彼は原爆ドームを目にするのです。また、チェ・ゲバラは医者でもあったことから、原爆症に苦しむ人々の情況をも目にしたわけです。そして、チェ・ゲバラは、「アメリカにこんなにされてなお、あなた方はアメリカに従うのですか」、「アメリカにどうして原爆投下のことを責任追及しないのですか」と本音を原爆ドームを前にして語ったのです。

 8月でもないこの時期になぜチェ・ゲバラの広島訪問を記事としてアップするのかと思う方はいらっしゃることでしょう。もちろん理由があります。12月16日(日)投票日で衆議院総選挙があり、この結果自民党が「圧勝」して政権復帰をしたからです。

 日本は、広島と長崎と実戦で2発もの核兵器による被害を受けているし、第5福竜丸のビキニ環礁での水爆実験による被曝経験があります。他には、原発の東海村臨海事故で急逝放射能障害による死人を出しているし、2011年3月11日には、福島第1原発事故を経験しています。しかも、原発事故の収束の目処は未だに立っていません。このような情況にもかかわらず政権に復帰した自民党は未だに原発を推進し、核武装への野望を有している人さえ自民党にいるのです。このことがチェ・ゲバラの広島訪問のエピソードをアップした理由です。地球儀で見れば、キューバは日本の裏側の島国です。このくらい遠くのキューバが核兵器の悲劇を繰り返すまいと学校教育の中で広島と長崎のことを教育しているわけです。核による被害を受けている国の人民が憲法第9条改悪と核武装の野望を許していたのでは世界に示しがつきません。もちろん、私たちにとっても何一つ良いことがありません。

 私は、自民党・安倍政権発足を受けて憲法改悪と原発推進政策などにいっそうの警戒をするべきだと考えています。

 まずは、参議院選挙での日本共産党の勝利を以って自民党にいい気にさせないことが大切です。

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