お蔵入りになったCD/Eric Benet"Better & Better"

2002年に完成していたエリック・ベネイのアルバム"Better & Better"は、
発売される事はなかった。
8/7にシカゴでエリックのインタビューをしたDedryが、
Eric Benet"Better & Better"のソングリストを教えてくれた。

Better And Better
1. Can't Stop
2. R&B
3. I Wanna Be Loved
4. Pretty Baby
5. Better & Better
6. Spanish Fly
7. I might
8. Trippin'
9. Closer
10.Sing To ME
11.I'm Coming Over
12.We Could Have Been

この中、3."I Wanna Be Loved "と"4.Pretty Baby"は、
2005年発売のアルバムEric Benet"Hurricane"に、
そして6."Spanish Fly"と10."Sing To Me"は、
2008年9/9に発売されるEric Benet "Love & Life"
(邦題エリックベネイ「愛すること、生きること。」）に入れられている。
12."We Could Have Been"は、
2002年にエリック・ベネイが出演したマライア・キャリー主演の映画
「グリッター」の中で歌われている曲。
映画の中で、楽屋裏で出番を待つマライアが
情感たっぷりにこの曲を演奏するエリックにみとれる出会いのシーンがある。
1."Can't Stop"も軽快なテンポの90年代のR&Bっぽい曲だし、
2."R&B"は、いかにも昔ながらのソウル。

エリックらしさもありながら、充分に多くの人に受け入れられるＣＤに仕上がっている。
噂ではＲ＆Ｂの要素が足りず没になったとも聞いていたが、決してそのようには思えない。

Eric Benet & Deniece/ Tammi & Marvin

Deniece Williams & Eric Benet Tammi & Marvin Gaye Medley


この映像について書かれた記事を確認しようとしたのだが、
あいにくどこに保存したのかみつからない
確か1999年のシンバット・ミュージックフェスティバルの映像で、
その後アメリカのペイテレビで放映された。
そのため一部の人にしか観られなくて、その上アップされたらすぐ消されてしまった。
今度も又消去される可能性あり。
エリック・ベネイは2000年前後、何年間かシンバットに出ていた。

Deniece Williamsの透き通るような声に合わせて、
エリックはMarvin Gaye のパートをのびやかに歌っている。
エリックベネイ、ステージに登場するなり何気なくマイクスタンドを片付けて、
力強いパフォーマンスながらもデニスに細やかな心遣いをしていているのがわかり、
エリックらしいなぁと思う。

モータウンのそしてR&Bの歴史を刻むマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエット。
44才と24才で急逝した二人だが、
二人の残したメロディーは永遠に歌い継がれる。

The Experience with Eric Benet /Chicago/8/7/08

8/7にシカゴのDusable Museumで、The Experience with Eric Benet
というイベントが行われた。
このイベントは、出演者のインタビューとミニライブで構成されている。
この時、エリックベネイは今まで、話したことのなかった多くの事を語った。

「エリック・ベネイは、5人兄弟とされていたが、実は6人だった。
父が癌で亡くなる前、家族を集めてある告白をした。
別の女性との間に女の子がいるという事。
彼女は高校でエリックと一緒だった。
その事をエリックの母も初めて知らされたが、
彼女を家族の一員として温かく受け入れた。」
エリックベネイ、一番好きなアーティストとしてスティービー・ワンダーを上げ、
また、一番好きな食べ物は、お母さんの作ってくれるフライドチキンだそうだ。
インタビュー中に、何度もどれだけ母に感謝しているかを話した。

ミルウォーキー出身のエリック・ベネイは、末っ子で音楽好きの兄や姉達の
聴くいろいろな曲を聴きながら育った。
「かつて地元のクラブでGerardというバンドをやっていた時、
エリックベネイはアメリカントップ40ソングを歌っていた。
Cameoの"Candy"とかBobby Brownの"Prerogative"とか。
無給で練習し、会場の準備をして演奏しなければならない。
これはすごくたいへんだった。しかしその努力は、後に報われる事になる。
シンガーソングライターとしての自分を磨く事ができた。
その経験はエリックベネイにとって
音楽業界でやっていくための学校のようなものだった。
また、そのライブにより別のチャンスが訪れた。
エリック・ベネイは、いとこのGeorge Nash と曲を作っていたのだが、
5曲に1曲は自分たちの曲を演奏してよい事になり、
それが観客にとても受け、リクエストされるようになった。」

