愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

大阪市楽団をハシズムの魔の手から守ろう!

2012年03月05日 00時54分05秒 | 音楽、その他文化関係
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 大阪市音楽団が橋下市長の予算大幅カット策動により存続が危うい状況にあります。音楽関係者からも大阪市楽団の存在意義から存続を訴える声が出て拡がっています。罫線上は、東京交響楽団正指揮者である飯森範親さんがツイッターで大阪市楽団擁護を訴えていることをそのまま引用したものです。

 大阪市楽団の演奏を私は直接的は聴いたことがありません。大阪市楽団の実力は、吹奏楽団として全国トップレベルだそうです。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120224/waf12022413500022-n2.htm

 大阪市楽団の歳入が低いのは、彼らが公務員であることから出演料が低く抑えられてしまうからです。要するに、歳入の低さは彼ら楽団員の資質とは関係ないわけです。これを橋下市長は、市場原理万能主義に凝り固まるあまり、利潤が出るのかどうかということだけを価値の尺度にして大阪市楽団を裁断しようというとんでもない間違ったことをしようとしているのです。大阪市楽団は、大阪市立中学、高校の吹奏楽部に定期的に指導しに行く、園児・児童向けの鑑賞会を開くなど音楽教育に取り組んでいます。こうしたことは、商業ベースには乗らずそれでも大阪市楽団が系統的に安定的に音楽教育に取り組んでこられた背景の一つには大阪市楽団が公的責任によって運営されていることにあります。公的責任によって運営されている楽団だからこそ利潤追求第1主義に飲み込まれることなくやってこられたといえるでしょう。

 大阪市楽団のことは大阪市だけのことだけではありません。これは全国的問題です。大阪市楽団の実力が先に示したとおりの全国トップレベルの実力を持った吹奏楽団であることを考慮すれば大阪市楽団が失われることによる損失は、大阪市だけの問題ではなく全国的な問題です。日本で数少ない本格的吹奏楽団を失うことは、日本全体の文化的損失です。失われた音色は絶対に元には戻せません。

 音楽・文化は、市場原理万能主義の考え方を適用してはいけない分野です。確かに、私たちは市場で音楽コンテンツを金銭を出して商品として購入します。演奏会などへいくのにも演奏という役務の提供を商品として購入している面があります。しかし、音楽・文化活動は必ずしも商業ベースに乗るような形で行われるとは限りません。文化の裾野を社会に広げるためには市立中学、高校への音楽指導、園児や児童を対象にした鑑賞会など商業ベースに乗らない形での活動が、それ自体何の儲けにもなりませんが重要です。音楽・文化は市場原理だけには任せて置けない分野であり、国民の文化へのアクセスを保障するために公的な責任がどうしても必要です。

 橋下市長は市内の文化を寂れさせようとするのでしょうか?日本全体の文化状況に損失を出すつもりでしょうか。大阪市だけの問題と考えて全国の問題と考えて、橋下市長による大阪市楽団つぶしをやめさせるために世論、運動で橋下市政を包囲していきましょう。

 日本共産党は、文化・芸術を人々の生きる力を与えて社会進歩に欠かせないという見解を採っております。文化を自由に創造して享受することを日本共産党は、国民の権理として考え、この条件を整えることを国の責務と考えております。

 上記のような観点から日本共産党の文化政策は創られています。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2010/06/2010-s18.html

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-04-19 16:41:30
いきなりつぶすってのもどうかと思うが
楽団の平均給料とか教えてくれた擁護する
返信する
Unknown (Unknown)
2012-08-09 03:07:14
若手の音楽家のレベルがすさまじく上がってるのに
受け入れ枠なくて、既得権益の塊、なぁなぁでしてる
市音は改革しないと

2~3年に一度、すべての楽団員の身分を白紙にして
外部から一般公募して、実力のある人が受け入れられるようにすればいいのではないですか?

一度入ったら、一生涯安泰という環境が間違ってると思いますが
返信する

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