細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

講義

2012-01-31 08:58:50 | 教育のこと

今日で、「土木史と技術者倫理」の講義が終ります。

非常に重たいテーマが二つも講義のタイトルに入っております。土木史だけでも大変なのに、技術者倫理まで教えなきゃいけないわけです。JABEEで求められているから、なのですが。JABEEに求められなくても、私は土木史の講義で、技術者のあり方について述べたことと思われます。形などどうでもよい。伝えるべきことを伝える。

この講義は、実施することは数年前から決まっていましたが、いよいよ今年、開講しました。私の中でもとても楽しみにしていた講義ですが、いざ始まると、本当に面白い講義をできるのか、不安にまではなりませんが、もちろん心配はしました。とにかく学生たちに楽しい、面白い、と思ってもらいたくて、一所懸命に私も勉強しました。その結果、おそらく一番楽しんだのは私でしょう。

かなりの時間を費やしたと思いますが、パワーポイントやビデオなどの講義資料も整備できましたし、私の知識も相当に増えました。来年からは、これを基礎に、さらに充実した講義にしていきたいと思います。

ですが、講義とは難しく、立ち上げのときは講師も緊張感を持ってやっており、その緊張感こそが、学生に魅力を感じさせるようです。講義のスキル、テクニックではなく、学生たちはリアルな臨場感に敏感です。

来年以降、今年のような気迫、情熱で学生たちに情報を提供できるかは不明です。私がもっと勉強を重ねて進化するしかないと思っています。

土木史の講義はとても大切だと思うので、学生たちが魅力を感じられなくなったら、私は退任すべきと思っています。もっと熱意、知識のある教員に代わってもらうことになるでしょう。そうならないよう、努力を続けたいと思います。

講義、教育、研究というもののあり方について、以前の未熟な私も、それなりに考えて、ブログに書いてきましたが、今はかなり違う次元で考察できそうです。また改めて書いてみたいと思います。

とりあえず、講義についての結論は、「講義は大切」ということです。