総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

誕生日、わが子のサプライズは、超うれしい。

2014年10月20日 | エッセー
 昨日は、私の誕生日だった。
 自分の年齢も定かでなくなってきた。もう、どうでもいい年齢だし、誕生日という感覚も薄れてきた。
 それでも、わが子から、ささやかでも祝う気持ちをプレゼントされるのは、超うれしい。
 感無量だ。
 くそばばぁ、死ね   なぞというおぞましい言葉をさんざん浴びてきた。そんな暴言思春期の男の子たちが、なぜだか、我が家では高3になるとさなぎがチョウのなる法則があるのかないのか、ぱったり、暴言を吐かなくなる。そして、優しくなる。
 昨日は、高3の三男が、学校帰りにケーキ屋さんで買ってきてくれたのだろう、モンブラン1個を大事そうに持って帰ってきて、「はい、誕生日プレゼント」と言って私にプレゼントしてくれた。
 ク~~~~~~~~~~~。涙がチョチョぎれた。

 それだけでも、じ~~~~~~~~~~んとシアワセを感じた私。
 喜ぶ私の姿を黙ってみていた四男の心境やいかに・・・と気になっていた。
 昨夜、寝る前に、「僕はローソンでプリンを買ってくる。でも、一人で買いに行くのは恥ずかしいなぁ~。」とけなげなことを言ってくれたが、やはり、一人で買う勇気がなかったのだろう。
 そしたら、寝る前になって、「僕は、読み声を読むね。これが、僕の誕生日プレゼントだよ。」と言って、めったに読まない読み声をはきはきと読んでくれた。ク~~~~~~~~~~~~~。嬉しいぜ。ほんとうは、毎日読まないといけない宿題の一つ・・・なんだけどなぁ・・・と思いつつも、ギャップが妙にうれしい。彼にしてみれば、私が喜ぶことってなんだろうなぁ?って彼なりに考えて、読み声をプレゼントしてくれたのだろう。

 どんなにくそばばぁと言っても、見捨てられない・・・という愛情(絆)を感じることで、子どもの心の根っこは太く育っていく。子育てで、一番のツボは、どんな僕でも親は僕を絶対見捨てない・・・という確信という安心を子どもにプレゼントすることだと思う。親は、どんな僕でも絶対見捨てないと親を信じれて初めて、他人を信じられる。例え裏切られることがあっても、前を向いて人間の可能性を信じて生きていける・・・・はず。

 手のかからない、読み声もきちんとしてくれるようなお子ちゃまに恵まれなかった不運を嘆くこともある。でも、物は考えようだ。読み声をしなくて、漢字テストをすれば0点というトホホ・・・で残念な気持ちになるわが子だけれど、ギャーギャー言い合いながらも、「あなたは、本当は頭いいと思うんだけどねぇ~。大丈夫よ。」という期待の言葉をかけるということは、『お母さんは、あなたの成績がどんなに悪くても見捨てない。』というメッセージを子どもたちに贈るチャンスでもある・・・。ちょっと、苦しい?
 少なくとも、いい子じゃないと認めない・・・という親にはならなくてすむ。
 これって、子どもたちの将来を考えたら、実は実は、とっても重要なことのような気がしてきた。

 できの悪い子を見捨てないということは、できのいい子を見捨てないということよりも、はるかに難易度の高い愛情表現なのだ。無条件の愛に近いってことなんだ。よく言えば・・・。

 できの悪い子を持った親は、わが子にレッテルを貼らないことに細心の注意を払おう!
 できのいい子を持った親は、うらやましい。でも、『あなたがどんな子であっても見捨てない。』というメッセージを贈るチャンスを持ちにくいという不運が、実は、コインの裏表として存在する。

 どんなことがあっても、あなたを絶対見捨てない・・・という確信を親からプレゼントされた人は、大人になって、最大の生きる力となる。まちがいない。


 
 非定型うつ(本当はうつ病ではないらしい)という病にかかる若い女性やうつ病になるような人の多くが、小さい頃より、親にとって成績の良いいい子だったという。人生の早い時期に、いい子、育てやすい子、手のかからない子になってしまった子は、『どんなことがあってもあなたを見捨てない』という強烈な愛情を親からカラダ全身で感じるチャンスが少ないという点で、大人になってから苦労する。見捨てられないよういい子になってしまったのか、いい子だから見捨てられないという絶対的信頼感を感じる機会を逃してしまったのか・・・・・・。いずれにしても、非定型うつやうつ病になるような人は、大人になるまで、『私が悪いことをしても、親は絶対私を見捨てない。』という確信を得ることができなかった人かもしれない。
 だって、わが子4人を見ていてもそう思う。長男は、手のかからないいい子だったもん。それに比べて、四男は長男の1億倍くらい手がかかる・・・・ような気がする。

 この世に生をなして、一番幸せな人は、どんなことがあっても親は絶対僕を見捨てない!という確信を子ども時代にゲットできた人だと思う。

 四男と日々、ギャーギャー格闘しながらも、誕生日に読み声を読もうとしてくれる彼なりの母への気持ちをサプライズでプレゼントしてくれて、どんな僕でも見捨てない・・・について、しみじみ親子の縁について考える私でした。

 できの悪いお子さん、やんちゃなお子さん、手のかかるお子さんをお持ちの方は、大変というものの見方を180度変えて、どんなことがあっても、どんなあなたでも見捨てないという最高の愛を表現する場を提供してもらっているって思ったら、いいかも。思えたらいいよね。

 人生、最後は、上手に人間関係をもてるかどうかだって。人間関係の距離の取り方の勘所があるかないかだって。
 そりゃぁ、頭がいい方がいいに決まっているけれど。
 その、人間関係を上手にとれるかどうかは、実は、『親は絶対私を見捨てない。』という絶対的信頼感を幼い頃に築けたかってことに大きく影響をうける。

 再度、できの悪い手のかかるお子さんをお持ちの方は、もしかして、もしかして、絶対的信頼感をプレゼントできるというチャンスを持っているってこと。くれぐれも『あなたは、本当に頭悪いんだから・・・。』とか『そんなんじゃ、まともな仕事に就けないよ。』などというネガティブな言葉の口癖でわが子の将来のレッテルを貼らないように・・・。
 口癖といっても、1年に1回口にしただけでも、そのメッセージは、しっかり子どもの心にレッテルを貼ってしまい、『どうせ、僕は・・・・。』となってしまうので。
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