Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet on InterFM 5/17

2012-05-21 11:19:06 | エリックべネイ、2012年5月来日
5/16の午後、エリックべネイはInterFMに生出演したそう。
あいにく私はラジオを聴き損ねたが、何人かの方から「聴きました!」
のメールを頂いた。
エリックのリクエストで来日中のアース・ウィンド&ファイアー"September"
も番組中にかかったそうだ。

さて翌日、5/17の12時から前日に録音されたインタビューが放送される、
と連絡を頂き、オンラインで聴くためにパソコンの前に待機。
ブルノでこの日に入場整理券待ちをしながら、携帯から聴いていた、
という方もいらっしゃいましたよ。

"Sometimes I Cry"の曲が掛かる。
「R&B界を牽引するエリック・べネイ、Newアルバム"The One"は、
アメリカに先駆けて日本先行発売。」と紹介される。
「お会いしてみると物静かな紳士、という感じなんですね。」
とラジオパーソナリティーからのコメント。

日本はどうですか?
「いつも戻ってくるのが楽しみなんだよ。
食べ物、人々、女性、もっとも今は結婚しちゃったから、
女性に関しては『ウィンドーショッピング』に留めているけれどね。
(はい、この部分を通訳の方は訳しませんでした。嗜みのある方です、笑)
日本の文化やレストランの雰囲気を楽しんでるよ。
娘のインディアへのお土産を買いに原宿にも行ってきた。」

(これから先は通訳がなかったので、私の聞き違い、違訳があるかもしれません。)

今回のアルバムではお嬢さんのインディアとも共演していますね?
「バックコーラスとしては過去にも2回、参加しているけれど、
正式なコラボ、デュエットしたのは今回が初めてなんだ。
二人の関係をどう描こうかといろいろ考えたよ。
例えば、朝起きて気持ちが沈んでいたなら、
気分を良くするような音楽を選んで聴くよね?
僕にとって娘の存在はそういう音楽そのものだと思い、それを曲にした。」

お嬢さんと共演するというのは?
「親子で仕事というのはやり難い部分もあるけれど、
彼女はとても才能があるし、忘れられない楽しい思い出になったよ。」

あなたにとって音楽とは?
「それはね、もう魚にとっての水だね。
いつも僕の頭の中には音楽がある。」

ニューアルバム"The One"の中の曲、"Real Love"について聞かせて下さい。
「これは妻のマニュエラとの関係を歌った曲だ。
今、新しい妻と結婚してとても幸せに感じている。
お互いに最もふさわしい時期に出会って良い関係を築くことができた。
20歳前後では完璧な愛、おとぎ話のような愛を夢見ていたけれど、
実際はそんなもんじゃないよね。
若くてまだ自活することもできていない状態で。
今、40歳を超えて、いろいろな経験があってこそ、ほんとうの愛を掴める、
相手に幸せにして欲しいのではなく、まず自分が幸せであってこそ、
愛は本物になる、そういう気持ちを歌った。」

レコードレーベルを起ち上げましたね?
「日本ではワーナーとパートナーシップを組んでいる。
レーベルを離れたことで、コントロールを受けることなく、
好きなジャンルの音楽、カントリーやレゲエなど、
やってみたかった曲に挑戦することができた。
コアなファンにも新しいファンにも喜んでもらえるアルバムにしたかった。
リル・ウェインとのコラボもできたしね。
アメリカのワーナーとももちろん良い関係ではあったけれど、
やはり僕に対しての扱いにアップダウンがあった。
(この件に関して詳しくは、このブログのカテゴリー『エリックべネイ関連インタビュー』で。
過去のインタビューで「ワーナーの上層部の人員交代が数年に一回あり、
その都度、アーティストの見直しが行なわれる」
それがストレスだったとエリックは言及しています)

今は自分のレーベルを持ったことで全責任を負わなければいけないので、
悩みをあるけれど、遣り甲斐もある。」

自分でレコードも売らなければならないですしね?
「その通り(笑)」

"The One"の中の"Harriett Jones"について説明していただけますか?
「日本の人は知らないかと思うけれど、オールド二グロソング、
奴隷時代の黒人霊歌の曲を元に楽しい雰囲気の曲に作ってみた。
(「男性は女性に対してばかなことをしてしまうものだ、その時に許してほしいと
懇願している様子をユーモラスに歌った。」とライヴで言ってました)

(この部分自分の走り書きのメモが読めないのですが・・・)
司会者がアメリカの情勢について聞いて、それに対してエリックは、
「きちんとした食べ物、飲み物が行き渡り、教育を受けられる、
間違ったことに対して自分の意見を言うことができる、それがあるべき姿。」
(最後の言葉は先日のトレイヴォン・マーティン事件とその後の経緯、
を指しているのだと思います)

今度のアルバムは制作する過程でどうでしたか?
「今も一緒にツアーで組んでいるバンドのメンバー達と一緒に作ったからね。
そういう意味で感慨深い。」

スタジオで曲を作る時、ライヴで観客の前で歌う時、それぞれどう違いますか?
「曲を作る過程というのは生みの苦しみ、できあがるまでにはストレスも感じるよ。
でもステージではあくまでも観客とコネクトするのを楽しむのみだ。」

通訳の女性に「君は僕の言ったことを訳すためにここにいるんじゃないの(笑)」
ここでIndiaとのデュエット曲"Muzik"が掛かり終了となる。

最後にこの番組はイギリスの視点から音楽を紹介する番組なので、
エリックべネイのロンドンのお気に入りの場所として"Jazz Cafe"を紹介していた。
過去に2度ほどエリックは"Jazz Cafe"に出演している。
聴いていて次回の"Jazz Cafe"でのエリックべネイのライヴが観てみたくなる、
そんな良いインタビューと番組の雰囲気だった。