心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

忙中閑・怒中笑・迷中閃

2008-09-30 | つれづれ
                          「忙中閑」



今年の蘭秀会展のとき、インテリアの書のワークショップ用のサンプルに作ったもの。
ちょっと細くて弱い感じだけど。。

ざっくりとした厚口の生成りの和紙の上部には、麻紐を通しておいてから竹を裂いたものを貼り、
下には安定するように、竹を巻き込んで軸棒にして。

和柄の布、お菓子の箱だった凸凹したダンボールを貼り込んで、その上に厚口の白い和紙に
書いた作品を貼ってできあがり


きちんと表具されたものは美しいけれど、床の間に飾らなきゃいけないような。
私はこんなそこいらにあるもので、好きなように手作りするのが好き。


「忙中閑」(ぼうちゅうかん)
忙しいっていう中でも、暇はあるものさね・・って意味。

一つのリズムの上にいると、知らず知らずに加速して「忙しい」のギアがトップに入ったまま、
自分では止めれなくなる人もいるらしい
そうなると、周りがブレーキをかけてもきかないわけで・・

「忙しい」だけじゃなくて、たとえば「何もしたくない」「どうせ・・」とか、イライラしたり、
迷いの迷路から抜けられなくなったり・・
そのギアがトップに入ったなって思ったら、このことばを思い出して下さいね

「苦中楽」「迷中閃」「怒中笑」「曇中晴」・・・あ、どれも私の造語ですけどね。

どんな中にいても、自分の気持ち次第で、その反対側にも行けますよん。


今日のオススメの1曲は 久石 譲の 菊次郎の夏 (←クリックで視聴)

昨日までのたとえば追い詰められた自分を捨てて、新しい自分になれそうな曲です 


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何もなかったかのように巡る生命だから

2008-09-29 | 山頭火・放哉・良寛
                        (半紙 1/3×3) 



このあたりも、急に秋到来。
寒がりの私はもうフリース着て、夜は綿毛布と羽毛布団かけて寝てます。

家のベランダからは丹沢山景が見えるんですが、昨日は空気が澄んでいたのか
山肌が見えるくらいくっきり見えて、気持ちよかったです。

久々にベランダの植物をゆっくり見回すと、あれこれ交代の季節。
風船かずらは茶色の風船をたくさんつけ、ホトトギスにはもう蕾が。

猛暑の夏も過ぎてしまうとあっけなく、名残惜しいような。

人生なんてものも、渦中のときは苦しかったり死に物狂いでも、
過ぎてしまえば懐かしい・・そう思えるように、どんなときも、そのときの「今」を
受けとめつつ淡々と歩いて生きたいなぁ・・・


「お月さまがお地蔵さまにお寒くなりました」 by 山頭火


いつの時代もいつの世も、季節は巡り続けるわけです。
それでいい・・それでいいんさって、山頭火にポンと肩を叩かれたような気がします 


 今日のオススメの1曲は、おとといTVで初めて聴いた森山直太朗の
♪生きてることが辛いなら

歌詞が問題ありって話題になった?みたいだけど、私は強くて前向きな歌だと思います。


  何もないとこから
  何もないとこへ
  何もなかったかのように巡る生命だから





コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忘れたくない想いを託して

2008-09-28 | つれづれ
                        (13×20cm ネパール紙)



もう15年位前かな・・北大路魯山人の陶芸や書画を集めたコレクション展で見た
赤絵の器の印象が心のどこかにあって、描いてみたけど。。

「福」という字はその意味を想い、ふっくらとほっこりと。

よく「名は体を表す」っていうけど、文字も同じかなって思う。
こうありたいなぁっていう思いを文字に託して、眺めているとそんな気になってくる。

たとえば頭では、前向きに~とか、小さいことは気にしな~いとか思っていても、
ちょっとしたきっかけで、くじけることなんてよくあること 

そんなときは、今の自分が大事にしたいこと、忘れちゃいかんことを書いて
どこかに掲げておくと、おっそうだそうだ~そうだった~! ってね。

今日の忘れたくない想いは「福」。

「福」は、待ってたら来てくれるもんじゃなくて、自分で探して手に入れるもの。
「福」は、これが「福」という答えはひとつじゃなくて、自分の心が決めるもの。

落ち着いて自分の心と向き合えば、必ずどこかに見つかる。

今日はなんだかそう思える 


そう思えたのはこの曲を聴いたお蔭。 ってことで、今日のオススメの曲。

Jack Johnson の 'Time like these'  (←クリックで視聴)

いろんなことは巡っているけど、それらは皆同じじゃないさって歌ってる。

 Somehow I know, it won't be the same,
 And somehow I know it won't be the same.