エリックベネイと姉のリサはその後、Benetというグループを組みCDを出す。
二人はそのためにたいへんな努力をしたものの、
レーベルはプロモーションする事もなく、結局、二人を切り捨てた。

その時がエリック・ベネイにとって、最も厳しい時だった。
父は亡くなり、レーベルからは放り出され、インディアの母も亡くなる。
エリックの母はインディアを引き取ることに、進んで協力してくれた。
エリックはUPSで働きながら、夜はサウンドエンジニアとして働いた。
エリックとジョージは、他の人達のデモテープを作りながら、
自分たちの物もそこで、作る事ができた。

「“True To Myself”の7曲がその時に生まれた。
そのスタジオでサウンドエンジニアとして働いている時に
後にエリックベネイの製作パートナーになるDemonteとの出会いがあった。」
そこで作ったデモテープをかつてBenetでマネージャーをしていて
ワーナーに移った女性に送った事から、
ファーストアルバム“True To Myself”の誕生につながる。

2002年に完成していたのに発売される事のなかったCD、
Eric Benet“Better and Better”
「ワーナーはアルバムの大幅な変更を要求し、
しかしプロモーションの予算を取る事もなかったので、
エリックベネイはこのCDをあきらめる事を決断した。」
アーティストにとって、完成していたCDの発売を断念するという事は、
いったいどれ程の事だろうか。

エリック・ベネイにとってあきらめきれない曲が何曲もあったので、
その内の2曲はEric Benet"Hurricane"に、
そして数曲が、今度のCD Eric Benet"Love & Life"に入れられている。
エリックベネイは、 ファンの意見も大切にする。
「“Love & Life”の中の”Spanish Fly”は、ファンの間でとても人気があり、
今回のアルバムに収録する事が決まった。

"Love and Life"は、エリックベネイの原点に返り、ミルウォーキーで録音した。
このCDを通して、音楽のルーツ、そして自分のルーツにも遡る事になる。
Eric Benet"Love & Life"は、R&Bに捧げるCD。
自分が始めに歌っていた場所、運が良くても一晩で稼げるギャラは30ドルだった
その場所からすぐ近くのスタジオでCDを作った。
メロディーを作った後で、外に出て散歩すると、
そこは昔、初めてのガールフレンドと一緒に歩いた道で、
そこから又、歌詞が浮かんできたりした。」

Eric Benet"Love & Life"は、ノスタルジックで
エリックベネイにとってのソウルミュージックのすべてと
彼の音楽を愛する人が喜ぶすべてが込められている。

その日はこの後、ミニライブがあり、Eric Benetは、6曲を歌った。
Femininity / Chocolate Legs / I Wanna Be Loved / The Hunger
/ You’re The Only One /Georgy Porgy　

以上、TEBFのメンバーGのレポートと、
当日このイベントに参加し初めてエリックベネイを知ったライターのSandria M. Washingtonの記事より。

Eric Benet @恵比寿Brown Sugar

恵比寿のソウルバー・ブラウンシュガーで、
「エリックベネイの曲を何かと"Me & Mrs.Jones"を。」
とリクエストすると、
Eric Benet"True To Myself"から、"Spiritual Thang"と、
Billy Paulの"Me and Mrs.Jones"
Barbara Masonの"Me and Mr. Jones"をかけてくれる。
絶妙の組み合わせ
当たり前かもしれないが、雰囲気と音響の良いお店で聴くのはまた格別。

Eric Benet "Love & Life" / YAHOO News 8/8/08

Singer Benet embraces classic R&B on new hit
エリックベネイは “You’re The Only One”が誕生した経緯を語った。

製作パートナーのDemonte Posey と、
従兄弟でライターでプロデューサーのGeorge Nash Jr.と
かつてのR&B、Blue Magic とか、Srylisticsが、
どれだけ素晴らしかったかを話し合っていた。
そこから曲作りが始まり、次に歌、長い間聴いていなかったような
年代を超えるようなロマンティックな歌詞の”You're The Only One”が生まれる。　
Eric Benet"You're The Only One"は、
エリックを1999年彼がタミアと歌った”Spend My Life”以来のR&Bトップ20に送り込んだ。

