行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

米国選挙、経済の回復が遅れた結果だ

2010-11-03 18:19:09 | Weblog
3日、17時現在、下院での予想以上の民主党敗北、共和党躍進が濃厚になってきた。この原因はオバマ大統領になって経済が回復し、雇用が回復すると期待していた国民が期待はずれの結果に反応したと言える。経済悪化の原因は全て民主党の責任ではないが、国民はいらだって早期の結果を求め、ティーパーティのような勝手連組織につけ込まれた。

米国内では米国経済はデフレになりつつあるのではないか、日本と同じ道を歩んでないかという議論がマスコミや経済専門家の間で論争されている。私はオバマ大統領を支えるサマーズチームに大いに期待していたのだが大きなデフレの流れを止めることはできずにまもなくサマーズ国家経済会議委員長は辞職する。

両国の消費者物価コア指数の動きを見ると、日本のバブル崩壊後91年からの物価下落率の軌跡と米国の07年から最近までの軌跡がほぼ一致して下落している。金利は最低、カネはジャブジャブ、デフレ状態という「日本化」に米国もはまったかに見える。

日本は日本的雇用慣行が曲がりなりにも維持されてるため、失業率は5%台に治まっているが、米国はリーマンショックで7%から9%台へ悪化したままでオバマ氏の公約700万人の雇用創出には至ってない。今回の選挙でもオバマ大統領を熱烈に支持し、選挙キャンペーンの中心だった大学生は就職活動で選挙どころではないと語っている。

デフレからの脱却のきっかけは米国の場合、旺盛な消費だが、雇用不安で貯蓄率が6.4%と予想以上に上がり、クリスマス商戦の行方に暗雲が生じている。

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