日本共産党中央委員会は2015年9月19日に緊急の第4回中央委員会総会を開催した。ここで党中央委員会は、戦争法強行制定に反対する闘いにおいて野党が最後まで団結して闘いぬいたこと、安倍政権打倒と戦争法廃止をする政権実現への要求の高まりを受けて『「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけます』を提案することを決定した。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/09/20150919-yobikake.html
安倍自公政権による2014年7月1日の集団的自衛権行使容認閣議決定及び2015年9月19日未明の参議院本会議における戦争法の強行制定は憲法第9条に反するだけではなく、立憲主義と法の支配の根幹を脅かしている。だから、緊急の課題として戦争法廃止と集団的自衛権行使容認閣議決定撤回を行う政権の構築が不可欠になっている。戦争法を廃止し、集団的自衛権行使容認閣議決定を撤回することを通じて立憲主義と法の支配に基づく近代国家としての秩序を取り戻すことが民主主義擁護の観点から必要だ。これを実現するためには、安倍自公政権を打倒して新しい政権を実現することがどうしても必要である。
日本共産党は、民主主義革命の路線を綱領に掲げていて民主連合政府樹立をめざしている。同時に党綱領は、民主的改革の主要な点の全てでなくても、さしあたって一致する共通の目標を実現するための統一戦線を形成して統一戦線の政府をつくるために力を尽くすことを掲げている。
『統一戦線の発展の過程では、民主的改革の内容の主要点のすべてではないが、いくつかの目標では一致し、その一致点にもとづく統一戦線の条件が生まれるという場合も起こりうる。党は、その場合でも、その共同が国民の利益にこたえ、現在の反動支配を打破だはしてゆくのに役立つかぎり、さしあたって一致できる目標の範囲で統一戦線を形成し、統一戦線の政府をつくるために力をつくす。』(日本共産党綱領)
http://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo/
時期が決まっている国政選挙として来年の参議院選挙がある。日本共産党第4回中央委員会総会は、戦争法に反対する野党と共同できれば、戦争法廃止をする国民連合政府実現のために選挙協力をすることに踏み込んだ決定をしている。日本共産党は第4回中央委員会総会の決定に基づいて速やかに野党に党の立場を伝えて対話と合意形成へ力を尽くす。衆議院解散総選挙についても日本共産党は、戦争法廃止の国民連合政府樹立へ向けて共同できれば、選挙協力をする。
安倍自公政権の奴等は戦争法の強行制定で「達成感」に浸っていることだろう。だが、その「達成感」に浸っていられるのは今のうちだ。立法事実(法律を制定する必要性)を欠き、憲法に反し、国民の世論と運動を無視した、安倍自公政権の所業は、国民を益々怒らせて自らの手で政権の終わりの始まりをもたらした。安倍自公政権の反動とファシズムの支配を打破して国民連合政府を実現することは、国民自らが自分自身の力で政治を動かして自分たちの政府をつくっていくという大きな第一歩を踏み出したことを意味する。
安倍自公政権を打倒して国民連合政府実現へ向けた闘いは、もう始まっているのである!
安倍政権を打倒して戦争法廃止の国民連合政府樹立へ向けて幅広く政党・団体及び個人が力を合わせていこうではないか!