愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

朝鮮人虐殺を忘れたり、なかったことにしてはならない

2017年09月01日 23時12分45秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 1923年9月1日、関東大震災が発生した。この震災で東京だけでも約6万人が死亡した。

 日本列島は、地震の巣の上に存在していると言っても過言ではない。震災による死傷者を最低限に抑えるために関東大震災などから様々な教訓を汲み取る必要がある。

 さて、関東大震災に関連して私たちには決して忘れたりなかったことにしてはならないことがある。それは、震災に乗じて引き起こされた朝鮮人にたいする虐殺のことである。「朝鮮人が井戸に毒を入れている」、「朝鮮人が暴動を企てている」などの流言が広まった。これを真に受けた人々が「自警団」なるものを形成し、これに軍隊まで加わった。そして、数多くの朝鮮人や中国人が殺された。約6千人の朝鮮人が犠牲になったと推計されるが実際に何人が犠牲になったのか、詳細は今でも分かっていない。それは、事態の性質上、正確な人数を把握するのが困難であることとあいまって当時の政府の隠蔽があったからである。当時の政府の朝鮮人虐殺に関する隠蔽については、『政府によって徹底的に隠蔽された「関東大震災朝鮮人虐殺事件」の真相』というページをご覧頂きたい。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49733

 毎年、9月1日に東京都墨田区内にある都立横網町公園で「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」が日朝協会や日中友好協会などが実行委員会を作って行われている。毎年、都知事は追悼式にあてて追悼文を送付していた。ところが、今年になって小池百合子都知事が追悼文を送付することを中止してしまった。さらに悪い事に墨田区長も小池百合子都知事に同調するが如く追悼文の送付を中止してしまった。

 追悼文送付を取りやめたことについて小池百合子都知事は3月に行われた関東大震災の法要で震災で亡くなった全ての人々へその場で哀悼に意を表したことを言い訳にしている。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/26/yuriko-koike-great-kanto-earthquake-of-1923_a_23186257/

 しかし、関東大震災の時に流言に起因し、人間の手で殺された人々に対する追悼と災害一般に起因してなくなった人々への追悼とは性質が異なり、小池百合子都知事の言い分は通用するものではない。

 小池百合子都知事及び山本享墨田区長による追悼文送付とりやめは歴史を歪めることに加担するも同然である。このことに対する抗議の意思を私は表明する次第である。



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