'Better together' も声に癒される~
(♪一緒により良く~って日本語にすると色気ないけど)


アルバム視聴は こちらから どうぞ


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅先でも気になる筆文字

2008-09-27 | つれづれ


昨日は、母と箱根の日帰り温泉に行って来ました
箱根湯本の駅からシャトルバスが出ている、隣にベコニア園のある某温泉。

お昼過ぎに着いて、駅前の湯葉丼のお店で昼食をとり。
湯葉が好きなのと、のれんに呼ばれて。

もちろん注文したのは湯葉丼。
シンプルだけど、美味しかったです 

で、気になるこの湯葉丼の文字。

私だったら、「湯」と「葉」の文字の高さ・・
「湯」の位置をもう少し下げた方がバランス取れると思うんだけど。。
あ、でもそうすると「湯」のビーっと伸びた斜めの線が、お椀からはみ出ちゃうのか。。
「湯」と「葉」の左斜め線がどれも同じ方向、角度で視線がそちらに流れちゃうなぁ。
湯葉のふわふわっとした感じが・・・

・・などと勝手な感想、独り言を言いつつ、つい目に入るのはどこへ行っても筆文字なり。

湯葉丼の斜め前の 菜の花 っていう和菓子屋さんの、お菓子の文字はほんわかしていて
和菓子にぴったり。どれも美味しそうで食べてみたくなる文字とネーミング。


  HPより拝借


文字で、その食材の印象まで変わってくる。
ふと見回すと結構筆文字もあるけど、何気ないようでいて実は重要なメッセージを
発信しているわけですね~。

でも印象って、人それぞれだから、答えはひとつじゃないわけで
今の時代、物事に普遍性ってあるんだろうかって思えてくる。


ところで温泉は、高い木々に囲まれた露天風呂は気持ちよかった~ 
ベコニア園も、見たこともないような色とりどりの花が咲き乱れ、癒されましたとさ。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の雑草刈り取ろう!

2008-09-26 | つれづれ
                          (スケッチブック)



「雑」とは、いい加減・おざなり・でたらめ・うやむや・おろそか・なげやり・・
なんて意味があるらしい。

雑念、雑談、雑然・・と一見、あまり必要のないもののような印象もあるけど
たまには必要って時もあるような。


何かの番組で、「土手の雑草を刈ることで 根がからみ合い土手を強くする」という話を聞いた。
雑草だからといって、根こそぎ抜いてしまっては、土手の地盤は緩んでしまうわけで。

時々、表面のワサワサっとしたものを刈り取ることで、頭ん中も整理されて
その結果、大事なものだけが残る・・な~んてなかなか上手くはいかないけれど。

たまには、心の雑草も刈り取ろう!

心強くなるために。
心自由になるために  


今日のオススメの1曲は →Deep Forest のTwosome
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運鈍根? 疑鈍根?

2008-09-25 | つれづれ
                          (半紙1/2)



運鈍根:成功するには幸運・鈍いくらいの粘り強さ・根気の三要素が必要という意味。

昨日、ものを創る人や表現する人にとって大事なことは、いかにたくさんの疑問符を
持ってるかってことのような気がした。

なぜ? なんのため? どうしてこうなるの? こうしたらどうなるの?
あんな風に応用できるかな? こうしたら良くなるんじゃない? ・・・・云々。

そんな好奇心から生まれる疑問符は、どんどん湧き出る。

そしてその疑問符を解決するための、どこまでも食らいついていく粘り強さ(鈍)、
根気(根)、そして何よりも、その先のロマン。

どっちが先なのかな・・好奇心とロマンは一直線上の始点と終点?
 
運は、鈍と根があれば、巡ってくるって私は信じてる。

はて待てよ。。
それは何も、ものを創る人や表現する人に限ったことじゃないわけで

ごく普通のこんな私でも、日常の中で当たり前に通り過ぎてるものごとに
あれこれ疑問符をつけることで興味の世界、人の和が広がるかもしれないわけで


あ・・でもだめかも。。
わたし・・疑問符はそこそこあるけど、鈍と根が足りないかも 


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょこんとある「安心」

2008-09-24 | つれづれ
                         (半紙)



先週あった新講座の体験教室で書いたもの。
何か一文字を書いてみて下さいって言ったら、一人の方がたっぷりとした「安」を。

「安心」と言うと、何色を思う?

あんまり黒とか紺とかを連想する人はいないと思うけど。。
でも人によっては・・あるのかな。

私は普通にあったかい色系のピンク!

だけどこの「安」ったら端っこにあって、しかも小さい。

普通の安心だったら、こんな風には書かないですよねって言いながら
書いたんだけど、今眺めていると「安心」ってこれくらいがちょうどいいのかも
って、ふと 

でもよく字を見ると、小さいくせに楽しそうに歩き出しそうに見えてきて

大っきすぎず、心のどこかにちょこんとある「安心」を
一歩一歩味わいながらいくのもいいかなぁって 

そしたら、この曲をなんとなく思い出し
Jazzのスタンダードの (クリックで視聴→)'Come Rain or Come Shine'

