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思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎのない方は、ごゆっくりどうぞ。

レガシィとの別れ

2011年02月01日 | 日記
前回書いたように、今のプリウスの前はレガシィ・ツーリングワゴンに乗っていました。

1994年の2月に納車されたのですが、初のオートマチックに2段ターボ、パワステ、常時四輪駆動とラクチンで速かったし、操縦性もよかったので、当初は大いに気に入って乗っていたものです。
長距離走行も苦にならず、前車に比べてはるかに静かで快適でした。なにより抜群の走行安定性があり、思いのままに操れる操縦性は快感さえ感じました。

しかしそういうものはすぐ慣れてしまいます。何でもそうですが、人間楽にはすぐ慣れて、それが当たり前になると、ありがたみも一年もたてば薄らいで来たのです。
メーターパネルや座席、室内全体がよくいえば質実剛健、悪く言えば事務的というか、愛着の湧くようなデザイン要素がなかったのも大きかったと思います。

幸か不幸か、前車のスカイラインバンは、足周りからオーディオ、メーターパネル、ハンドルなどからエンジンの電装系、エアコンまで手を入れる余地は一杯ありました。
バンパーやラジエターグリル、フェンダーミラーなどの交換、連動ドアロック、クルーズコントロールの装着まで、さながら1/1の模型感覚でいじったので、愛着は湧きまくりでした。
その前のチェリークーペも同じように手を入れたので、それぞれ引き取られて行った時は、その後姿に万感の思いがこみあげてきたものでした。

これに比べてレガシィは、前車でよくいじった点火系統もプラグ交換すら10万キロまで不要、点火時期は電子制御、メンテといえばオイルの管理とワックスがけ程度とあって、スカイラインやチェリークーペのように「自分の車」に変えて行く余地が全くなかったのです。
結局物への愛着というのは、それにつぎ込んだ自分の手間暇に対する「愛着」なのかもしれません。

最後はプリウス購入の補助金の代償としてスクラップにされたレガシィですが、今では阪神高速でオルタネーター故障で立ち往生した苦い体験ぐらいしか浮かばないです。自分でも意外なほど印象の薄い車でした。

「生真面目な優等生」は付き合っても楽しくないのは人間も同じですね。

それでは現用のプリウスはどうなのかといえば、これが実にいじり甲斐のある素材だったのです。実際、最新のデジタル制御の化身といってもいいプリウスが、以前の車のようにいろいろいじれるとは、買うまでは想定外で、うれしい誤算でした。
まあ売れた車だけに後付けパーツもいろいろあり、部品共通化の徹底したトヨタ車だけあって純正パーツでもモデファイが楽しめるのが有り難いところです。

納車以来いろいろ手を入れ始めていますので、プリウスには以前の車のように愛着も感じ始めました。だんだん「自分の車」といえるようになってきています。

機会を見て、これらについても書いてみるつもりです。
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16年周期

2011年02月01日 | 日記
はやいもので、車を乗り換えてもう半年を過ぎた。

私の車の更新は、今回の車の三代前から、ちょうど16年間隔になっている。

免許を取って初の車は軽四だった。それを新車で買って以降は、中古車ばかり二台乗り継いだ。その軽四を下取りに出して、マツダのファミリア・ロータリーセダンに乗り、それが貰い事故でほぼ全損、日産のチェリークーペの中古に乗り換えた。

チェリーは車いじりのきっかけになった車だった。
結構手を入れて、その頃流行り始めたフルトラ+無接点ディストリビューターで点火系を強化したり、鉄ホィールをアルミホィールに変えたり、自分でクラッチの交換やフェアレディのリアワイパーをつけたりして結構楽しんだ。
しかし走行距離が伸びるに従って燃料ポンプやウォーターポンプ、発電機などの補機類が寿命になって維持費がかかるようになり、1978年に、新車でスカイラインのバンを買うことにした。5ナンバーのワゴンにしたかったが、ちょうど排ガス規制が強化されて一時ワゴンがなくなったため、バンにせざるを得なかった。

この車もいろいろ手を入れた。真っ先にしたのは当時では高価なオプション(!)だったエアコンを別に買って自分で取り付けたこと。取り付けに際してはそのころ出入りしていた修理工場でいろいろ教えてもらった。
その後も硬いバンのサスペンションをワゴンのそれに変え、カーステレオの取り付けや点火系のフルトラ化、ドアの連動ロックの取り付け、グリルやメーターパネルなど内外装のGT化、8ビットのモトローラのマイコンを使ったクルーズコントロールを取り付けるなど、いろいろ手を入れて楽しんだ。

この車では16年間に13万キロ走ったが、1994年に排ガス規制で更新車検が受けられなくなり、乗り換えることにした。
我が家の車の主たる用途のひとつがドライブ旅行だったので、当然次もステーションワゴンタイプ、スカイラインが非力なエンジンでストレスがたまったので、ターボつきのレガシィを選んだ。この車も16年間ガレージの住人になったが、スカイラインと違い、殆ど手を入れたところはなかった。というか、めぼしいものが殆ど標準装備になって、手を入れる余地がなかったのだ。

ターボとパワステ、オートマチック付になって、安楽な運転ができるようになった。しかしこの車が来たころから、子供は旅行に同行してくれなくなり、夫婦だけの旅行になり、しかも近場は電車、遠方は飛行機+レンタカーというパターンになってきて、走行距離も伸びなくなった。
皮肉なことに6年まえに家人の健康上の理由で、外出に車が欠かせなくなってから伸びるようになったが、それでも廃車までの走行距離は9万キロ弱にとどまった。
レガシィの廃車も排ガス規制が理由だった。排ガスが汚いということで税金が加算されるようになったのと、昨年9月まであったエコカー補助金の交付対象ということで、廃車に踏み切った。

そして今回購入したのはプリウス。先に述べたように、家族の足代わりということで、燃費最優先で車種決定したのだ。プリウスの実力がどれほどのものか、実際に体験したかったことも大きい。
それにしても、だいたい16年も車を乗り換えていないと、かなりカルチャーショックが大きくなる。まして半電気自動車のプリウスになると、戸惑うことだらけ。おかげで久しぶりにインターネットで情報を漁り、解説本なども買ったりしていい刺激になった。

次の16年は私の年から考えたら、もう無いかもしれない。時代は環境優先が流れになっている。プリウスの選択もよかったと思う。


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