平成21年1月30日、水産庁が発表した鮪延縄漁の国際減船！
遠洋鮪延縄漁船は平成11年の全国2割の減船から10年振り、
近海鮪延縄漁船の減船対象は初めて…。
前回の減船では全国で１３２隻の遠洋鮪漁船が減船されました。
今回の減船も約2割という事ですが、遠洋、近海合わせ、
百数隻が減船となるらしい…！
減船に参加する船主の申請は、2月16日が期限だったようです。
先日、気仙沼港で故郷の後輩と数年ぶりに会い、話した…
遠洋漁船に乗船後28年間、鮪延縄漁一筋！
10年前の鮪延縄漁船2割減船を機会に鮪漁船からは
多くの人達が離れたが、辛抱して同じ船に乗船してきた男である。
しかし今回は、乗船していた船の船主から
「減船申請し、鮪漁から撤退する」と説明を受けたとの事…
今後は？ と訪ねると
「台湾船とも考えたが、いよいよ漁船から離れる」とポツリ…
国際減船…
海で働く男達の職場がまたひとつ消える…
鮪漁に限らず、各漁船漁業は厳しい局面の真っ只中！
海にはまだ魅力があるはずですが…
これまで続いてきた日本の漁船漁業の今後は…。
宮城県漁協わかめ流通センター（気仙沼市波路上）で
三陸沿岸の養殖わかめの初入札が行われ、
塩蔵わかめ（芯抜き）の平均価格は
高騰だった昨年並みの初入札価格だったようです！
入札の各詳細は省略。
（同センターでの入札会は4月29日まで後10回程行われる予定）
南三陸の外洋産は3月頃がピークとなるため
我が地区のワカメ生産者は、初入札価格について
「まだ安心できない」と口を揃える…！
そんな中、 「みやぎ伊達な若芽生産者の会」の
（シャキシャキ若芽）を生産している友達から、
ホタテ分散時の稚貝と（旬期早採りワカメ）を頂きました！
旬期早採りワカメとは、南三陸外洋産の刈り取りが
ピークになる3月～4月までの養殖時の
ワカメの成長期にあたるこの時期、
（養殖棚のロープに付けた種間）から育ったワカメを
より成長を促す為に間引きを行います。
その時に間引くワカメを旬期早採りワカメと呼び、
十分に成長したワカメとはまた違った食感で隠れた人気商品！
ホタテの稚貝は「酒蒸し」や「味噌汁の具」にピッタシの
生産地域ならではの品！
この時期特有の旬の味覚です。
尚、先日の南岸低気圧による時化では、
内湾側は被害が無かったようですが、外洋側は多くの被害が
あったようで、現在 復旧作業が行われています。
3月から始まる春漁（イサダ漁）の今年の漁獲枠が決まりました！
岩手、宮城、福島、茨城の4県合同会議で
総漁獲量が昨年より11500ｔ少ない36000ｔ （昨年は47500ｔ）
宮城県は昨年の19500ｔから15000ｔへ削減
岩手県も15000ｔ、福島、茨木が各3000ｔと全体で約2割削減！
冷凍イサダの昨年の在庫が多く、需要の伸び悩み、
円高による輸出減、昨年の秋刀魚の冷凍物も
各冷蔵施設内に大量に在庫として残っているという事から
「翌年の為に一年休漁という意見も出たらしく」
自主規制での漁獲量削減となったようです！
宮城県の春漁（イサダ）解禁日は2月22日の会議で
決まるとの事ですが、例年の3月初旬から中旬以降に
解禁日が遅れそうとの憶測も聞こえてきます。
世界規模での不況と円高、
昨年の秋刀魚漁の豊漁＋TAC増枠のタイミングが
こういうところにまで悪影響を及ぼしているようです…！
東北の太平洋岸を通過した低気圧の影響で
昨日の昼頃から雨が雪に変わり、久々の積雪で浜は雪化粧！
海は予想した程荒れず、
我が浜では懸念された湾内の養殖棚の
被害もなさそうで 一安心…
ですが防災カメラで地区内の外洋側を見ると
結構荒れています！
刈り取り前の「わかめ」は今、成長期。
被害がないといいのですが…。
