Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

The Experience with Eric Benet /Chicago/8/7/08

2008-08-14 05:10:32 | エリック・ベネイ関連インタビュー
8/7にシカゴのDusable Museumで、The Experience with Eric Benet
というイベントが行われた。
このイベントは、出演者のインタビューとミニライブで構成されている。
この時、エリックベネイは今まで、話したことのなかった多くの事を語った。

「エリック・ベネイは、5人兄弟とされていたが、実は6人だった。
父が癌で亡くなる前、家族を集めてある告白をした。
別の女性との間に女の子がいるという事。
彼女は高校でエリックと一緒だった。
その事をエリックの母も初めて知らされたが、
彼女を家族の一員として温かく受け入れた。」
エリックベネイ、一番好きなアーティストとしてスティービー・ワンダーを上げ、
また、一番好きな食べ物は、お母さんの作ってくれるフライドチキンだそうだ。
インタビュー中に、何度もどれだけ母に感謝しているかを話した。

ミルウォーキー出身のエリック・ベネイは、末っ子で音楽好きの兄や姉達の
聴くいろいろな曲を聴きながら育った。
「かつて地元のクラブでGerardというバンドをやっていた時、
エリックベネイはアメリカントップ40ソングを歌っていた。
Cameoの"Candy"とかBobby Brownの"Prerogative"とか。
無給で練習し、会場の準備をして演奏しなければならない。
これはすごくたいへんだった。しかしその努力は、後に報われる事になる。
シンガーソングライターとしての自分を磨く事ができた。
その経験はエリックベネイにとって
音楽業界でやっていくための学校のようなものだった。
また、そのライブにより別のチャンスが訪れた。
エリック・ベネイは、いとこのGeorge Nash と曲を作っていたのだが、
5曲に1曲は自分たちの曲を演奏してよい事になり、
それが観客にとても受け、リクエストされるようになった。」

エリックベネイと姉のリサはその後、Benetというグループを組みCDを出す。
二人はそのためにたいへんな努力をしたものの、
レーベルはプロモーションする事もなく、結局、二人を切り捨てた。

その時がエリック・ベネイにとって、最も厳しい時だった。
父は亡くなり、レーベルからは放り出され、インディアの母も亡くなる。
エリックの母はインディアを引き取ることに、進んで協力してくれた。
エリックはUPSで働きながら、夜はサウンドエンジニアとして働いた。
エリックとジョージは、他の人達のデモテープを作りながら、
自分たちの物もそこで、作る事ができた。

「“True To Myself”の7曲がその時に生まれた。
そのスタジオでサウンドエンジニアとして働いている時に
後にエリックベネイの製作パートナーになるDemonteとの出会いがあった。」
そこで作ったデモテープをかつてBenetでマネージャーをしていて
ワーナーに移った女性に送った事から、
ファーストアルバム“True To Myself”の誕生につながる。

2002年に完成していたのに発売される事のなかったCD、
Eric Benet“Better and Better”
「ワーナーはアルバムの大幅な変更を要求し、
しかしプロモーションの予算を取る事もなかったので、
エリックベネイはこのCDをあきらめる事を決断した。」
アーティストにとって、完成していたCDの発売を断念するという事は、
いったいどれ程の事だろうか。

エリック・ベネイにとってあきらめきれない曲が何曲もあったので、
その内の2曲はEric Benet"Hurricane"に、
そして数曲が、今度のCD Eric Benet"Love & Life"に入れられている。
エリックベネイは、 ファンの意見も大切にする。
「“Love & Life”の中の”Spanish Fly”は、ファンの間でとても人気があり、
今回のアルバムに収録する事が決まった。

"Love and Life"は、エリックベネイの原点に返り、ミルウォーキーで録音した。
このCDを通して、音楽のルーツ、そして自分のルーツにも遡る事になる。
Eric Benet"Love & Life"は、R&Bに捧げるCD。
自分が始めに歌っていた場所、運が良くても一晩で稼げるギャラは30ドルだった
その場所からすぐ近くのスタジオでCDを作った。
メロディーを作った後で、外に出て散歩すると、
そこは昔、初めてのガールフレンドと一緒に歩いた道で、
そこから又、歌詞が浮かんできたりした。」

Eric Benet"Love & Life"は、ノスタルジックで
エリックベネイにとってのソウルミュージックのすべてと
彼の音楽を愛する人が喜ぶすべてが込められている。

その日はこの後、ミニライブがあり、Eric Benetは、6曲を歌った。
Femininity / Chocolate Legs / I Wanna Be Loved / The Hunger
/ You’re The Only One /Georgy Porgy 

以上、TEBFのメンバーGのレポートと、
当日このイベントに参加し初めてエリックベネイを知ったライターのSandria M. Washingtonの記事より。