細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

夏休みとインフラ

2015-08-19 12:18:27 | 人生論

今年は、8日間の夏休みをとることができました。家族旅行にも行きましたが、車での移動がほとんどで、道路インフラを十分に活用させていただきました。

首都高速道路を経て、中央高速道路。とても涼しい蓼科で家族でリラックスして過ごしました。

15日には、初めて諏訪湖の花火大会にも行き、諏訪湖周辺のインフラの整備状況を考えて、花火の前後の行動も慎重に計画しました。

花火大会の最寄駅はJR東日本の上諏訪駅です。会場周辺の駐車場は午前中で一杯になるとWeb情報にあったので、車は富士見という駅の近くに置いて、電車で上諏訪へ20分ほど。往復の切符を買っておかないと帰りは大変、とのことでした。

19時からの花火でしたが、上諏訪に着いたのは13時過ぎ。会場周辺の状況を確認して、結果的にはセブンイレブンの駐車場を花火鑑賞に開放しているところで観ることにしました。一人2000円。家族で8000円。他にも選択肢はあったかもしれませんが、日差しが強烈であったこともあり、決断しました。とても、その会場で待ち続けるわけにはいかない暑さだったので、近くの日陰で、屋台の食べ物等も購入して、まったりとくつろぎました。

19時開始後の花火は圧巻。最後は全長2kmのナイアガラだそうですが、帰りの混雑はすさまじいものになるのは目に見えているので19時50分くらいで退散。幸い、駅には無混雑で到着し、すぐに来た電車で富士見駅まで座って戻れました。Web情報によると、花火が終了してから戻ると、上諏訪駅まで2時間の行列。松本駅に到着できるのは24時ごろ、だとか。

普段は5万人の人口の諏訪に、50万人もの花火の客が集まるときのインフラの貧弱さ、を身をもって経験しました。この状況で火災や自然災害等が発生したらどうなるだろう、とも想像しました。

18日からは子供二人と私とで、千葉へ一泊。鴨川シーワールドでシャチのとんでもないショーでずぶ濡れを楽しんで、山奥で一泊しました。おそらく4年半ぶりに東京湾アクアラインを通りました。非常に交通量が多く、圏央道の整備もかなり進んでおり、力強く首都圏の交通・物流を支えるアクアラインに感激しました。劣化も少し心配になりましたが。

一泊後の19日は、長女の塾が9時からあったため、千葉の山奥の宿を7時前に出発。圏央道まで30km弱、一般道を走りましたが、圏央道に到達してからは非常にスムーズで、アクアライン経由で都心にほぼ無渋滞で戻りました。羽田空港の近辺で数kmの渋滞がありましたが、交通は緩やかに流れていました。

インフラの重要性、交通・物流の重要性を、自分で高速道路等を走りながらもずっと感じていました。東京湾アクアラインは、私が大学生のころにちょうど建設中でしたが、これほど重要なインフラになるとは思ってもいませんでした。

インフラの重要性が分かる、ということは社会というものの大きさ、大切さが分かる、ということなのだろうと思います。若いころの私は、インフラに支えられる社会の大きさ、大切さが分かっていませんでした。

そして、社会を支えるという覚悟のもと、インフラの整備、維持管理に当たっている方々のご苦労、ご努力に敬意の念をいだいた夏休みでした。

かなり以前にも思いましたが、長野県の一般道の舗装はかなり質が低いように思います。いまだに、一時の県の公共投資削減の影響を引きずっているのでしょうか。


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