思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎでない方は、ごゆっくりどうぞ。

□□ 見なければよかった。でも見てよかったのかも‥ □□

2020年04月04日 | 日記

風呂から上がって、遺影のある和室の雨戸を閉めてから、何気なくファンシーケースを開けてみた。

中につれ合いのFが着ていた服が吊るしてある。

Fは15年前に最初の脳内出血で倒れて、でもリハビリを頑張って、私が付き添ったら自力で二階に上がれるようになった。

なので、季節の変わり目ごとにFが2階の寝室にある洋服ダンスに行って服を選び、それを私が持って降りて、和室のファンシーケースに吊るしていた。

でも今から6年ぐらい前からは、さすがに危険なので、私が適当に見繕って持って降りた服の中からFが選ぶという形になっていた。

2年前の1月、二度目の脳内出血で倒れ、それ以来、そこには冬服が入ったままになっている。

ファンシーケースを開けてみたのは、どうなっているかなという軽い気持ちだった。

でも見た途端、去年の2月、Fが亡くなった当時の悲しみが一気に蘇ってきて、涙が止まらなくなった。

 

まったくの不意打ち。

 
服をざっと見ただけで、それらを着て出かけた折々のFの記憶が生々しく眼に浮かんできて、打ちのめされた。

 

一昨年の1月から1年余り、Fは病院のスタッフも驚いたほどの頑張りで病魔と闘ってくれた。

彼女を看取って、ささやかな葬儀をして、その後、Fとかかわってくれた、多彩な分野の人たちのおかげで偲ぶ会もできた。

 

でもしばらくは、私は生きていることの意味が見えなくなっていた。

何度も、早くFのところに行こう、行ったらきっと楽になれると思い続けていた。

でもだんだん、周りの人たちにも支えられて、なんとか一人暮らしができるようになってきた。
 
いろんなことも始めたりして、一人残されたという気持ちも薄れてきて。

でも、今日Fの服を見た途端、1年前の自分にリセットされてしまった。

なので、ほんの少し前までは、見なければよかったと思ったけど、でも、今は見てよかったのかもしれないとも思えてきた。

 
これが現実だからね。

 
直視しなければね。

 
食卓の横にはいつも笑顔のFがいて、励ましてくれているし。

 

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🔷🔷 近くの公園で花見散歩 🔷🔷

2020年04月04日 | 日記

昨日3日金曜日は、ほぼ終日、曇り空。

馬見に行く気分でもないし。

昼にガスメーターの交換が来たり、その後玄関前に散らかった椿を片付けたり、パンを焼いたり、ヨーグルトを仕込んだりのさえない1日。

でも、近所の公園の桜は満開。

この公園は、いつも鳥見に行く公園とは180度逆の方向で、車道を50mほど上がった、家から見える至近距離です。

毎年満開時は花の下で飲食している客がいるけど、今年は無観客。

せっかくの桜なのに、本当にむなしい。

それでもたまに近所の人がスマホで撮りにくるけど、すぐ帰っていくし。

あまりにも桜がもったいないので、重いP1000(オイ?!)をぶら下げて、撮りに行くことにしました。

 

しかし、桜は晴天だと華やか・あでやかだけど、曇天だと一転して陰気な感じですね。

でもせっかくだしとパチパチ撮っていたら、上空を旅客機が通過、

(最近いつも思うけど、何人乗っているんでしょうね。)

↓ (屋久島から飛んできたATR-42。このあと午後4時前に伊丹に着陸したとのこと)

喜んで撮っていたら、ヒヨドリが飛んできました。

 

ヒヨドリは自意識過剰な鳥です。

いつもそう思う。

だれも撮ろうと思わないのに、少しでも近づくと大騒ぎ。

ピーピーうるさく鳴いて、「また私を撮りに来た!!、美人はこれだから困るのよね」みたいに騒ぎまくります。

つれ合いの職場の友人にも、ヒヨドリみたいな人がいました。

つれ合いは、その友人と、仕事の日は毎日待ち合わせて、一緒に昼食をとっていました。

腐れ縁みたいな感じで。

でも彼女は、いつも「わっ、いやや、また○○さんがこちらを見てる!」とか、「あ、✕✕さんがこちらに来る、ねぇ、この店出ない?」とか、いつもソワソワして話も上の空、つれ合いもウンザリだったそうです。

誰も見てないし」というつれ合いの言葉は、私もまったく同感でした。

見たらこちらの方が恥ずかしくて赤面するという。(殴)

 
で、ヒヨドリもそんな感じの鳥です。

誰も見たり追ったりしないのに、どこに行ってもピーピー逃げ回ってうるさい。

ところが今日のヒヨドリは、だまって黙々と桜の蜜を吸っていました。

今日は自意識もどこかに置いてきたのか、ひたすら蜜を求めて飛び回っていました。

 
十分に桜も飛行機も撮ったので、帰ろうと坂道を下っていると、なにやら鳥が。
 
 
見ると3羽のメジロが桜の蜜を吸っていました。

 

下の鳥見の公園から飛んできたのでしょうか。
 
人も少ないからメジロが来るかもと思いながら歩いていたので、予感が当たってうれしかったです。
 
 
帰宅してから、近隣市の施設にいる母に焼き菓子の差し入れを持っていきました。

面会はまだ禁止ですが、物は取り次いでくれるので、職員さんに手渡して帰ってきました。

今日の母からの電話で、その職員さんと一緒にお茶しながら、差し入れを楽しんでくれたとのこと。

 

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