心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

書初め会~本能をたぐり寄せられたら

2008-01-07 | つれづれ
               考ちゃん(5歳)の傑作! 「ちょうちょ」
   

      

土曜日は夕方から、Oさん宅で書初め会。
大人5人、高校生1人と小1と5歳のおチビさんの計8名。

子供の迷いのない自由で溢れるエネルギーは、終わりがない。
うまく書こうとか、バランスがどうだとか、こんな風に思われたいとか、
そんなものは微塵もない。
書きたいから書く。思いついたものをそのまんまどんどん書く。

子供は努力なしに、本能的に天才ぶりを発揮する。
そして褒められることで、それは更に加速する。

歌いたいと思う前に歌っていた。
走りたいと感じる前に、からだが自然と走り出していた。
そんなふつふつと湧き上がるものを、子供の頃は誰しもが持っていたはず。

非日常的な書初めは、そんな本能をたぐり寄せてくれたのかもしれない。
大人だって、ドキドキしながらみんな楽しそうだった。

高校生の麦君は自分の名前の「麦」。
そのお母さんは、「日々是好日、吉祥」「明朗前進」。
結心さんは「佳春」。
Oさんのお母様は「おしゃべり」。 日々楽しくという願いからとか。

私は、また「明朗前進」。
そして結心さんからのリクエストで「誠」と「楽天」、麦君のお姉さんの
大学受験合格を願って「不動心」やら。

皆が書いている間に、消しゴムでそれぞれに名前を彫った印を、
ちょちょっと作って、印泥で押して完成。
やっぱりこの紅が入ると、作品が引き立つんだなぁ、これが。。




写真左上:考ちゃんはサンタさんにもらったというお気に入りの赤い服を着込んで。
写真左中:考ちゃんは富士山を、渉ちゃんは紙を横にして書いてみてと言ったら
      紙は横なのに、からだをねじって縦書きに。左利きの為せる技らしい。
      そうじゃなくて・・横に文字を書いて~って思ったんだけど、ま、いっか。
写真左下:二人のお母さんは「無事」と書く。さすが母。
   右下:考ちゃんの「ちょうちょとお花」 楽しそう!


お兄ちゃんの渉ちゃん、今年の目標にと「わすれもの」と書いた。
学校で忘れ物が多いと言われたそうで これを書いてはっておけば忘れ物も
減るかなと。 そして、習ったばかりの漢字をいくつか書いた。

「虫」 最初はカブトムシって思って書いてみて。
    次はありんこって思って書いてみてね。

するとカブトムシには、太い筆で大きく、ありんこでは一番細い筆でか細く書いた。



          「花」              「富士山」

「花」 じゃあ、黄色いひまわりって思って。
    次は小さな白い花って思って。

「雨」 ざあざあ降りの雨は?
    霧雨は?

私は横で、雷の真似をしてみたり、からだで霧雨を表現してみせたり。
それだけで、子供は五感で想像し表現しようとする。

お互いが興に乗ってくるこの感覚は、なんとも気持ちがいい

「雨」って言いながら、たっぷり墨のついた筆を思い切り紙に叩きつけて、
ピシャッってやったら、あちこちに墨が飛んでしまって、きゃ~大変!って
慌てていても、Oさんも子供たちも全く動じず、「問題ないよ」のひとことに、
いい子育てしてるなぁ・・と。

書初め会は、まさに響き合いの素敵な時間でした。

お正月だけではなく今年は、子供達や書と縁遠かった大人の方々とも、
こんな遊びを通して、本能をたぐり寄せることができたらなあと思いました。













コメント (4)
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