“You’re The Only One”は、エリック・ベネイの9/9に発売される4枚目のアルバム、
”Love & Life”からのシングルカット。
エリックベネイ「”Love & Life”は、自分の最も純粋な想像力を表現している。
自分がいかに音楽に入り込んだかのセンティメンタルジャーニー。」

Eric Benet“Love & Life”は、ジャズ、ラテン、R&Bを含む12曲のアルバムで、
エリックベネイの最高の歌声が散りばめられている。
スピリチュアルな”Chocolate Legs”、90年代R&B風の”Don’t Let Go”、
セクシーな”The Hunger”、これは2枚目のシングルになる。
“Everlove”は、Terry Dexter と歌っている。
エリックにとって最もプライベートな事を歌った”Still I Believe” は、
彼の16才の娘インディアがバックヴォーカルで、参加している。

ハル・ベリーと離婚後、2005年に出した3枚目のアルバム”Hurricane”からは、
”Pretty Baby”“I Wanna Be Loved”の二つのシングルが出ている。
Eric Benet “Hurricane”　は、ポップ、フォークベースのアルバムで
決して売れ行きは良くなかった。
Nielsen Sound Scan によれば、”Hurricane”が、170.000unit に対し、
‘96の”True To Myself”　は、295.000unit 、
’99の”A Day In My Life”は、897.000とされる。

エリックベネイ「本音を言うと、”Hurricane”の時を振り返るのは、あまり気が進まない。
僕に期待されるジャンルから逸脱して理屈っぽいとも言われた。」
しかし、”Hurricane”　により、Eric Benet”Love & Life”は、
本来のファンを喜ばす物であるべきで、
またその他の人々にもエリック・ベネイの音楽性を知らしめるものでなければならないと、
気づく事ができたはずだ。

Excerpt from
Gail Mitchell
8/8/08
Billboard
YAHOO News

"You're The Only One" by Eric Benet & India

エリック・ベネイがニューアルバム"Love & Life"から、シングルカットされ、
Urban AC Chart で、2位になった"You're The Only One"を、
娘インディアと一緒にアカペラで歌っている。
インディアと一緒の時のエリックベネイは、ほんと、お父さんという表情になる。
インディアもプレスに出てくる写真だとメイクもして、大人びて見えるが、
こういう時は、まだまだsweet sixteen という感じだ。
インディアが間違えた場所でバックコーラスをしてしまったのを、
エリックがさりげなく歌いながら元に戻したり、
「しまった！」と気づいたインディアが、そのまま歌い続けたりで微笑ましい。

Eric Benet Interview by Liz Smith

Eric Benetは、エッセンスマガジンのオフィスで、
トリビューンのLiz Smith のインタビューを受けた。

「オフィスを訪れたエリック・ベネイは、押しかけた大勢の女性ジャーナリストの前で、
アカペラで”Chocolate Legs”を、歌い始めた。
その時、LAで地震があったというニュースが入ると、
歌に集中していたエリックは急に素顔に戻り、LAにいる娘のインディアに電話した。
彼女は元気で、『パパ、だいじょうぶよ。』と答えた。
エリックは安心して仕事に戻る。
そこにいた女性記者達は彼の魅力とそして娘を大切にしているという事に、
強く心打たれた。
その後、エリック・ベネイの恋人のマニュエラ（以前プリンスと結婚していた）と共に、
昼食を取る。二人は人目を引く素敵なカップルだ。

最初にエリック・ベネイに会ったのは、数年前、
ハル・ベリーとの破局で話題になっている頃だった。
エリックは彼に対して否定的なマスコミの報道が娘インディア
（母親を交通事故で亡くしている）に与える影響を心から心配していた。
彼はハリーの事を、その時も、今も決して悪く言おうとしない。
私は、彼に会った時、ハルベリーとエリックベネイについて、
ハリーだけではなくて、エリックの側からの見方があるはずだと思った。
しかし、彼は決してその事を話そうとせず、今もその姿勢を貫いている。

Eric Benet と Manuelaは、有名人との結婚の破局からのサバイバーとして、
最高の組み合わせだ。
マニュエラは、実業家として慈善家として、広く認められている。
二人はもう一年半近く一緒にいる。
マニュエラと見つめ合いながらエリック・ベネイは、今、とても充実していると言う。
エリックは、まばゆい容姿とは対照的に、人柄は自分に厳しく慎み深い。

最近の悩み事は、娘のインディアに車の運転を教える事だ。
『でも、とても上手になったよ。』

今、エリック・ベネイは、マイケル・ブーブレやジョシュ・グローバンに起きたような
大きな流れに巻き込まれている。
Eric Benet“Love & Life” が、大ヒットになる可能性が確かにある。

次に何がしたいかと聞くと、
『まず、新しいアルバムを出したら、ツアーに出たい。
そしてR&Bクラシックのアルバムを出したい。
Cole Prter とか、Rodger &Hart みたいな
アメリカの偉大なスタンダードポップスのアルバムも出したいし、
クリスマスアルバムもやりたいね。』
そしてエリックは笑いながら言った
『問題はね、自分がこの全部を後3ヶ月でやりたいって事なんだ。』」

Liz Smith
Tribune Media Service
August 6, 2008

Eric Benet on WPWX Radio Interview 8/7/08

エリック・ベネイは8/7、9:00am（日本時間11pm）から、
WPWXラジオ局のインタビューに答えた。

9/9に新しいアルバム、Eric Benet”Love & Life”が、発売される事、
“Love & Life” は、すべて自分のパーソナルな経験が基になっている事、
懐かしいファミリーメンバーのジョージ・ナッシュJr,　デモンテと
故郷のミルウォーキーで初心に戻って録音した事、
そして7/2にMilwaukeeの街角でステージを作りライブをして感動的だった事、
”You’re The Only One”は、スタイリスティックスの時代のような昔ながらの
ロマンティックなオールドスクールR&Bである事などを話した。

「プリンスの元妻、マニュエラとデートしているんだって？」という質問には、
「彼女はとても行動的で、チャリティーにも熱心なんだ。
知り合ったのもチャリティーイベントで、
今、自分は、公私ともに”Love & Life” しているよ。」

ハル・ベリーとの離婚で問題になった噂を聞かれると、
「その事は話題にしたくないな。」

「結婚している時、ハリーはインディアを養女にしたと言われているが？」
「それは違っている。インディアは僕の娘で
そのような法的なややこしい手続きはしていない。」

「インディアとハリーは連絡を取り合っていると聞いたけど、今も？」
「今はしていない。それは僕の考えとインディア自身の考えでしている事。」
せっかく新しいCDを出すのに、こんなに前の結婚の事ばかり・・・

「“Chocolate Legs”という曲があるけれど？」（意味深な笑い声）
「とてもクラシックなラブソング。
前のアルバムの”Hurricane”の時のプロデューサーだったDavid Fosterの
ラスベガスのイベントに呼ばれた時、
会場はジョッシュ・グローバンのファンとかの上品な白人富裕層で、
その人達の前でチョコレートレッグを歌えってデビッドに言われて、
ほんとにいいのかって感じだった。
でもみんなで、”Wrap your chocolate legs around me”と合唱してくれたよ。」
と毅然と答えていた。

エリックベネイ、これから数日シカゴに滞在しライブする。
シカゴのスタートがこのラジオかぁとちょっと気の毒になる。
がんばれ！エリック！

話に出たデビッド・フォスターのイベントの時の映像。
エリックが歌った後、デビッドのリードで会場の皆がチョコレッグを歌っている。

"The Hunger" from Eric Benet "Love & Life"

8/2、アトランタのショウで歌ったEric Benet"The Hunger"の映像。
エリック・ベネイ"Love & Life" 「愛すること、生きること。」から、
セカンドシングルが、"The Hunger"に、決まった。
ファーストシングルの"You're The Only One"も、R&R Urban AC Chart　で、
8/7現在2位と上昇している。
http://www.radioandrecords.com/Formats/Charts/Uac_Chart.asp

Eric Benet & Manuela

その人は控えめに微笑ながら座っていた。
2007年エリック・ベネイ来日のサイン会、マイケル・パウロとエリックの脇で、
エリックがファンとやり取りするのに、助け舟を出したり、相槌を打ったりしている。
私たちの番になると、一緒の写真を撮りたいと言う。
エリックも、そうしようと言ってくれて、彼女が撮影してくれた。
にこやかにサポートする様子からマネージャーかプレスの女性かと思った。
私たちも自分のカメラで撮影しようとすると店内では禁止との事だった。
エリックと彼女と4人でしばらく話をして別れる。

その後、TEBFの代表Tから、「ちょっと！私が何を持っていると思う？」
とメールが来た。そこに添付されてきたのが、その時の写真。
T「彼女があなたに渡して欲しいって。」
A「あの人、カメラウーマンなの？　それともマネージャー？」
T「あの人がマニュエラよ。エリックの彼女。知らなかった？」
A 「えっ、すごく謙虚で感じのいい人だったよ。あの人がそうなの？
もっと違うタイプを想像していた。」
T「そうなのよ。とっても可愛くていい人なのよ。
マニュエラにはず～とエリックと一緒にいて欲しいわ。」
A「私もそう思う。あの人だったらエリックにぴったりだわ。」
と会話が弾んでしまった。
エリックベネイを真中に私達が両脇に納まった写真はブログのプロフィールにしている。

一年半程前にEric BenetがManuela Testoliniと交際していると聞いた時、
また有名な女性と関わって面倒な事に巻き込まれないと良いけどと危惧した。
実際のマニュエラはそんな心配とは全く無縁の人だった。
1日、2つのショウが数日続くライブはきつい。へとへとになると思う。
エリックは3日以上ライブが続く時に持ちこたえる為のヴォイストレイニングを受けたそうだ。
そういう海外公演を支えてくれる女性がいてくれたらどんなに心強いだろう。

その後、彼女にお礼のメールを送り、東京の感想などを聞くと、早速返事が来た。
観光や食文化、若者のファッションなどを見て楽しんだそうだ。
マニュエラは、アロマ系の商品を販売する自分のブランドを持っていて、
その他に、子供の教育、孤児のためのチャリティー、またサンダンス映画祭にも協力している。
環境問題やオーガニックにも関心が深い。

エリック・ベネイ“Love & Life”『愛すること、生きること」は、今、とても充実している。

エリック・ベネイとハル・ベリーとの事

ハル・ベリー、
アメリカではハリーと呼ばれているがどういうわけか日本ではハル。
1996年のエリックのファーストアルバム”True To Myself”のジャケットの裏に、
「ハリー、またメールしてもいい？」と書かれている。
99年頃のインタビューでその事を聞かれて、「彼女はアフリカンアメリカンの男性にとって、
憧れの存在だからね。」と答えていた。

2人は結婚して散々もめた後、離婚した。
著名人二人の仲に問題が出てきた時、大きな後ろ盾のある方を正当化する力が働く。
エリックベネイへの罵詈讒謗が週刊誌に、タブロイド紙に続いた。
それに対してエリックが言い返す事はなかった。

今年の春のラジオ番組でエリックは「それは彼女の言っている事でしょう？
自分はそんな事、一度も言っていないよ。」と反論した。
また、「それが本当だとすれば、結婚生活が不幸だから、そうなった。」
と含みを持たせて答えた事もあった。

ショウの予定が入らず、決まってもキャンセルになる、
一日だけは行われたのにその後の公演が中止になる。
2002年、エリックはアルバムを完成していたのに、それは発売される事はなかった。
2005年6月、予定よりずっと遅れて、3枚目のアルバム"Hurricane"が発売された。

ファンの一人は、「その事を通して、エリックも私たちも強くなった。」と言っている。
ファンでさえ、それだけの思いをした程だから、並大抵ではなかった。
自分はともかく、エリックにとって娘インディア、
そして家族にそのような思いをさせてしまった事は、痛恨の極みだろう。

2005年、初春、ジャカルタのジャワジャズフェスティバルで,
ステージに立ったエリック・ベネイは、とても幸せそうだった。
その年の秋に６年振りに来日した折も、暖かく迎えてくれるファンがいる事、
大勢の前で歌える事、日本のファンの熱い声援に喜びで応えていた。

アメリカでのそんな出来事も、エリックとハリーが結婚していた事も、
それどころかハル・ベリーの名前さえ知らない人もいる。
あえて蒸し返す必要もないかと思われたけれど、
やはりこれは、Eric Benet”Love & Life”の中での一つの要素になっている。