「雨が降る日も晴れた日もほかの誰もが愛せなかったくらい君を強く愛してみせる」

って歌ってるんだけど、BB Kingの声がまた渋いっ

「安心」って・・
大き過ぎても小さ過ぎても、更に欲求が大きくなるような気がする

雨もまたよし、晴れもまた。

心のどこかにちょこんとあるくらいの「安」っていうのが、実はちょうどいい
塩梅なのかな・・と



はぁ。さっき20:30頃、無事帰宅しました~。
実は、前の日に記事は書いておいて、携帯から更新した文章は途中で
切れちゃってて、しかも今見たら、消滅してて・・

パケット無料に加入してないから(今どき)慌てて携帯で更新したのに。。
今朝泊まってたホテルのロビーに、10分100円でネットが使えるってとこ
見つけて、がちょ~ん

ま、無事帰って来れたということで。
猫たちは  ←今こんな状態です。。






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遥かな人を偲びわたしは知る

2008-09-23 | つれづれ
                          (はがき)



望雲(ぼううん)とは、遥かにいる父母を思うこと。

今日は秋分の日。
祖先をうやまい、亡くなった人々を偲ぶ日と1948年に法律で制定されたそう。
昼と夜の長さが同じになる日とも言われる。(実際は昼の方が長いけど)

先週末、TVで観た「なでしこ隊~少女達だけが見た“特攻隊”封印された23日間~」

第二次世界大戦の沖縄戦の特攻基地となった鹿児島の知覧を舞台に、
当時のなでしこ隊の生存者の方の証言を織り交ぜながら、特攻隊として
若い命を終えた方々の真実。。

終戦記念日でもないのに、なぜこの時期になのかなぁ・・と余計なことを考えつつ
たまたま知覧にある特攻平和会館に、つい4年位前に行ったこともあり、最後まで観てしまった。

番組が終わって、一人ぼんやりしていたら、ふと手嶌葵ちゃんの「奇跡の星」という歌を
思い出したので、ご紹介しますね。
切ないくらいにまっすぐな葵ちゃんの歌声に、涙出ちゃいます。。

歌詞は こちら から。

↓やっとYou Tubeの貼り付け方がわかったので 矢印をクリックすれば聴けます♪

でもちょっと調子わるそうなので、一応 こちらをクリックでも聴けます →奇跡の星





   「奇跡の星」

  あれは奇跡の星 青く はかなく 輝く
  幾千も続いた いのちの灯を受け継いで

  ひかりと翳りの中で それでも わたしは生きる
  果てない時間のもとで ひそかに季節が過ぎた

  (中略)

  信じるの 人のこころに ぬくもりがあることを
  ここは奇跡の星 君のいのちによく似た

  強くはかないもの 代わりのきかない だいじなもの
  あれは誓いの星 永遠に いのちがめぐるよ

  生きることの意味を 生きる君を見て わたしは知る
  生きることの意味を 生きる君を見て わたしは知る



今日は関西地方へ出かけて明日夜帰ってきますゆえ、頂いたコメントには
明日お返事します 
記事の投稿は、携帯から挑戦しますが、できるかな・・

では行って来ま~す 








コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日もありがとう

2008-09-22 | 山頭火・放哉・良寛
                           (半紙)



あれこれうまく行かないときには、ついマイナスイオンならぬマイナスオーラが

あの時あんなことしなければよかった、あの時あんなことしたからバチが当たったんだ・・

人はそうやって、どんどんマイナスワールドにはまっていくわけで。

バチが当たったんじゃない。 
それは逃げたいと思う自分の心が決めているもの。

だいじょうぶ。
済んでしまったことは忘れましょう

過去が今の自分を導いているのではなく
今できることに集中して全力を尽くせば、未来はちゃんとやってくる


「あの雲がおとした雨にぬれてゐる」  by 山頭火

あの人も
この人も
わたしも
あなたも

あの雲がおとした雨に、同じようにぬれるのです。


ね 山頭火さん 今日もありがとう 

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

展覧会情報

2008-09-21 | 書展・展覧会情報
                        「覚醒」 翠 酒湖個展より



今日は4つの展覧会をご紹介。
1つめは上の「酒井 清一『翠 酒湖』 個展」。
酒井氏は洋画を学んだ後、版画の刷り師の下で片岡球子、余白の芸術と言われる
李禹煥らの多くの版画を刷る。

その後、奈良の老舗墨屋墨運堂入社、墨の魅力にとりつかれ、この10月に定年を迎えるに
当たり、翠 酒湖として10/1~10/5 銀座アートスペースギャラリーで個展を開催される。
詳細は 「酒井 清一『翠 酒湖』 個展」 ←をクリック。


銀座に出たら、鳩居堂で9/30~10/5まで開催の恩地春洋展もいかがでせう。

 


そして、台東区書道美術館で開催中の「良寛、亀田鵬斎、小林一茶、そして不折」展

 


中村不折が顔真卿を臨書した大作も展示。
飄々とした不折の作品、私は好きです。
こちらは10/5まで。
詳細は→ 書道美術館


同じく書道美術館で、10/11~12/23まで、宗・元時代の書画展もあります。



そろそろ芸術の秋。。
是非お出かけくださいませ~。

(関東地方の情報ばかりですみません。)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする