行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

カンボジャで教育援助をしてるASAPの報告

2016-10-27 22:09:21 | Weblog
カンボジャといえばアンコールワット、存在する観光都市シェムリアップは一流ホテルが素晴らしいサービスを提供してくれる。ところがそこに暮らす住民の状況は電気も無い家で、椰子の葉と木で創られた掘っ立て小屋だ。そこに住んでる子供たちの教育はぼろぼろの校舎に通っている。そうした子供たちの教育環境を改善しようとあきる野市のNPO「アジアの子どもたちの就学を支援する会」(ASAP)が2007年に発足し、昭島ロータリークラブは3年前から支援を開始した。今日は副理事長から現地事情、支援内容の報告を受けたが、自分の知るカンボジャとはかなり違い、子供たちの教育環境の悪さに驚いた。
 
カンボジャではポルポト政権による知識人大虐殺で、医者、教師が9割以上もいなくなり、今でもその影響が残っている。ロータリークラブでは太陽光発電やピアニカを送り,役に立っているとの動画報告を見たが、教師が楽譜を読めないので、耳から聞いた音程を生徒に教えているとのこと、校舎は寄附金で直せたり,建て替えをしたりして少しずつ改善されたが、肝心の教師の教育支援が必要と訴えられた。先ず教師の給与支援で月180ドルの水準まで引き上げたとのこと、最低賃金が今年度140ドルなので、充分とは言えないが、教員確保には役に立つ水準だろう。できたら日本からの教師OBが音楽や体育を現地で教えることが出来たらと言っていたが、このあたりは海外青年協力隊なり、シルバー協力隊の協力が得られないものだろうか?
 
私は、ネパールで未就学児童を教える非正規学校を9校運営した経験があるが、教師の研修には特に力を入れ、処遇にも気を配った。ASAPはカンボジャで小学校から中学校、そしてやがては高校を建設したいと構想を出されたが、活動が実を結ぶように現地の協力隊を管轄するJAICAの支援も期待したい。

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