今年度はあと3ヵ月半、残っておりますが、例年の厳しい状況に比べると私自身への負荷は若干緩いようにも感じます。感覚的なものなので、麻痺しているだけなのかもしれませんし、居室が相部屋になったので、個室のときと少し気分が違うということもあるかもしれません。
昨年度までは、東北地整の品質・耐久性確保についてもかなり組織的に、様々な取組みを実践してきたと思いますが、今年は少し落ち着いた状況と言えるかもしれません。私自身も、相変わらず東北や各地での講習会の講師も務めていますが、それよりは、各地域の個別の現場での品質・耐久性確保を、実務的な研究として地道に推進する、ということに注力しているように感じます。
12月8日も一日、釜石や陸前高田におりましたが、すべて具体的なプロジェクトに関係した打ち合わせや調査・視察、でした。
東北復興道路に関わり始めてから5年半近くが経過しましたが、さすがに短い時間ではなく、その間にいろいろな展開がありました。また、非常に多くの方々との出会いもありました。私自身もとてもたくさんのことを学ばせていただきました。
東北のシステムの改善、発展ももちろん続くと思いますが、マクロ的には山口、東北から他の地域への展開が本格的に始まろうとしているステージ、とも見ることができます。
展開も楽しいのですが、展開するためには基礎、底力がしっかりとしている必要があります。それは、しっかりとした哲学であり、また地道な研究成果の積重ねです。基礎、底力がしっかりしていない状態では一瞬で化けの皮がはがれます。
そういう意味では、今は次の大きな展開に備えて、力を蓄え、刀を研ぐ時期、とも言えるかと思います。
品質確保の委員会(350委員会)も仕切り直し、私は幹事長として切り盛りすることになりました。養生の委員会(356委員会)も比較的若い元気のあるメンバーに恵まれスタートしました。こちらは、私は委員長として皆さんに活躍していただく場を盛り上げる役割です。どちらの委員会も、品質・耐久性確保に深く関わる研究委員会です。
私自身、いつまでも未熟な研究者であると思いますが、多くの研究テーマが実構造物や実社会と直接関係するものとなっており、実物からは本当に鍛えられ、多くを学ばせていただいています。
未熟ゆえに間違いも犯しますので、焦って研究成果を発表する、というような気持ちはほとんど持たないようになってきました。じっくりと検証を深め、一度食らいついたらしつこくいつまでも取り組む、という姿勢で、未熟者なりに少しでも社会に貢献できるよう、研究に取り組みたいと思います。
東北、山口、群馬、九州、等の実構造物での研究に直接関わることができているのは、幸せな境遇ですね。
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