Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet レビュー in ロンドン

2011-06-11 17:10:39 | エリック・ベネイ関連インタビュー
Eric Benet @ Indigo2
ロンドンで行われたエリックべネイライブのレビューがeurwebに掲載された。
The UK Corner Concert Review by Fiona Mckinson
http://www.eurweb.com/?p=110269

ジーンズ、ブレザー、ベストにシャツ、そしてタイ、サングラス。
洗練されて気が利いた着こなしでエリック・べネイは登場した。
いつものJazz Caféよりも今回は大きな会場だが、
それでもエリックは決して遠い存在ではなく、
極めて身近に感じることのできたショウだった。

どんな会場でも彼のファルセットは注目を引く。
そして今回は強力なバックバンドも同行している
(John Rich – musical director/keys, Afton ‘AJ’ Johnson – bass,
Johnny Johnson – guitar, John McVicker – drums/background vocals-Leah Labelle)
べネイが”When You Think Of Me”を歌うことで観客たちは
いとも簡単に催眠術にかけられたかの如く、うっとりとしてしまった。
ウィットとチャーム、夢見るような音楽がもたらすトランス状態、
ここからべネイは一気に観客を話に引き込む。
愛が散りばめられたエリックのショウは
ロマンティックな夜を期待したカップル達に完璧な夜をもたらす。

アルバム”Love and Life”からの曲“Chocolate Legs”に熱狂する観客を、
エリックはこんなジョークで笑わせた。
「ファンに聞かれるんだよ。チョコレッグってどんな足のことなのかって。
だから皆に言ったんだ。これはチョコレート色だけじゃない、キャラメルやバタースコッチ色、
そしてラテン味だったりワサビ風味だったりするんだって。」
甘くてバラエティーに富んだエリックの声は女性にとってどんなスィーツよりも魅力がある。
多くの女性たちはチョコレートよりもべネイを取るだろう。
しかしエリックには婚約者のマニュエラ・テストーニがいる。

今回のバックシンガー、Leah Labelleはアメリカンアイドルのブルガリア版だ。
エリックがタミアと歌いグラミーにノミネートされた”Spend My Life With You”
Labelleは見事にデュエットしてみせた。
ウィスコンシン州、ミルウォーキー出身のエリックべネイ、
ライブでは初期の作品、1stアルバム”True To Myself”から”Spiritual Thang”も歌い、
その後、最新のアルバムからヒット曲、”Sometimes I Cry”と
”Never Want To Live Without You”を歌った。

これらの曲を歌う前にエリックは最近の音楽についての批判も語った。
今はハートのないテクノロジーによって合成された曲ばかり、
音楽は本来、生の楽器とヴォーカルの力で作りだすべきであると。
利潤を追求する業界のあり方についてもエリックは言及した。

一方的に話すだけでなく彼はサングラスを取り、
ステージから飛び降りて観客の間に入り、一緒に写真を撮った。
ここまでするスターはなかなかいない。

ジャジーでスロウな曲ばかりではなかった。
パーティーらしい”Feel Good”(フェイス・エバンスのパートをLabelleが歌う)
“Weekend Girl”はお祭り気分にぴったりだ。

パーティーが終わりかけた時、
観客たちは彼のセカンドアルバム、”A Day In The Life”からの曲を聴きたがった。
叫び声と拍手でステージに戻されたエリックはラテン調の曲、”Why You Follow Me”を歌う。
エリックとLabelleのサルサダンスでショウは完璧なものになった。
そこに続く”Georgy Porgy” 
ここでもLabelleはフェイスエバンスのパートを歌うはずだったが、ここに第三の声が加わる。
観客たちは一緒にこの歌をコーラスしたのだった。
これで一気に室内の温度が上がった。

この後、バンドの紹介がありエリックはキングオブポップ、
マイケル・ジャクソンへのオマージュ、ビリー・ジーンを歌った。

90分間、エリックべネイは自らをさらけ出してパーフォームしてくれた。
これ以上、ライブにいったい何を望むと言うのだろう。