細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

少人数ゼミのレポート①

2017-01-02 18:20:34 | 教育のこと

学部3年生用の少人数ゼミで、私は「人間学とリーダーシップについて考える」というタイトルでゼミを提供しました。

学部3年生の男子二人と、研究室から修士1年の岩間君と、学部4年の十川君、石橋さんが参加してくれての議論となりました。

公開を前提にレポートを提出してもらいましたので、ここでは一人目の坂西純平君のレポートから。

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「人間学とリーダーシップ」より 自己啓発の契機

坂西 純平

このゼミで変わった事
・自分を成長させようという契機になり、その後の行動全てが変わった。
・自己啓発のために本を自分で買って読むようになった。
・出会った悩みや問題に対し、自分の人間性のどこの問題か認識するようになった。
・目の前の課題よりも、自分の人間性磨きを優先するようになった。

考えたこと
①自分の中心
 ゼミで、自分の中心は原則よりも自分中心寄り、その中でも特に承認欲求を満たす事に偏っている事が分かった。偏りを認識した契機は、7つの習慣を読んだ際に自分中心寄りだなと感じた事、ゼミで自分の中心について議論しても原則とブレがあり本質的なものではないと自覚した事、ゼミの後に周りの空気を気にしすぎているという指摘を受け、根本的な理由を考え、承認欲求を満たそうと空気を読み過ぎているという結論に行き着いた事である。

 ここで述べた自分の中心の偏りは、自分のミッションステートメントを作る際に目指す方向性の原則とのズレを及ぼし、過度に承認欲求を満たす計画が出来上がる原因になる。そのため、自分の中心の偏りを認識した上で、それを補正するように方針を立てている。

②ミッションステートメント
 承認欲求に偏っていた自分の中心を、「自分の生き方」に据えることにした。理由は、努力したり自分特有の考えを組み込んだりした事を「自分で」認められた時に幸せと感じる事、「後世への最大遺物」を読んで生き方を重視する重要性に気づいた事、ゼミで「他人のニーズに答えたい、それは誠実に生きるため、誠実に生きるのは次の代に何かを残すため…」と、根本的な原則を突き詰めた際に、最終的に何かを継承する事だという結論に至り、その「何か」とは自分の生き方だろうと考えた事、等がある。

 自分の生き方を大事にするとは、自分の場合は努力家になる事、その結果自分にしか出来ないものを生み出す事、と定義した。「自分にしか出来ない事」とは何かまで突き詰めなければ行けないと考えたが、ゼミで「今の時期に自分にしか出来ない事を理解するのは早すぎる」という結論に至った。

③最優先事項を優先する
 ミッションステートメントを立て実行しようとしたが、なかなか書いたことが実行出来ないという壁にぶつかった。その理由は3つある。1つ目は、所要時間の判断が出来ていなかった事、2つ目は、他にもっと重要そうな事を見つけて移る事、3つ目は、やる気にならない事である。1つ目は強制的に打ち切ったり慣れたりで解消するものであろう。2つ目と3つ目の根本的な原因は、ミッションステートメントと掲げた最優先事項にズレがある事だろう、と考えた。実行が出来なかった時は、ミッションステートメントや目標も見直す事にした。また、これまで当たり前にやっていた目の前の課題に対して、本当に今まで通りにやる必要があるのか、と自問自答するようになった。その結果、ミッションステートメントに合わない重要性の低いタスクは省略するなど、時間のかけ方が変わった。

このゼミに関して

ゼミ、並びに7つの習慣が何より自分を変えた事は、自分を変えようというきっかけになったことである。最優先事項を、目先の課題から自分磨きに向かわせていただく事が出来た。また、いざ実行してみて障害になる部分はゼミで疑問を投げかけ、解決への道筋を構築する事が出来た。

最後に

これから自分が行うべきは、自己啓発を継続し、まず言動一致をする事である。言動一致は、行動を律する事はもとより、自分の意思が最優先事項とズレていないかを省みる事も含まれる。こうして自分の最優先事項が固まり実行出来るようになったら、7つの習慣の次のステージである相互扶助に取り組む。ゼミと本で得た方針に従い、実行を継続する事と軌道修正を継続する事が今自分に求められている。

 


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