『日経エンタテイメント 2012年3月号』が面白かった。
内容が充実していて、読み応えがあった。
そして文字数が多い・・。
この中で、やすす先生へのインタビュー記事があるのだが、その一部が先日書いたエントリの内容に関連があるので、一部を転載しようと思う。
AKB48カフェの些細だけど大きな失敗 ~組織的失敗~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/102617af5040111e79ae744003fef59e
一体感というのか、AKB48カフェがAKB48の一部だという認識が足りないのですね。
「程度の違いこそあれ、君たちもまた、AKB48のメンバーと同じようにAKB48の一翼を担っているのだ。」
と言ってあげたいところです。
「AKB48」と名の付くものは、なんであれ、AKB48としての品質を求める。
AKB48としての品質を維持・成長させていくことができないなら、それは辞める。
このくらいは、一度秋元さんから大号令をかけてもらってよいと思います。
(きっと日ごろから言っていることだとは思いますが。)
それと、一にも二にも人材の確保。
これが大事ですね。
[中略]
>秋元氏はその終焉をどうにかこれまでとは違う形にできないか
>ということをそろそろ考えているように思います。
「終焉」というよりも、新しく生まれ変わる「再生」、もしくは「発展」の形かもしれませんね。
私は、既存のアイドルのフレームにのっかる必要はないと思いますし、AKB48が新しいアイドルの形を見せてくれると信じてやみません。
もはや、AKB48はアイドルではないのかもしれない、とも思っています。
日経エンタテイメント
「希薄化させるな」ということをずっと言い続けています。CMで言えば、「今一番旬なAKB48だから起用された」で終わっていたら、たぶん次の年は別の人が代わりを務めるだけです。AKB48って名前をつけただけで売っていたら、やがてそれは薄まっていく。例えばグリコのCMで、単純に「アイスの実、おいしい」っていう内容だったら、たぶん飽きられる。でもあそこで、苦しかったけれども、「江口愛実」というバーチャルキャラクターを生み出す仕掛けを作ったことで、「なんだそれは」というふうになったわけですよね。『AKB48ステージファイター』というGREEのソーシャルゲームを作ったときも、単純にゲームの顔の部分だけAKB48にしたのでは希薄化するので、センターを獲るために闘うという仕掛けにしました。
だから、AKB48というひな形があって、(それを使いまわすような企画に)バンバンとハンコを押すようなことは避けたい。
例えば、もし札幌でやろうという話になっても、これまでと同じようにやって一丁上がりになったら絶対にダメ。スタッフから「札幌はジンギスカンを食べながらショーを見るっていうスタイルにしましょう。」という提案だったら乗るかもしれない。普通に考えると札幌の人口は、東京や大阪、名古屋よりも少ないわけですから、観光客も行きたくなるようにした方がいいと思うんです。「くだらない」って言われるかもしれないけど、そういうところに勝機があるような気がするんです。努力をせずに毎回同じひな形でやろうとすると、7掛け8掛けで落ちていくんですよね。
SDN48は、3月にラストシングルとアルバムを発売して、3月31日にNHKホールでさよならコンサートをやるわけですが、打ち合わせをしていても、3月31日に解散するということを前提にしたカウントダウンの企画しかスタッフの頭にない。プロデューサーの僕からすると、なんで他のことを言ってくれないのかなと思うんです。3月31日で終わりって決めないで、面白いと思えばやればいいと思うんですよね。
まぁ考えてみれば、作った人間は壊せるので、僕は何でもいえるけれども、作っていない人たちはそんなこと言ったら怒られるんじゃないかって思いますよね。でも、スタッフに「自分ならこうする」ということがもっとないと、回っていかないでしょうね。そのために、できるだけ現場に任せる、任せられる状況は作るようにしています。あとはヒントを与えて、アイディアを開放させる。そこを2012年はやっていきたいですね。
SDN48に限らず「卒業」について考える機会になるかもしれませんね。
でも、卒業に関して言うと『GIVE ME FIVE!』で表現しているような気がする。
