Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

バースデイのエリック・べネイ

2012-10-17 09:48:18 | エリックベネイの日々&KyteVideo
キャンドルを吹き消そうとしているのか、炎に炙られているのか、
そんなお誕生日の一こまをEric Benetは投稿した。

そして「親父に似てきたな。親父に会いたい。」とこの一枚。


エリックの父はミルウォーキー警察署の警察官だった。
2005年頃のインタビューで「お父さんは何をしていたの?」
と聞かれて、警察官と答えた後、エリックは少し得意そうに"Detective"と付け加えた。
私は各国の刑事物のファンでアメリカ系の警察ドラマも良く観るが、
警察官はいわゆるユニフォームを着る制服組と私服組に分かれる。
「ディテクティヴ」(刑事)というのは制服組で経験を重ねた上に、
資格試験に合格して初めてなることができる。
だからエリックがちょっと鼻を膨らませた気持ちがわかる。

エリックのお父さんはクラシック音楽、チャイコフスキーやベートーヴェンも好きだったそうだ。
三人の姉と一人の兄、両親に囲まれて音楽の絶えない家に育ったエリック。
以前、ファンクラブのみのチャットの時に一人が「お父さんの思い出は?」と尋ね、
「辛くて言いにくいことを聞いてしまったかしら?」
エリックは答えた。
「病院のベッドに横たわっている親父の脇の椅子に座っている内に眠ってしまった。
ふと気が付くとお父さんが起きて僕に毛布を掛けようとしていたんだ。
自分が病気でたいへんな時にさえ、息子に注いでくれる深い愛情に胸が一杯になった。」

そしてオバマ大統領の就任式に向かうタクシーの中でエリック・べネイは
アフリカ系の運転手に向かって話しかける。映像に撮りながら。
「こんな日が来ることを君は想像した?」
そして「僕はこの日をお父さんに見せたかったな。」

誕生日の前日、エリックはDCでのパネルディスカッションに参加した。


その場の映像を投稿してくれているファンがいて部分的に見ることができたが、
エリックは「50~60年前、僕達、ブラックは人間として扱われていなかった。
それが今や大統領がアフリカ系となる時代になった。」と話している。
また結婚について聞かれて「この人と結婚すれば自分を完璧にしてもらえる、
なんていうのは間違っているね。
問題なのは自分自身だ。自分を完成させるように磨くことだ。」
エリックの発言に拍手喝采。

誕生日に自分の写真を撮りながらお父さんを想ったエリック。
エリックが最初のレーベルを解雇され、UPSとスタジオエンジニアの仕事を掛け持ちしていた
最も不遇の時代に亡くなったエリックの父。
今の自分の幸せと成功、今の時代をお父さんに見せたかった、
そんな風にエリックべネイは思ったのかもしれない。


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