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インテルのNUCはいかが? -極小ベアボーンのすすめ-

2014年05月02日 | パソコンあれこれ
私の現在のデスクトップPCの用途は、ワード・エクセルにパワーポイントと、写真アルバム用の古~いMicrosoft PhotoDraw2000ぐらい。あとはインターネット程度です。新たに欲しい機能とすればブルーレイディスクの再生ですね。
この程度の用途なら、現在使用しているMicroATXは不要で、もっと小さい規格で十分です。ということで、ネットで小さめのベアボーンを物色していました。そして見つけたのがIntel・NUCのベアボーンキットD54250WYKH。
サイズの割にはUSB3.0×4と多く、デザインも質感も良さげなので、ついついポチッとな!

この製品の詳細スペックはここでチェックしていただくことにして、簡単に内容を紹介すると、
CPUはマザーボードに直付けのCore i5-4250U。できればCPUも選択して装着できるようにして欲しかったのですが、まあCore i3搭載のバリエーションも用意されているのでよしとするか。
マザーの規格は、インテルの提唱するNUCという極小サイズのもので、単品でも売っています。なのでそれを使って、他のメーカーからベアボーンキットが販売されています。でも本家・元祖インテルの製品ならサポートなど問題ないだろうと、54250WYKHを選びました。
あと、選択する際に注意が必要なのはストレージ。フルサイズの6Gbpsの SATA の2.5インチHD/SSDが装着できるものと、miniPCIにSSDをつけるものの2種類が各CPU別にありますから要注意です。型番の末尾にHがついているのがSATA対応版です。(私は知らずに間違って注文しそうになって焦りました)
結局私が選んだのは2.5インチのS-ATAのHD/SSDに加えてminiPCIにもSSDが搭載可能な54250WYKHです。

このベアボーン、約12cm×約12cm・高さが4cmというコンパクトなサイズですが、CPUは最新の省電力版HaswellTDP15W!とエコなのがいいですね。
先に書いたようにこのサイズでUSB 3.0ポートが前後計4つ、前面にはイヤホンジャック、ディスプレイ用のminiHDMIとMini DisplayPortもついています。
さらに8chサウンド、1000Base-T LANと十分です。ただしWiFiカードは別なので、Mini PCI Express 用にBluetooth内蔵のインテルのAC 7260NGWを選択。(注:当初のCentrino Advanced-N6235はその後突然ネットワーク接続が出来なくなるトラブル発生のため交換しました。(2014/08/22 追記))

メモリは4GB×2、ストレージとしてSUMSUNGの2.5インチ・250GBのSSDと、プレクスターのmSATAの128GB・SSDも発注。ちなみにメモリは1.35V駆動のDDR3-1600/1333 SO-DIMM対応スロットが×2で最大16GBまで増設できます。
でも後から考えたら、2.5インチはシステム用に128GBにして、mSATAのSSDをデータ用に250GBとしたほうがよかったですね。

そして某日午前中に配達され、早速組立開始しました。


まずベアボーンの本体を見ようと化粧箱を開けたら、ここでビックリのギミック!

なんと箱を開けると同時に、WindowsOSでおなじみのジングルが鳴り響いたのです。文字通り鳴り物入りの登場です。(笑) 一瞬何事かと思いましたね。
よくよく箱を見ると、段ボールの箱の隙間にそのシカケが見えました。

光センサーで音が出るこのギミック、捨てるのも勿体ないので何かに使いたいですね。たとえば引き出しなどにつけておくとか、部屋の照明をつけるとなるようにするとか。
気を取り直して(笑)箱に鎮座した本体を取り出したら、本当にバカバカしいほど小さいです。

組立てといっても、セットするのはメモリと無線LANカード、二種類のSSDだけ。

↓メインのストレージはサムスンのSSD・250GBです。昔に比べたら本当に安くなりましたね~♪ 数年前まで32GBで5,6万円していたのが夢みたいです。

この製品、購入したリテール版だと引っ越し用のソフトとSSD用USB接続コード、超便利なSSD機能設定ユーティリティやベンチマークソフトがついてくるので、結局バルク品よりお得です。

