ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

不安の正体

2007-05-10 21:33:40 | レース

思い入れが強い大会であればあるほど、不安も大きくなる。
失敗したらどうしよう……と。
日曜の刀水練習会から帰った後、昨日あたりまでがそのピークだったようだ。

どうもしない。まだ始まってもいないうちから結果のことをあれこれ考えて心配するよりも、「今ここ」に集中する。自分がやれることだけをひとつひとつやっていく。
以前に受講したメンタルトレーナー・岡本正善氏がさわやかな語り口で解説してくださった、不安の正体と付き合い方が思い浮かぶ。

意外だったのは、プロゴルファー指導で実績を上げ著名な岡本氏が赤面症だったこと。今でも、講演などの本番前には手にじっとり汗をかき、心臓はドクンドクン、顔も紅潮してくるんだそう。(全然そうは見えず、落ち着き払っている様子だが)

「そこでもしも『ダメじゃないか、緊張していたら失敗するぞ。リラックス、リラックス!』なんて自分に言い聞かせたら、よけい散々なことになります。
その代わり、緊張を感じたら自分の潜在意識に声をかけるのです。『おお、きたぞ、きたぞ!いいぐあいに緊張してきたぞ』と。そうやって声をかけて、深呼吸します。
あとは、話そうと思っていることを話すだけ。檀上に立っている目的はそこにあるのですから、緊張がどうのこうのとかは潜在意識にまかせて、よけいなことは考えないのです」

なるほど。あとは、ただ走るだけ、か。

「緊張しやすい人に限って、『リラックスしよう、力を抜くんだ』と必死に心がけてしまう。いくら心がけてもできるものではありません。
『緊張はいけないものではない』ということを、覚えておいてください。
緊張とは、潜在意識が目標をキャッチして、『やるぞ』と動き出した状態なのです。
完全にリラックスして弛緩していたら、人は力が出せません」
(以上、引用は季刊誌『Be!(ビィ)』 連載 「岡本正善 メンタルトレーニング虎の巻」より)

ワシが何を心配しているのか、向き合ってみた。
自分の走力は制限時間ぎりぎり。現に2年前には15kmで関門止め。去年はゴールしたものの3分遅れ。今年も同様の結果になるのでは?

脳の中で、思考が過去や未来に時間軸移動してしまうと不安材料を見つけてくるようだ。
で、失敗したら何が困るのか? と自問すると、要するにみっともないということと、(これが最も大きいのだが) 熱心に指導してくださっているFコーチに申し訳ない,合わせる顔がないということ。
すべて対外的評価を気にしているわけで、しかもそろって先取り不安である。

たしかに目標どおりの結果が出せなければFコーチはガッカリするだろうけれど、それでワシが刀水ACをクビになることも (たぶん) ないだろうし、また来年めざして練習するだけ。

また、レースの当日や真っ最中には「1時間35分」という目標も手放したほうがいいようだ。具体的な数字を強く意識してしまうと心身ともに硬直してしまい、動きが固くなる。13秒遅れてしまった、4月の焼津ハーフがまさにそうだった。
タイムを意識せず、高校時代の校内マラソンチャンピオンの同級生に追いつくことだけを考えた3月の静岡駿府ハーフは、結果として自己ベストタイだった。

というわけで、明日は休走し、調整に努めるオヤジである。

朝、芝生で地下足袋ジョグ35分(約5km)、ラストに流し3本で締める(心拍138)。
夜、Fコーチ推奨の「その場腿上げステップ」10分(心拍138) など。けっこうキツイ。

晩メシは、朝のうちに妻が作り置きしてくれたハヤシライスを温め、ワシが目玉焼きを作ってのせた。小5息子は大喜びで食べてくれた。うれしいものである。

コメント (9)
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