行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

イタリアから帰国して

2010-06-20 16:54:06 | Weblog
イタリア雑感といったところだが、これまでと違い総じて何となくがっかりした。その原因は食にある。今回の旅行ではパックツァーの食事は大部分ホテル(4つ星)やごく普通のリストランテであった。高級な店は入っていない。ランチもディナーもメニューはパスタと肉か魚介類といった具合で、量的にはちょうど良かったが、カプリ島でのランチをのぞき共通して塩味が強すぎ、そしてデザートが甘すぎるのには参った。

イタリア料理に学ぶ医食同源といった本を読んだが、今回のような食事だと高血圧と糖尿病になりそうだ。その上、ホテルの朝のパンがアメリカナイズされクロワッサンにジャムが入っていたり砂糖が塗ってある。他にジャムがこってりのったパイもあった。

イタリア経済も財政赤字がGDP比5.3%とユーロの下落に手を貸しているのだが、庶民は気にしている様子はない。医療費が全くかからないので税金を給料の49%とられても暴動は起こらない。今参議院選で話題の消費税、標準消費税は20%、食料品の消費税は10%と高いので税負担は日本より重い。従って脱税が横行しないように税務警察といった特別な組織がある。それでも物価はかなり安く、ショッピングセンターでは2ユーロのワインがたくさんあった。

EUになってかなり経つが共通語である英語のTV放送がホテルでは見られず、英字新聞もなかったのには驚きだ。ニュースはインターネットでしかわからないが、ホテルの無線ランはどこに電波があるのか探すくらい不便でiPodが使えたのは2つのホテルぐらいだった。ブログを送るのはもっぱら携帯電話で、ドコモの携帯は山の中以外は使えた。

最後にトイレ事情、ほとんどチップ制のトイレで清潔なのはよいのだが、便座がないと女性たちがぼやいていた。便座をつける穴は開いているので便座はあったはずだが?携帯便座が必要かもしれない。

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