Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカン・アイドル シーズン14 男性TOP8

2015-03-15 19:44:22 | アメリカンアイドル
タイムリーな画像を検索するとアメリカで既に出ている結果発表を
みつけてしまう可能性大なので、いつもながら同じ画像で失礼されていただく。

会場はデトロイト、今回はモータウン特集、
それぞれがどんな曲を聴かせてくれるのか、思いっきりテンションが上がる。
いきなりアレサ・フランクリンが登場、グロリア・ゲイナーの"I Will Survive"
「何が何でも生き残る」というこの曲、『アメリカンアイドル』の候補者たちのために
カヴァーしたのかと思いきや、アレサのNEWアルバムに収録されているとのこと。
アレサの存在感は絶大だ。
ちょっとした音程のずれなんてもう関係ない。
この番組にアレサが登場したのはシーズン12のファイナルで中継で繋がった形での参加、
生出演は今回が初めてではないだろうか。
客席、審査員、候補者たちも盛り上がっている。

今までの進行と異なり、今回は男性TOP12の中から選ばれたTOP8のみが
歌を披露する形になる。
指名される順は投票結果の順位とは無関係。

トップバッターはダニエル・シーヴィ―。
マーヴィン・ゲイの"How Sweet It Is To Be Loved By You"
セクシーなマーヴィンの曲を15歳の少年が情感を込めて歌う。
大人の真似なのでなく、年齢にふさわしいキュートさが炸裂する。
余裕さえ感じられるパーフォーマンス。
一番先に選ばれた嬉しさがにじみ出る。
審査員からはキーを高くした方が合っていたのではという意見。

二番目はマーク・アンドリュー。
この人はカントリーの歌い手かと思っていたら、
テンプテーションズ"Papa Was A Rolling Stone"
R&Bもしっかりと行けるところを見せる。
スムースでノリの良いステージだったが、
軽く歌ってしまった感が否めない。
ジェニファーからも「心に響くものがない」と指摘される。

3番目はレイヴォン。
テンプテーションズ"My Girl"
ギターソロと彼の歌から始まり、"I guess you say"の歌詞の部分から、
バンドが加わる。
誰もが知る曲を当たり前に歌わず、キレの良いファルセットの連発に、
エリック・べネイファンの私としてはとろける。
原曲の良さはそのままに自分の魅力をたっぷりメロディーに乗せた。
ハリーから「非の打ちどころがない。外見も歌もハッピーでスイート。
でも知らない面も見てみたいね。」とコメント。

4番目はアダム。
ロックのイメージの彼がJackson5"I Want You Back"
名曲を自分の曲にとアレンジしているが、これが全く嫌みがない。
大物の風格を見せる。
ライアンから「君がタキシードを着るとは。」と驚かれて、
「だってモータウンだよ。カッコよく決めなくちゃ。」

5番、クラーク。
Smokey Robinson & the Miracles"The Track of My Tears"
スモーキーの持ち味があってこそのこの曲、
クラークは原曲の良さも自分の個性も光らせることができなかった。
モータウンの特集なのにグルーヴ感が出てこない。
今回は前の4人の出来が良いだけにクラークが霞んでしまった。

6番、ニック。
「父からモータウンの曲は聴かされてきた。その発祥の地で歌えるとは。」
と感激を語る。
Stevie Wonder"Signed, Sealed, Delivered"(I'm Yours)
彼の弾くギターと歌に始まり、バンドがかぶさる。
こんなに難しい曲をいとも簡単に歌いこなしてみせる、
この人の底力を知る。
ステージのアピアランスも光る。
「もっと笑顔が見たかった。」というハリーに、
ジェニファーは「彼は笑顔なのよ。」
キースは「ギターなしで動きを見せた方が良かったのでは」とアドバイス。

7番目はカシム。
ドレッドヘアにスーツ。叔父がいつも衣装を作ってくれると紹介する。
Stevie Wonder"I Wish"
歌もダンスもダントツに一人抜きに出ている。
もうファイナルを彩るコンテスタントのよう。
明らかに別格の才能を見せつける。
もっとずっと見ていたいと思わせるパーフォーマンス。
よっぽどの失敗、あるいは他の人が急成長しない限り、
この人の優勝は堅く思えてきた。
歌いながらバックコーラスの女性の手を何気なく取ったり、
自分の世界を構築しながらも観客ともしっかりコネクト。
会場の一体感を作り上げている。
終わった後もしばらく静止したまま。
そして動くやいなや、バンドのメンバーを振り返り、
リッキー・マイナーに感謝の挨拶をしている。
ステージマナーも好感度が高い。

最後の一人はクエンティン。
Stevie Wonder"Master Blaster"
シーズン11でディアンドレもこの曲を歌ったが、
中々うま味を出すのが難しい曲だ。
ハリーから「最後まで結果発表を待たされて集中力が切れたのでは」
とフォローがある。

トップ8に入れなかった4人、やはり個性の面で選ばれた人よりも弱かった、
あるいは似たタイプがいてその人が自分よりも優れていた、という結果だろうか。
今回、せっかくのモータウン特集なのにスティーヴィーの曲に集中、
テンプテーションズも2曲ありで、もっとバラエティーに富んでいればと思う。
勝ち進めなかった4人がどんな曲を用意していたのか聴いてみたかった。