「ハリケーン」がどん底から再生の思いを込めて作ったアルバムなら、
"Love & Life"「愛すること、生きること。」は41才になったエリックベネイが、
人生に愛と希望を見出したアルバムだ。

Still I Believe "Love & Life" Eric Benet

"Still I Believe "は、　Eric Benet "Love & Live"の中で、
最もプライベートな事を歌っている。
「ミッドテンポのエレクトロニックナンバー」と書かれているが、
残念ながらこの曲はまだ聴いていない。
エリックは、慎重に言葉を選びながら、ある人を愛した事で、
自分が悪者にされたすべてを語った。

「エンジェルにされたり、ビーストにされたり。
わけが分からないと思えば、はっきりしていたり。
二人の関係に、さまざまな極端な出来事が起きてしまった。
それでも、まだ(still)自分は、人を愛する事、希望を持つ事ができると思いたい。
人生において最も必要な時に自分にふさわしい相手を見つけられる確率は、
100万分の1かもしれないけれど、僕はそれができると信じている。(I believe)」

"Love & Life"の10曲目、"Still I Believe"では、Eric Benetの娘Indiaが、
バックヴォーカルで、参加している。
エリックは、「インディアはソングライターで曲のプロデューサーもできるんだよ。
そして、歌もギターも上手いんだ。」と嬉しそう。

Don't Let Go "Love & Life" Eric Benet

Don’t Let Go
エリック・ベネイ「熱々の期間が終わったカップルが、
もし別れずに付き合い続ける事ができたなら、
それは、”Love & Life”の次のレベルに進むことになる」

90年代初めのR&B風の曲、とエリック。
軽快なメロディーの爽やかな曲。

今現在のEric Benetには、付き合っている相手はいるのか？
と聞かれた時、エリックは頷いた。
名前を、せめてラストネームを教えてと言われて、
エリックは,”Ms,Nanya.”と答えた。
周りは爆笑している。
「ナンヤ」って？
“None of your business” が、詰って ” Nanya Business” になり、
最近は、”Nanya”と言うそうだ。

Eric Benet "Love & Life"video and interview

エリック・ベネイ"Love & Life"「愛すること、生きること。」についてのインタビュー、
そしてエリックの育った街ミルウォーキーでのライブ映像、エリックの歩く姿と共に、
街の様子などが描かれた"You're The Only One"のプロモーションヴィデオが,
アップされました。
Eric Benetが、Milwaukeeへのノスタルジー、そして"Love & Life"に込めた想い、
最初のシングルカットとなった"You're The Only One"について話しています。

http://thehollywoodreport.com/2008/08/02/eric-benet-on-love-and-life/

Sing To Me "Love & Life" Eric Benet

Sing To Me
この曲を最初に聴いた時、エリック・ベネイが影響を受けたアーティストに、
James Taylor をあげていて意外だった事を思い出した。
“Hurricane”の中の”Be Myself Again”のようにギターを手にシンプルに歌っている。
Eric Benet にとっての”Love & Life”,　
「愛すること、生きること」の象徴の娘Indiaを歌った曲。

http://jp.youtube.com/watch?v=P24kDU4IggE

ＣＤの中ではどのような仕上がりになっているか楽しみ。

3年程前のインタビューで「娘もミュージシャンにしたいか？」と聞かれ、
「この業界は厳しいからね。まずは大学を卒業して、それから進む道を考えて欲しい。」
と答えていた。
しかし昨年のライブの後にエリックと話した時「インディアには、とても音楽の才能があって、
音作り、曲作りから全部自分でやっているんだよ。」と目を細めていた。
この事をLAで、お留守番をしていたインディアにメールすると、
「クール！今、２曲目を作っているからね。」とすぐに返事が来た。

３曲目に作った”Lullaby”という曲ではとうとうお父さんもバックコーラスで参加しちゃいました。
インディアが小さかった時こんなにパパっ子なのは今の内だけだと
周囲に言われたそうだけど、彼女が16才になった今も2人はほんとうに仲が良く、
ここ数年の困難だった時期を一緒に乗り越えてきている。

インディアのミュージックページが、マイスペースにある。
http://www.myspace.com/indybmusic