7月17日の午後、昼に洗濯してベランダに干してあったシーツを取り入れようとしたときのこと。
洗濯竿にぶら下がったシーツに黒いものが着いていました。
干した時にはなかったその黒いもの、平らな布切れのようにも見えました。なんでこんなものが付いているのかなと不審に思いながら、指を触れたら、なんとパタパタと動きながら足元に落ちました。
まさか動くとは思わなかったのでびっくり。もしや蛾?と思いましたが、真っ黒な蛾は見たことも聞いたこともありません。蝶ならカラスアゲハが有名ですが、飛び方が不細工で、どう見ても蝶ではないし。
蛾といえば以前も書きましたが、我が家にはオオミズアオとか↓
ヤママユガとか↓
が飛んできます。これらの蛾も動作が緩慢でしたが(何しろ成虫になると絶食するそうで)、今回ほどではありません。
ついでに子ダヌキも↓来られました。(笑)
今回のその黒い物体というか生き物は、そのまま動かず、じっとしています。
何だろうと近づいてよく見ると、小さな頭と耳がついていました!
ということはどうやらコウモリですね。
私はコウモリを至近距離で見たのは初めてです。以前よく夕方になると忙しく飛び交うコウモリ群をよく見かけましたが、最近はそれも余り見なくなったし。だいたい結構早く飛び回っているので、どんな姿なのかもわからず。
しかし今回のコウモリ君、動作が緩慢で、以前見かけたような俊敏に飛び回っている姿とはかけ離れた情けない状態です。ひょっとして病気かなと思ったり。
だとすればはなはだ迷惑ですが、まあせっかくの珍客のご訪問なので(笑)、洗濯物を取り込んでからデジカメで撮影してみました。
何とも小さいです。
洗濯バサミと比べたらよくわかりますね。
ベランダで死なれては困るので何とか立ち退いてもらおうと針金ハンガーでつつくと、のそのそと這って、隅にあったプラスチックのチリトリの下にもぐりこみました。
余りつついたら、そのストレスで死なれては困るしと、そのまま様子を見ることに。
で、撮影後、ネットでコウモリについてちょっと調べてみました。
Wikipediaによると、
「コウモリ(蝙蝠)は、古語に『かはほり』、『かはぼり』(いずれも蚊を食べるからですね>私)と呼ばれたものが転訛したものである。別名に天鼠(てんそ)、飛鼠(ひそ)がある。
コウモリ目は約980種程が報告されているが、その種数は哺乳類全体の4分の1近くを占め、ネズミ目(齧歯類)に次いで大きなグループとなっている。』ということです。
そして日本でもコウモリの種類の多さは同じで、
『日本では、移入種を除く約100種の哺乳類のうち、約3分の1に当たる35種(種数は分類説により若干変動する)をコウモリ類が占めており、約4分の1に当たるネズミ目(齧歯類)24種を抑えて、最多の種数を擁している。(中略)このうち、オオコウモリ類は熱帯性で、日本では小笠原諸島と南西諸島にのみ分布する。』とのこと。
でもそんなコウモリも今急速に数が減っていて、環境省の調査では多くの種類が絶滅危惧種となっているそうです。しかも蚊などの昆虫を主食にしていて益獣とか。
ただ怖いことに、日本にはいないものの、小型のコウモリの中では少数ですが血液食、つまり吸血コウモリも実際にいて、それが吸血鬼ドラキュラにつながったのでしょうね。
それで西洋では嫌われてきましたが、中国では古来から縁起物とされていて、その影響で日本でも縁起のいい生き物になっていました。
実際に日本石油は1980年代初頭まで商標としていたし、自治体の市章や、長崎のカステラ屋の商標、また家紋にも使われていますね。そういえば今も売られている煙草に「ゴールデンバット」もあります。
それ以外にもいろいろ調べていると、ウチに来たのは「アブラコウモリ(別名イエコウモリ)」のようです。真っ黒な色はまだ子供だったからのようで、成長すると褐色になるとか。
習性はやはり夜行性で、日中は市街地の家屋の瓦の下とか羽目板と壁の間、戸袋の中、天井裏、換気口など建物の隙間などに隠れて休息するそうです。
ということでコウモリ君は多分休息中で、ネボケていての緩慢動作だったようです。ちなみにドラキュラの活動が日没から日の出までの間で、夜明けとともに死体に戻るとされているのも、このコウモリの習性に由来しているのでしょうね。
なので、日が陰ってきてから、日暮れとともにすばやく飛び立てるように(笑)、チリトリの下から出してベランダの縁に載せておきました。(笑)
その際もピクリとも動かなかったので心配でしたが、寝る前に再びベランダに行くと、いなくなっていました。
無事飛び立ったようです。よかったです。いくら小さくても動物の死骸にさわるのはいやですからね。
なんでシーツに張り付いていたのか不明ですが、とにかく眠りたかったのでしょう。
最後に、このアブラコウモリだけは市街地で生息して唯一増えているそうで、苦情も増えているそうです。もうひとつ、野生動物全般に共通のことですが、人畜共通感染症のウイルスなどを持っている可能性があり、接触は要注意とのこと。
そういえば、アフリカで今猛威をふるっているエボラ出血熱は、オオコウモリのウイルスが人間に感染したことから始まったといわれていますね。詳細はココをどうぞ。
ということはあのシーツ、もう一度洗わないといけないか‥。
洗濯竿にぶら下がったシーツに黒いものが着いていました。
干した時にはなかったその黒いもの、平らな布切れのようにも見えました。なんでこんなものが付いているのかなと不審に思いながら、指を触れたら、なんとパタパタと動きながら足元に落ちました。
まさか動くとは思わなかったのでびっくり。もしや蛾?と思いましたが、真っ黒な蛾は見たことも聞いたこともありません。蝶ならカラスアゲハが有名ですが、飛び方が不細工で、どう見ても蝶ではないし。
蛾といえば以前も書きましたが、我が家にはオオミズアオとか↓
ヤママユガとか↓
が飛んできます。これらの蛾も動作が緩慢でしたが(何しろ成虫になると絶食するそうで)、今回ほどではありません。
ついでに子ダヌキも↓来られました。(笑)
今回のその黒い物体というか生き物は、そのまま動かず、じっとしています。
何だろうと近づいてよく見ると、小さな頭と耳がついていました!
