Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet Valentine's Live from BB.KINGS

2015-02-17 14:54:37 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
NYCのライヴハウス、BB・KINGSでのエリック・べネイ、ヴァレンタインライヴ、
昨日の午前10時からネットで配信される予定となっていた。
事前にペイパルで$10を払うと画面が"You got a ticket"という表示に変わる。
9時半からパソコンの画面の前にて待機していると、
開始10分前からエリックが歌う写真に画面が変わる。


動画が写る予定の画面の脇にはチャットが開催されている。
お馴染みのメンバー達、
そしてFB繋がりで知り合ったアメリカ在住のMさんも参加しているのが嬉しい。
それぞれと挨拶をし合いつつ、開始時間を見守る。

画面左下には"TIP"と書かれた場所がある。
10からTIPを送れるので、早速クリックすると、
チャットウィンドウに私からのチップがあったことが表示される。

いよいよ始まるかと期待が膨らんだところ、定刻を過ぎてもショウはスタートしない。
前回は開始前からこのままでほんとうに観れるのかと不安な気持ちでいたところ、
時間通りに画面がライヴ会場へと切り替わった。
それだけに今回は高を括っていた。

何か私のネット環境に問題があるのかと思う間もなく、
チャット上でそれぞれが「見えない」「始まらない」と書き込む。
すると配信元のスタッフから「ショウ自体が遅れているんだ。」とコメントが。
彼はその後配信中も「画面がフリーズした」とか「フルスクリーンで見たい」
などという要望に応えて丁寧にフォローしていた。
前回にはなかったサービス。

一方、現地に行っていたファンからの投稿もファンサイトでチェック。
「エリックはこの雪の中の外の行列を見たら、きっと誇らしく思うはず。」
と下記の画像を投稿している人がいる。


実はまたしてもシュミレーションだけ、このライヴに行く予習をしていた(笑)
BBキングスはNYCの中心部にあり、座席指定はなく来た順の入場となる。
したがって売り出しに出遅れて良い席を逃すという心配もない。
近くには通りを渡るとすぐの位置に廉価なホテル、また大手のホテルもある。
ある程度のレベルのホテルに関してはパッケージツアーでも宿泊先として選べる。
NYに行く場合は航空券とホテルを別にとるよりもパッケージに乗った方が、
かなりお手頃価格になることも知った。

しかし現地からの外の様子の投稿写真を見て私は震え上がった。
東京とは比べ物にならない寒さ厳しい街に出掛けて行き、
入場のために並ぶなどとはとんでもない無謀な発想だったと痛感した。

20分ほど遅れてライヴ中継は始まった。
エリックの曲がインストでスニペットとして流れる中、
"Love Don't Love Me"で登場したエリックべネイ。
グレーのハット、サングラス、黒の細かいドット柄の型押しがあるベルベットジャケット、
襟はグレー、ポケットチーフは黒とグレーの両面があり、
グレー地に鮮やかなコバルトブルー、ショッキングピンク、スパークリングイエローの
ボトル柄が差し色のTシャツ、ジーンズに黒と白のPumaのスニーカー。

曲は"Spritual Thang"へと変わる。
お馴染みのエリックのクルー達、ドラムスのウェス、キーボードのジョナサンもいる。
ギターとベース、その他にホーンも二人加わっている。
日本では2005年以来、ホーンセクション抜きのライヴが続いているだけに羨ましい。
続いて"Hunger"
久しぶりに聴く"Love & Life"からの曲。
今回のツアーからのバックボーカル、ジェシカがパックアップ。
外見、雰囲気、ステージ上の気配り、とても良い雰囲気を持つ人だ。
衣装もエリックに合わせて黒、グレー系で統一されている。

「今日来てくれた皆、ありがとう!
そしてストリーミングで世界から中継を観ている皆も!」と挨拶。
ここで「コンニチハ」と日本語が入る。
フランス語は「これ言うとちょっと叱られるかもしれないけれど?」
と"Voulez vous coucher avec moi?"(Would you make love with me?)
もちろんこれは"Lady Mamalade"の歌詞としてアメリカ人には知られているセリフ。

そして"Chocolate Legs"
カメラ目線で送られてくるエリックの表情が画面に大写しになる。

ライヴでは歌う様子がここまでアップで観られないだけに今回の配信のハイライト。
大盤振る舞いの場面。

ここでサングラスを取ったエリック、次に歌うのは"Femininity"
これはアメリカのファンの間では最も人気の高い曲。
しかし歌詞の意味が深く、日本では受けないこともエリックは知っていて
余り歌うことはない。

続く"Pretty Baby"
この曲もアメリカで人気がある。一緒に歌う人たちの声が聞こえてくる。

「僕のアルバムにはいつも必ずラテン調の曲を一曲入れるんだ。
残念ながらスペイン語は喋れないけれど、
スペイン系の持つ情熱的な雰囲気や響き、リズム感が大好きなんだ。」
さて次の曲は"Why You Follow Me"かなと思いきや、"Spanish Fly"
付き人ビジューがカップに入れて持ってきたスコッチをエリックは口にする。
グラスではなくプラスティックのカップ(笑)
この会場は着席ではなくオールスタンディング。
皆、コートを着たままでライヴに参加している。
ホーンが二管加わることでラテンのナンバーは完璧になった。
観客から掛かる"I love you!"の叫びに"Love you back!"と答えるエリック。


