Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Verdict Will Kill Artists' Creativity

2015-03-22 19:51:43 | Weblog
ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」"Blurred Lines"
マーヴィン・ゲイの"Got to Giive It Up"の盗作であるとして、
マーヴィンの家族が訴えを起こし、これが勝訴し、
ロビンとファレル・ウィリアムズ側が730万ドルを支払う、
という判決が出たのが3月10日。

これに対しファレルは昨日、Financial Timesのインタビューに応じた。
「創作するという作業はそれがファッションであり、デザインや音楽でも、
インスピレーションを受けて、作り出すもの。
例えば部屋の中にある物を見渡してもすべてが何かや誰かから、
インスパイヤーされて作られているはず。
この判決を肯定してしまってはエンターテイメント・ビジネスは、
もはや何も創造しえない。」と答えている。

この件に関して様々なアーティストがコメントしているが、
我らがエリック・べネイはかなりな拘りを示して、
既に何度か自分の意見を投稿している。

エリックは全面的にファレルとロビンを支持している。
エリックの意見では曲は歌詞とメロディーで作り上げるもの、
それが違っている以上、コピーでは有り得ない、
その曲の持つ「グルーヴ感」というのは、真似しようもなく、
"Blurred Lines"におけるそれはファレル達の独自に作り出したもの、
また業界の歴史を振り返ってみれば、
70年代には類似している曲が多くあったこと、それに続くディスコ時代でも、
その傾向は続いたのだから今更、このような判決が出るのは不服としている。
「この裁判が勝訴するのなら、スモーキー・ロビンソンはマーヴィン・ゲイを、
"Ain't That Peculiar"が"Goin' to a go-go"のコピーだって訴えるべきだよ。」

エリックべネイも"Love & Life"の"You're the Only One"に始まり、
次作"Lost in Time"では70年代をテーマにしているので、
シンガー&ソングライターの立場としては譲れない。

エリック・べネイ、更に"Got to Give It Up"の共同制作者、
ジャック・アシュフォードがこの判決に納得できないとして、
コピーでは有り得ないとする見解を紹介している。
それはやはりエリックと同様に「グルーヴは曲自体のもの」という意見だった。

一方、一昨年までナイル・ロジャース&CHICのキーボード奏者をしていたセラン、
彼がマーヴィン側が正しいと投稿していたのは意外だった。