Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Sometimes I Cry

2015-01-13 17:59:09 | エリックベネイの曲
フランス語のレッスン、教科書は年が明けて"Culture"というチャプターになった。
少人数のクラス、一人づつ自分の好きなアーティストについて話すことになる。

周りの人々が上げたアーティストは「横山大観」「いわさきちひろ」「野村萬斎」
私は他の人に順番を譲って中々話そうとしないでいた。
いよいよ最後の一人となり授業時間も終わりに近い。
先生や周りの人にも話すように促されるが「だって話し始めたら一晩掛かっちゃうし・・」
と逃げようとすると「だったらそれを5分にまとめてみよう。」と言われる。

お母様が私と同じ年の若い男性の先生はパソコンとコネクトされたボードに、
私から聞くままにEric Benetの名前を打ち込む。
そこから「画像」のセクションに飛んだので、ボード一杯にエリックの画像たちが、
大写しとなる。
それこそ、エリックのデビューした時から今に至る数々の写真。
口角が上がり、顔が綻んでくるのを抑えられない。

「彼はいったいいくつなの?」と聞かれて「48歳。」と答えると、
「それならこの辺が今かな?」と最近の写真を先生はアップにする。
「背はどれくらい?」「声の高さは?」「音楽のジャンルは?」
「一番好きな曲は?」
ほんとうは"You're the Only One"なのだが、あの曲は個人的な思い入れが強く、
初めて聴く人がわかりやすい、エリックの凄さをがつんと伝える曲としたら、
やはりこれかなと思い"Sometimes I Cry"と答える。
すかさずタイトルをフランス語に言い換える先生。

次に先生はYoutubeの"Sometimes I Cry"の動画を映し出し始める。
シャワーシーンや女性と絡みがたっぷりある動画を皆で鑑賞することになってしまった。
嬉しさを通り越して恥ずかしさで顔が赤くなってくる。
あ~、何でよりによってこの曲にしてしまったんだろうと後悔。
「ちょっとセクシー過ぎてごめんなさい。。。」と挨拶。

「彼は声、高いね?」と言われたので「普段は中低音、ファルセットを得意としている。」
先生は音楽もやっていて詳しいので、ファルセットの説明を始める。
しかし、フランス語のレッスンでこんな状況に至るとは思ってもみない展開だけに、
自分でも驚きつつ、顔の筋肉が緩みっぱなしの状態に。

「日本のファンクラブの代表をしている。」と話すと、
「それはフランス語で言うのなら『シェフ』」と先生が教えてくれる。
先生もクラスメートも面白がりつつも暖かな視線を注いでくれているのが嬉しい。
エリックべネイのファンをやってきて良かったなと思える幸せな一時。

先週から校内にはシャルリー・エブド襲撃事件から続く喪中、
そして攻撃的ともいえる熱狂が漂っていた。
若い先生は「非難中傷に走ったら加害者と同じことをすることになる。
理性的に中庸を保つように自分はしていきたいと思っている。」と結び、
その言葉を聞いて私はほっとしたのだった。

Eric Ben�・t - Sometimes I Cry ( Official Video )