内容が充実していて、読み応えがあった。
そして文字数が多い・・。
この中で、やすす先生へのインタビュー記事があるのだが、その一部が先日書いたエントリの内容に関連があるので、一部を転載しようと思う。
AKB48カフェの些細だけど大きな失敗 ~組織的失敗~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/102617af5040111e79ae744003fef59e
一体感というのか、AKB48カフェがAKB48の一部だという認識が足りないのですね。
「程度の違いこそあれ、君たちもまた、AKB48のメンバーと同じようにAKB48の一翼を担っているのだ。」
と言ってあげたいところです。
「AKB48」と名の付くものは、なんであれ、AKB48としての品質を求める。
AKB48としての品質を維持・成長させていくことができないなら、それは辞める。
このくらいは、一度秋元さんから大号令をかけてもらってよいと思います。
(きっと日ごろから言っていることだとは思いますが。)
それと、一にも二にも人材の確保。
これが大事ですね。
[中略]
>秋元氏はその終焉をどうにかこれまでとは違う形にできないか
>ということをそろそろ考えているように思います。
「終焉」というよりも、新しく生まれ変わる「再生」、もしくは「発展」の形かもしれませんね。
私は、既存のアイドルのフレームにのっかる必要はないと思いますし、AKB48が新しいアイドルの形を見せてくれると信じてやみません。
もはや、AKB48はアイドルではないのかもしれない、とも思っています。
日経エンタテイメント
「希薄化させるな」ということをずっと言い続けています。CMで言えば、「今一番旬なAKB48だから起用された」で終わっていたら、たぶん次の年は別の人が代わりを務めるだけです。AKB48って名前をつけただけで売っていたら、やがてそれは薄まっていく。例えばグリコのCMで、単純に「アイスの実、おいしい」っていう内容だったら、たぶん飽きられる。でもあそこで、苦しかったけれども、「江口愛実」というバーチャルキャラクターを生み出す仕掛けを作ったことで、「なんだそれは」というふうになったわけですよね。『AKB48ステージファイター』というGREEのソーシャルゲームを作ったときも、単純にゲームの顔の部分だけAKB48にしたのでは希薄化するので、センターを獲るために闘うという仕掛けにしました。
だから、AKB48というひな形があって、(それを使いまわすような企画に)バンバンとハンコを押すようなことは避けたい。
例えば、もし札幌でやろうという話になっても、これまでと同じようにやって一丁上がりになったら絶対にダメ。スタッフから「札幌はジンギスカンを食べながらショーを見るっていうスタイルにしましょう。」という提案だったら乗るかもしれない。普通に考えると札幌の人口は、東京や大阪、名古屋よりも少ないわけですから、観光客も行きたくなるようにした方がいいと思うんです。「くだらない」って言われるかもしれないけど、そういうところに勝機があるような気がするんです。努力をせずに毎回同じひな形でやろうとすると、7掛け8掛けで落ちていくんですよね。
SDN48は、3月にラストシングルとアルバムを発売して、3月31日にNHKホールでさよならコンサートをやるわけですが、打ち合わせをしていても、3月31日に解散するということを前提にしたカウントダウンの企画しかスタッフの頭にない。プロデューサーの僕からすると、なんで他のことを言ってくれないのかなと思うんです。3月31日で終わりって決めないで、面白いと思えばやればいいと思うんですよね。
まぁ考えてみれば、作った人間は壊せるので、僕は何でもいえるけれども、作っていない人たちはそんなこと言ったら怒られるんじゃないかって思いますよね。でも、スタッフに「自分ならこうする」ということがもっとないと、回っていかないでしょうね。そのために、できるだけ現場に任せる、任せられる状況は作るようにしています。あとはヒントを与えて、アイディアを開放させる。そこを2012年はやっていきたいですね。
SDN48に限らず「卒業」について考える機会になるかもしれませんね。
でも、卒業に関して言うと『GIVE ME FIVE!』で表現しているような気がする。
