愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

田母神のとっつぁんよ…北朝鮮へ行っておいで~(爆)

2009年06月07日 02時02分25秒 | 戦争のない世界をめざす



 北朝鮮の核実験に関してはまたやりおったというほかありません。核兵器をもてあそぶ瀬戸際外交をすればするほど北朝鮮自身が国際社会において信用を失い、結局は自身の安全保障を自ら脅かすことになることを直視しろよ、と私は言いたいですよ、北朝鮮に。

 先日、北朝鮮の核実験に関して党中央委員会のホームページからのコピペという手抜き記事をアップして思ったのですが、実は言うと、画像で写されている書籍の著者は北朝鮮にそっくりなのですよ。何がというと、安全保障政策に対する考え方の根本が田母神のとっつぁんは実に北朝鮮にそっくりというよりまるで同じです。田母神のとっつあぁんよ、北朝鮮へ行って軍事部門を担当したら出世するよ。「田母神塾」という著書は、内容があまりにひどいのでどこから突っ込んだらいいか苦慮していて記事にしたいと思いつつも棚上げにしていました。田母神のとっつぁんよ~、日本にいても、ボロカスに叩かれておつらいでしょう?あなたの安全保障政策の考え方は、北朝鮮においては国定教科書に堪えますよ~(大爆)。

 一度に全部を突っ込もうとすると大変なので(突っ込みどころありすぎて…爆)、先日北朝鮮が核実験を行なったこともあり、そのことと関連させて田母神のとっつぁんの「核兵器保有」論を簡単に突っ込んでみましょう。

 田母神氏の外交への考え方は、一言で言うと「核兵器と国防で外交力を強化せよ」というものです。実際に画像での著書のはしがき(田母神談話)から日本は核兵器を保有するべき、と述べられています。ここに田母神談話を引用してみましょう。 長くなりますが。




 わが国は、二度の原爆投下を経験しました。残念ながら、核兵器が今後廃絶されることはないでしょう。同時に、核兵器は今後絶対に使われることがないという原則を私たちは銘記しておかなければなりません。核兵器の保有国と非保有国とでは、絶対に対等な外交交渉は進められません。両者の外交交渉力には、天と地ほどの差があります。

 原爆投下を経験したわが国ではありますが、世界各国と対等な外交交渉を進めていくためにも核兵器を保有すべきです。あるいは核抑止力を向上させるために、ニュークリア・シェアリング・システムを採用するのも一案でしょう。

 日本国民を二度の核の脅威にさらしてはなりません。日本の安全保障を恒久的なものにするため、我が国は核兵器を保有するべきです。




 まず、核兵器というものを「今後絶対に使われることがない」という田母神氏の文章には根拠がありません。核兵器がこの世に存在する限りは、使用される可能性があると考えなければなりません。過去に、日本は広島、長崎と二度の核攻撃を受けました。第二次世界大戦後の世界を考えても例えば、中国は現在核兵器を保有していますがこの国が核兵器を開発・保有するようになったときの核保有の理由というのは、自国が核攻撃を受けた場合の反撃の手段ということです。先制攻撃には使わないにしても、絶対に使わないという前提はまったくないわけです。もっとひどいのになると、2005年にアメリカのブッシュ政権が「総合核作戦ドクトリン」というなかで核兵器と通常兵器との垣根を取り払って核兵器を先制使用できるようにすることを追及していました統合核作戦ドクトリンとは?参照)。

 中国の核兵器保有の理由に関しては大分過去のことですからネットで検索してすぐに出てくるというわけにはいかず多少世界史を学ぶ必要がありますが、アメリカのブッシュ前政権が核兵器の先制使用を追及していたことに関しては私が直接的に参照ページとしてリンク先として貼り付けた記事以外にも例えば、「ブッシュ 核兵器 使用」などという具合に検索するとブッシュの核兵器使用の戦略のことがすぐに記事としていくつも出てきます。だから、ちょっと調べればすぐに核兵器が存在する限りこれが使用される危険性があることを私たちはすぐに知ることができます。

 また、世界中を見渡せば核兵器の保有、非保有に関していえば、核兵器を保有していない国がほとんどですが核兵器を保有していないために外交交渉力が低いという事実はありません。つい一昔前までアメリカの裏庭といわれていたラテンアメリカとて核兵器の保有、非保有によって支配と従属の関係が成立していたわけではありません(ラテンアメリカの場合は、1823年のモンロー宣言が震源地です。)。また、現在なおラテンアメリカ諸国は核兵器を保有していないし、保有する意思すらないわけですがそれでもベネズエラやボリビア、ブラジル、ニカラグアなど対米自立の道を歩んでいます。核兵器を保有すれば外交交渉力がつくというのではありません。現在の日本は、事実上のアメリカの従属国となっていますが、この理由とて核兵器を日本が保有していないからではなく、日米安保条約体制のもとで外交や安全保障の重要な部分をアメリカに握られていることにあります。日米安保条約体制を前提として日本が核兵器を保有したところで対米従属国の中に核兵器保有国があらたに出現しただけに過ぎません。これでは、核兵器を何万発保有したところで世界からは日本の外交に関して「ワシントンのホワイトハウスに行けば分かります」という具合に見られるだけです。

 あえて田母神氏など核兵器保有に固執する反動勢力のウヨどもに言えば、核兵器廃絶を正面から取り組もうともせずに今後核兵器が廃絶されることはないなどとぬけぬけと言わないでもらいたいです。核兵器が廃絶されて困るのは、田母神氏のように「核兵器保有」論に固執して日本を戦争のできる国にしようと企んでいる人たちです。本音はそういうことなのは見え見えです。日本の人民はもちろん世界諸国の人民が核兵器の脅威にさらされないようにする最も良い方法は核兵器を廃絶することです。核兵器が二度と使用されないようにする最善の方法はこれも核兵器を地球上からなくすことです。代案はありません。田母神氏の「田母神塾」という著書が発行されたのはオバマ米大統領のプラハ演説の前ですが、アメリカの大統領が核兵器をなくすことをめざしている世界情勢にもかかわらず田母神氏は雑誌などのメディアでことあるごとに「北朝鮮には核兵器で対抗せよ」という論調を振りまいています。世界は核兵器を廃絶する方向へ動こうとしているにもかかわらず、北朝鮮の核実験と並んで田母神氏の言動は世界史上極めて醜悪な逆流です。

 私が、田母神氏の著作から引用した文章をよく読んでいただければお分かりかと思いますが、核兵器を保有することによりこれを外交のカードとして利用して外交交渉力を高めようという考え方は、本質的に核兵器などをもてあそんで瀬戸際外交をしている北朝鮮と同質というほかありません。

 田母神のとっつぁんよ~。

 日本におけるウヨどもの考え方は、北朝鮮にそっくりですね~(爆)。

 ウヨどもよ。日本列島から出て行って北朝鮮に「亡命」して北の将軍様のもとで軍事顧問でもやったらどうですかぁ~(劇爆)。


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