愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

渋谷区による緩慢なるジェノサイド

2014年12月31日 17時43分59秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 東京都渋谷区の宮下公園を渋谷区当局が年末と年始にかけて閉鎖して、これが問題になっています。公園そのものが住民の憩いの場である以上、年末年始だからと言って閉鎖して誰も入れないようにすること自体が問題です。更に年末年始における公園閉鎖(封鎖というべきか)には、人道的な問題が絡んできます。

 年末年始には行政機関の窓口が閉まり、更に各企業が休みにはいる状況においては日雇いの仕事すらなくなります。そのために全国の様々な地域でいくつものボランティア団体の人々が公園などを利用して炊き出し活動をして野宿者たちを支援します。このような生存権の根幹に関わることを本来ならば行政機関がするべきですが、行政機関がしないから民間人がしているわけです。

 上記のことを考えれば、冬の最も寒い時期における炊き出しの支援が野宿者にとって生死にも関わる事柄だとお分かりでしょう。渋谷区による宮下公園閉鎖のごとき所業は、炊き出し活動を妨害するとともに貧困の状況におかれている人々に対して「餓えと寒さの中で死ね」と言うに等しいのです。渋谷区がしていることは、行政機関による社会的殺人行為であり、緩慢なるジェノサイド(虐殺)です。