心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

甲骨文字と、まぁ、一杯

2008-01-18 | 書の話



11/3のブログで、甲骨文についてご紹介しましたが、実物は亀の甲や獣骨に
彫られたものなので、直線的で素朴な情緒が魅力だけれど、刀を筆に変えると
また別の表情が見えてきます。

そういえば以前、版画用のローラーを使って、油絵の具で書いた作品を出品したことも。
どこかに写真でもあったかな・・。あとで探してみよぉっと。。

写真左は、「光」という字。
チューリップのような部分は「火」で、その下は「人」。人の頭の上に火を乗せた形らしく。
右は「昔」。肉を重ねて天日干している形とか。
  「漢字のルーツ古代文字で遊ぶ」マール社より

う~ん、なんとなくイメージできるような・・・。

甲骨文字を見ているだけで、モヤモヤしたものがスーッと消えて、不思議と
素直な気持ちになってきます。
あ~こんな時代に生きたかったなぁ・・・って。

今回はやわらかい羊毛の筆で書きました。
このサイズだと筆の勢いがよくわからないんですが、やっぱり書の、背中が
ムズムズするような感激感は筆力、筆のタッチ、墨色なんですよね。。。

私はどうも、筆が割れてかすれた線がたまらなく好きみたいです。
太く迫力のあるかすれも好き、くすぐったい感じのかすれた線はもっと好き。

「光」という字の下半分の姿もなんとも、イトオシイじゃありませぬか。。
火を頭に載せてる姿と思うと、「光という字」を書くという感覚を忘れて、
「光」と語り合うっていう感覚が沸いてきます。

その感触を味わえたら、書はもっと楽しくなるはずです 

分厚い書道辞典を肴に、お~いいネ!この表情!なんて言いながら一杯!
な~んてのも、なかなかオツなものです。(オヤジっぽい?)

そうそう、人との関係もそんな感じがいいのかもしれないですね。
イメージや固定観念は捨てて、それぞれの感性でもって。。


コメント (2)
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