行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

コロナ検証、生まれてくる乳児の命も救えない

2021-08-20 16:24:20 | 災害

千葉県柏市で17日、新型コロナウイルスに感染して自宅療養をしていた妊娠8カ月の30代女性が、腹部に張りがあると訴えたが受け入れ先の医療機関が見つからず、自宅で出産した乳児が亡くなった。

女性が「前日から腹部に張りがある」と保健所の担当者に訴えたのは17日朝だった。保健所から連絡を受けたかかりつけ医が女性に電話して容体を確認するとともに、県のコーディネーターに対しても、妊婦に対応できる医療機関を探すよう依頼した。午後4時20分ごろに「出血がある」と保健所に連絡。午後5時過ぎに自宅で男の子を出産した。女性と乳児は午後5時55分ごろ市内の病院に救急搬送され、搬送先で乳児の死亡が確認された。

ついにこれから生まれてくる乳児が犠牲になるという悲劇、しかも世界第3位の経済大国日本で起きたことで、歴史に刻まれる。県は産科のあるコロナ対応の病院が少なく、入院先が見つからなかったと言っているが、発想が逆ではないか?医療従事者は既にワクチンを接種していることだし、妊婦にもワクチン接種の安全性が確認されているのだから、産婦人科専門病院がコロナ対応をすればこのような悲劇は防げた。医療機関のコロナ対応はこの1年かなり訓練されており、厚生労働省はマニュアル化して公表することが可能だ。

 

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