「これから歌う曲についてのエピソード、
今まで話したことのない、ここだけの話をしよう。みんな、内緒だよ。」
(とは言ってもストリーミングで世界中に配信されているのだが・笑)
「17年前に仕事のパートナーのデモンテと一緒にこの曲を作った時に、
彼から『この曲はエリックにとってNO.1ヒットになるよ。』と言われた。
その時は実感がなかったのだけど。
デュエットには相手が必要だ。僕は最初からタミアを相手と決めていた。
そうすればタミアを口説けるかと思ってね(冗談で言ってるのでしょうが・笑)
ところがレコーディングに現れたタミアは婚約者のGrant Hillと一緒でね。
おまけにエンゲージリングを嬉しそうに見せてくれた。
それでもタミアが快くデュエットを引き受けてくれたお蔭で
この曲は確かにNO.1ソングになった。
あれから17年、今日来ている人で17歳の人なんているかな?」とエリック。

ジェシカとのデュエットで"Spend My Life With You"
ジェシカは今まで見てきた中でとても優れたデュエット相手だと思うが、
残念ながらこの曲のエリックのキーと彼女の音域が今一つ合わない。
でもそれを補って余りあるだけの雰囲気たっぷりに曲へと入り込み、
プロとして納得できる仕事振りを見せてくれた。
エリックもしっかりと彼女をリードする。

「僕は自分の仕事が大好きなんだ。」と話し始めたエリック。
チャットで誰かが「私もあなたの仕事が好きよ。」と書き込む。
「今は自分のレーベルも立ち上げ、カルヴァン・リチャードソン、ゴアプレ、
プロデュースも順調に進んでいる。
新しいレーベルから出したアルバム"The One"の中の"News for You"
これは懐かしいオールドスクール、
フランキー・ビバリーやEW&Fのテイストたっぷりなんだ。」
スコッチを片手に持ち啜りながら"News for You"を歌うエリック。
曲の最後はMaze、フランキー・ビバリーの"Happy Feeling"へと着地。

「皆のお蔭でNo.1ヒットになったもう一つの曲。
失恋を克服するのにはいろいろなプロセスがある。
それでも歩いている時だったり、ラジオである曲が流れてきたり、
ソファーの後ろから彼女のスカーフを発見したり。
そんな時には突然かつての記憶が呼び戻される。
でも大丈夫だと思いたい、必ず立ち直れるという想いを歌った曲。」
"Sometimes I Cry"

やはりホーンが入るとこの曲は断然冴える。
思わずため息を漏らしながら聞き入っていると、曲の終盤になって、
チャットでは「あ~。もうすぐこの曲終わっちゃう。」と言う書き込みが。
ほんとうにいつまでも聴き入っていたいと思われるだけの名曲。

「今の曲から一歩進んで、誰かに愛されたい、自分も人を好きになりたい、
そんな気持ちを歌った曲だよ。
"I Wanna Be Loved"、皆もコーラスを手伝って。」
"I wanna be loved"の歌詞を二回歌って見せたエリック。
「次は皆の番、今日、何気なく僕のライヴに来てしまった人も、
ストリーミングで見ている人達も皆でね。
この言葉にはマジックがある。音痴でもいい、
とにかく心を込めて一緒に歌えば、
想いが叶うだけの力がこの歌詞にはあるんだよ。」
次のコーラスとして"Be loved by you"も練習させるエリック。
「皆、真剣に歌ってる?これを家でも言うんだよ。
そして今日、たまたま来ちゃった人も、ストリーミングで僕のライヴを観てる人も、
次は絶対に僕のコンサートにおいで。」


「さあ、最後の曲はこれもまた皆のお蔭でNo.1ソングになった曲。」
チャットにいち早く"You're the Only One!!"と書き込むと共にチップをはずむ。
私にとって大好きな曲だから。

アンコールはお約束の"Georgy Porgy"
チャットに「皆、スタンディングで踊ってる?」と書き込むと、
「もう椅子から転げ落ちちゃいそうよ。」と返事が返ってくる。
残念ながら私は立ち上がって踊ることができない。

最後にエリックは各国語でお礼の挨拶。
インドネシア語、韓国語もあり。
もちろん日本語で「ドウモアリガトウゴザイマシタ!」

チャットではそれぞれ「楽しかった。」「お休みなさい。」の挨拶が飛び交う。
エリック宛てに「東京からあなたのニューヨークのライヴを観ることができて、
感激だった。そして日本のファン達のために日本語も加えてくれてありがとう。」
とツイート。エリックもマネージメントもリツイートしてくれる。

コンサートに行けないファン達にとってネットを通して中継で観れるのは、
ほんとうに素晴らしい企画。
これからもぜひ続けて欲しい。
今回は突然の怪我のために入院、そして手術。
退院後も自宅療養をしている状態だけに、
ことさらネット配信でライヴを観ることのできるありがたさが身に染みた。


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