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細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

アディス・アババ初日

2010-09-16 09:29:17 | 教育のこと
カイロからエチオピアに移動しました。

空路で3時間半くらいですが,エチオピアのアディス・アババ空港に到着したのは午前4時。なかなかハードな時間設定でした。

空港では私が指導するマイケルさんがバラの花束を持って出迎えてくれ,3日間確保してあるハイヤーでヒルトンホテルまで連れて行ってくれました。幸い,空港からホテルは非常に近く15分もかかってないように感じました。

午前4時過ぎにホテルに着き,翌朝9時に待ち合わせをしたのでおちおち熟睡もできませんでしたが,待ち合わせ時間には遅れませんでした。

とても寒い。エチオピア自体がかなり高地にあり,アディス・アババも2000m以上の標高。マイケルさんはダウンジャケットを着てますし,私も長袖の上にさらにジャケットが必要。しかも,どうも体の調子がよくないと思ったら,軽い高山病の症状のようです。ほぼ24時間が経過し,大分慣れてきたように思います。

このスケジュールを勘案して,午前は特に予定を入れてなかったので,市内中心の駅に行きました。アディス・アババ近郊は現在は鉄道が機能しておらず,イタリアの会社が入ってメンテナンス中だそうですが,鉄道会社の人にいろいろと説明をしてもらっている途中に,大雨。しかも大雨が大粒の氷に変わりました。東アフリカ(エチオピア,ウガンダ,ケニアなど)は一般のアフリカとは違うとは知ってましたが,かなり衝撃を受けました。

午後は,建設省の道路局を訪れ,橋梁のメインテナンスについてヒアリングを行いました。阪神高速からJICAに出向で来られている小幡さんに歓待していただき,エチオピアの道路事情について概説していただいた後,Bridge Managementの責任者と会い,そのシステムについて説明してもらいました。3000を超える道路橋のデータベースが一通り入力し終わったところのようで,もうすぐ始まる第二回目の大調査で,データベースの精度を上げていくようです。簡易でuser friendlyなシステムで,日本の市町村の構造物の維持管理にも適用できそうなシステムだと感じました。

今回の出張は,インフラ管理学コース(土木が主体ではない)の調査旅行で来させていただいてますが,今回で3回目です。過去,ベトナム(ソンさん),ウガンダ(ポールさん)と来て,今回です。この調査旅行は私は大好きで,やはり百聞は一見に如かず。全く違います。そして,指導学生とも十分に話せるし,お互いを理解できるし,信頼感も増します。母国での留学生はとても頼もしいです。

今日は2日目ですが,午前にアディス・アババ大学を訪問します。教員の一人が東大のコンクリート研で学位を取得した人で,この10月からは1名,横浜国大に留学します。我々の研究室にやってきます。

この仕事をしていると宿命なのでしょうか,いろいろとネットワークが広がっていきます。幸せな環境に置いていただいているので,十分に活用できるよう,自身を磨きたいと思います。