愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

2016年5月3日 「5.3憲法集会」に参加した

2016年05月05日 10時18分47秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 2016年5月3日13時より有明防災公園にて「5.3憲法集会」があった。集会の参加者数は昨年を上回り、約5万人が参加した。5月3日の憲法記念日に基づく「憲法集会」そのものは毎年行われている。とはいえ、国会に議席を持つ政党の中で憲法集会に参加したのは、日本共産党と社会民主党だけであった。今年の憲法集会では、戦争法廃止と立憲主義回復への国民要求と運動が反映してか、日本共産党と社会民主党に加えて民進党と生活の党も参加した。安倍自公政権と補完勢力以外の野党が立憲主義回復をめざして憲法集会の場に一同に介したことは、画期的なことであり、国民運動と世論が政党と政治家を動かしていったことを如実に示していた。

 ここに掲載している写真を見ると多少隙間があるように見えるだろう。私は集会の会場まで江戸川区平井から自転車で行ったためにわりと端の所にいて写真を撮っていた。会場の中央部分はもっと人でびっしりだった。

 集会のゲスト挨拶、政党挨拶、リレートークが終わった後にはデモが始まった。デモ行進のコースは、台場コースと豊洲コースの2つに分かれていた。

 私は豊洲コースに加わった。とはいえ、自転車で会場へ行った私はデモの隊列の中には直接的には入れない。だから厳密には私はコースの脇の歩道を豊洲へ向かって自転車で走行した。 戦争法廃止と立憲主義回復をめざすための集会やデモ行進では、自分の知る限りどこへ行っても野党と市民の共同の力で安倍政権打倒が要求として掲げられている。

 日本国憲法第13条には『すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。』 と書いてある。また、第9条には、『日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』とはっきりと書いてある。国家の命令により殺し合いをさせられることは、基本的人権の根本を侵害すると言えるであろう。実際問題、アメリカなどでは戦争へ駆りだされた少なくない軍人が任務を終えた後に深刻な心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ社会生活に重大な支障をきたしている。言うまでもなく、戦争では最も弱い立場にある子どもたちが最も苦しむ。戦争は集団的殺戮行為であり、人権侵害の最も深刻な形態の一つである。従って、日本国憲法第9条の戦争放棄の条項と第13条の幸福追求権の条項は切っても切れない関係にあると考えられる。だからこそ、5.3憲法集会のデモ行進の際には横断幕に「平和といのちと人権を」が掲げられているのである。

 安倍政権は、集団的自衛権行使容認閣議決定と戦争法の制定を強行するという前代未聞の憲法蹂躙政治を行っている。このことが立憲主義を擁護するという点で様々な政治的傾向の野党の共同を促した。現時点では自民党と公明党及び補完勢力は国会で多数の議席を有している。しかし、今年の7月の参議院選挙では1人区で野党統一候補擁立の動きが進んでいる。4月24日の衆院北海道5区における補選では、無所属の野党統一候補として池田真紀氏が立候補し、様々な不利な条件(公職選挙法の歪みなど)にも関わらず自民党公認候補とほぼ互角の闘いをした。池田真紀氏の当選を勝ち取れなかったことは、残念なことである。しかし、衆院北海道5区の闘いでは野党が力を合わせることで自公政権と互角に渡り合えることが現実を以って明らかになった。今後、国政選挙における野党共同は、いっそう強まっていくだろう。このことが「5.3憲法集会」で4野党の代表者が参加して挨拶したことに現れている。

 野党と市民の共同で安倍政権の命運を尽きさせようではないか。



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2 コメント

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楽しく拝見する (Unknown)
2016-05-07 12:47:10
猫好きな貴方はなんとしっかりした政治論をてんかいされてて、気持ちがスッキリしました、5.3の憲法集会私も参加しましたが去年の倍以上でしたね、お疲れ様でした、
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RE:楽しく拝見する 様 (横山一行)
2016-05-08 20:56:49
コメントありがとうございます。
憲法集会への参加お疲れさまでした。
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