ということはどうやらコウモリですね。
私はコウモリを至近距離で見たのは初めてです。以前よく夕方になると忙しく飛び交うコウモリ群をよく見かけましたが、最近はそれも余り見なくなったし。だいたい結構早く飛び回っているので、どんな姿なのかもわからず。
しかし今回のコウモリ君、動作が緩慢で、以前見かけたような俊敏に飛び回っている姿とはかけ離れた情けない状態です。ひょっとして病気かなと思ったり。
だとすればはなはだ迷惑ですが、まあせっかくの珍客のご訪問なので(笑)、洗濯物を取り込んでからデジカメで撮影してみました。
何とも小さいです。
洗濯バサミと比べたらよくわかりますね。
ベランダで死なれては困るので何とか立ち退いてもらおうと針金ハンガーでつつくと、のそのそと這って、隅にあったプラスチックのチリトリの下にもぐりこみました。
余りつついたら、そのストレスで死なれては困るしと、そのまま様子を見ることに。
で、撮影後、ネットでコウモリについてちょっと調べてみました。
Wikipediaによると、
「コウモリ(蝙蝠)は、古語に『かはほり』、『かはぼり』(いずれも蚊を食べるからですね>私)と呼ばれたものが転訛したものである。別名に天鼠(てんそ)、飛鼠(ひそ)がある。
コウモリ目は約980種程が報告されているが、その種数は哺乳類全体の4分の1近くを占め、ネズミ目(齧歯類)に次いで大きなグループとなっている。』ということです。
そして日本でもコウモリの種類の多さは同じで、
『日本では、移入種を除く約100種の哺乳類のうち、約3分の1に当たる35種(種数は分類説により若干変動する)をコウモリ類が占めており、約4分の1に当たるネズミ目(齧歯類)24種を抑えて、最多の種数を擁している。(中略)このうち、オオコウモリ類は熱帯性で、日本では小笠原諸島と南西諸島にのみ分布する。』とのこと。
でもそんなコウモリも今急速に数が減っていて、環境省の調査では多くの種類が絶滅危惧種となっているそうです。しかも蚊などの昆虫を主食にしていて益獣とか。
ただ怖いことに、日本にはいないものの、小型のコウモリの中では少数ですが血液食、つまり吸血コウモリも実際にいて、それが吸血鬼ドラキュラにつながったのでしょうね。
それで西洋では嫌われてきましたが、中国では古来から縁起物とされていて、その影響で日本でも縁起のいい生き物になっていました。
実際に日本石油は1980年代初頭まで商標としていたし、自治体の市章や、長崎のカステラ屋の商標、また家紋にも使われていますね。そういえば今も売られている煙草に「ゴールデンバット」もあります。
それ以外にもいろいろ調べていると、ウチに来たのは「アブラコウモリ(別名イエコウモリ)」のようです。真っ黒な色はまだ子供だったからのようで、成長すると褐色になるとか。
習性はやはり夜行性で、日中は市街地の家屋の瓦の下とか羽目板と壁の間、戸袋の中、天井裏、換気口など建物の隙間などに隠れて休息するそうです。
ということでコウモリ君は多分休息中で、ネボケていての緩慢動作だったようです。ちなみにドラキュラの活動が日没から日の出までの間で、夜明けとともに死体に戻るとされているのも、このコウモリの習性に由来しているのでしょうね。
なので、日が陰ってきてから、日暮れとともにすばやく飛び立てるように(笑)、チリトリの下から出してベランダの縁に載せておきました。(笑)
その際もピクリとも動かなかったので心配でしたが、寝る前に再びベランダに行くと、いなくなっていました。
無事飛び立ったようです。よかったです。いくら小さくても動物の死骸にさわるのはいやですからね。
なんでシーツに張り付いていたのか不明ですが、とにかく眠りたかったのでしょう。
最後に、このアブラコウモリだけは市街地で生息して唯一増えているそうで、苦情も増えているそうです。もうひとつ、野生動物全般に共通のことですが、人畜共通感染症のウイルスなどを持っている可能性があり、接触は要注意とのこと。
そういえば、アフリカで今猛威をふるっているエボラ出血熱は、オオコウモリのウイルスが人間に感染したことから始まったといわれていますね。詳細はココをどうぞ。
ということはあのシーツ、もう一度洗わないといけないか‥。