底のカバーを固定している4本のビスを緩めたら内部にアクセスできるので、それぞれのパーツをセット。あっけなく作業は完了しました。
もちろんケース内には無線LANカード用のアンテナ線が設置済みでした。さらに気が利いているのは無線LANカード(当初Intel Centrino Adbanced N6235を付けましたが接続落ちまくりで、結局Intel DualBand Wireless-AC 7260に交換して安定しました)とmini-PCI・SSDの固定用ビスが本体内にちゃんと用意されているところ。こういう些細なところがうれしいです。




データ用のプレクスターの128GBのSSDもminiPCIスロットに取り付けます。

同じ階層にあるメモリスロットに計8GBのメモリも取り付け。




最後にメインのSSDを取り付けて作業完了。10分かかりません。(笑)


組立完了↓ 


組立後OSのインストールです。今回はMicrosoft PhotoDraw2000など旧来のソフトが動作することを最優先してWindows7(Windows8では動作せず)を購入してありました。それを外付けCD/DVDドライブからインストールしました。当然ながら何事もなくOSのインストールは完了しました。


しかしこのあとの段階で、プチ問題が!
私はこのベアボーンの各デバイスも、Windows7に収められたドライバで大半動くものと思い込んでいました。でもこれが間違いでした。
OSのドライバよりこのベアボーンのほうが新しいので、別途自分でドライバを拾ってこないとだめでした。
それでも、インテルのサイトでこのベアボーン用にバンドルされたドライバ類が簡単にダウンロードできたので、結果的にはさほど時間はかからなかったのですが、やはり手間を考えたら、先のギミックなどはカットして、その代わりにドライバCDを添付してほしかったですね。
まあベアボーンなどを組み立てる者は当然別にインターネットが使えるパソコンなどを持っているだろうということでしょうか。

そして使用しての感想です。
やはりいまどきのSSDの威力で、OS自体の立ち上がりも各アプリもキビキビと早いです。
さらに静かなこと。一応CPUにはファン付のヒートシンクが付いていますが、低TDPのおかげで今の時期は低回転でほぼ無音です。

小さい本体は、ディスプレイの壁掛け用ボルト穴に合う金具が付属しているので、ディスプレイ背面にも装着できますが、それでは電源スイッチが押しにくい。なので、私はパソコンラックに付属の棚に乗せて使用することにしました。設置金具を両面テープで固定したので、USBの抜き差しも片手でできるので便利です。




Xpからのデータやメールアカウントの移行は、ヨメさん用に買ったアウトレット・ノートPC(これにまつわるバタバタ話はまたご報告します(笑))についてきた「かんたん引越しケーブル」を使用してみました。半信半疑で使ったのですが、これ、意外に重宝しました!
ケーブル接続の手順さえ正しく行えば、画面に従って操作するだけで簡単にデータやメールのアカウント、お気に入りなどがコピーできてしまいます。デスクトップのアイコンなども再現できるのが便利です。といってもこの機能、Windows7に標準でついている機能をXpにもインストールできるようにしただけですが、とにかく楽です。

その後、いろいろユーティリティなども移植して、ほぼ作業環境は整いました。

今回のパソコン更新で気がついたのですが、Windows7と8とでは、古いソフトとの互換性が大きく異なりますね。
先のMicrosoft PhotoDraw2000だけでなく、その他の古いソフトでも、Windows7では32・64bitいずれもほとんど全く問題なく動くのに、8では動作しないケースが多々あります。両者のカーネルのバージョンには大きな差がないと思っていたので、この違いは意外でした。Xpで使ってきた古いソフトを継続して使いたいと考える人は要注意です。

ともあれ、インテルのNUC、最近の機器の進歩が実感できる快適さに満足です。
次期PCの候補を検討中のあなた、NUCもぜひ検討対象にしてみてください。きっと気に入ると思いますよ。


コメント
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