心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

生きていくということは

2008-07-31 | つれづれ
                         (はがき)



今日は7月31日。
このブログを始めて1年が経ちました 
振り返るとあっという間でした。。

改めて自分で読み返してみると、始めた頃は真面目?だったなぁ

でも「毎日書く」を続けたことで、苦しくも楽しく、迷いながらも新しい出会いに
助けられたり、考えさせられたりしつつ、なんとかエンジンなし、幌もなしの
手漕ぎボートを漕ぎ続けてきた感じです。

ここまでおつきあい下さり、ありがとうございました 

日々悩み、迷い・・は、今も変わりませんが、こうしてことばにしたりすることで
私自身確認できたり、自分を励ましたりすることができました。

私は優柔不断で怠け者なので、そんな自分をちょっと変えたくて、
勝手に自分の中で、まず1年、毎日続けよう! って思っていましたが、
なんとかたどり着いて、ちょっとだけ自信にもなったかなって思います 


1年経って明日から何かを変える!とか・・を考える余裕もなかったので、
とりあえずまた明日からも続けていきたいと思っていますが、
今後は無理をしないで、のんびりのんびり・・日々変化をしていけたらと。

  生きているということは
  誰かに借りを作ること

  生きていくということは
  その借りを返してゆくこと


永六輔さんのことばですが、今ふと思い出しました。
そんな風に、日々感謝しつつ過ごして生きたいなって思います。
これからも、どうぞ叱咤激励?おつきあい頂ければ幸いです。


さてと。
今日は朝から、夏休み親子絵手紙教室の講師として出動!
大人15人、子供24人! 楽しみ~。 その模様はまた明日。

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茹で蛙?楽天蛙?

2008-07-30 | つれづれ
                         (16cm×12cm)
    


以前、銀行の待ち時間に、ビジネス雑誌か何かで「茹でガエル」という話を読んだ。

ちょっと残酷な話だけど。。
水の入った鍋に蛙を入れて火にかける(ひどいっ  )
するとだんだん水はお湯になって沸騰する。
蛙はだんだんに熱くあるから変化に気づかず、そのまま沸騰してもじっとしたまま
死んでしまうらしい

なんのための実験なのか、ほんとに試したとは思いたくないけれど
この話を、企業や団体に対して、問題に鈍感になった社員のたとえで使っていると。

ややもすると、私も茹で蛙に・・・

鈍感はつまらない。鈍感は美味しくない。鈍感はいつか寂しくなる。
感じる心は忘れずにいたい。
  
楽しいって心は失わずにいたい 

鈍感=気にしない=楽天的ではなくて。
だって鈍感だと、きっと楽しいってことにも気づかないわけで。

敏感=楽天かというと、これもちょっと違うような。
敏感すぎても、楽しいをどこか楽しめないっていうか。

どちらもほどほどがいいってことかな~。

「茹で蛙」より「楽天蛙」でいたいもんです。



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千里の道も一歩より

2008-07-29 | ことわざ
                          (半壊紙1/2)




中学生の頃は運動が好きで、体育の成績は5をもらったこともあるのだ~

・・といっても、夏休みのプールで、1万m以上泳いだら「5」がもらえるっていうんで、
中3の夏、まわりは受験で塾に通う中、午前・午後と通って達成!
学校で確か5位くらいだったかな

マラソンの選手だった同級生のEちゃんの影響で、マラソンも大好きだった。
「ふっふ~(吐く)はっは~(吸う)」のリズムで、いつも目の前を走るEちゃんの
背中を見ながら、走っていた。

運動会ではいつも1位のEちゃんに勝てず、それでも充実感と達成感はなんとも言えず
快感だったのを今も覚えている。

中3の時、初めて東京都中学校総合体育大会に800mの選手で出場した。
結果は確か7位くらいだったんだけど、大会前の練習で、
実は足首を捻挫していたのに全く気づかず、走りきった直後から激痛が。
見るとくるぶしが子供の手のゲンコツくらいに腫れてた。

大人になって思い出すと、人って、目標や夢があると、痛みや迷いも忘れて無心に
なれるもんなんだなぁって。

「千里の道も一歩より」っていうのは、計画性とそれを続ける精神力が大事ってこと。
一歩を踏み出すには、まず千里の先を描くことが大事ってことですかね。

ふと思い出したどこかのお坊さんのことば・・
「命を運ぶと書いて運命 その運転手は自分」

うんうん・・うんめい。
運命は自分で切り開くってことなんですね~。



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猛暑お見舞い申し上げます

2008-07-28 | 季節もの
                        (はがき)



毎日お暑うございます。

こんな日でも、外で働く方もたくさんいらっしゃるわけで。。
頭が下がるばかりです。

おととい3ヵ月半ぶりに髪を切りました。
ばっさりってわけじゃないんですが、ついでに余計なものも捨てられたような
すっきり感に、昨日は室温34度、湿度66%の中、一気にあれこれお仕事完了。

単純なわたしです

そうそう。
髪を切って頂きながら、暑いですね~から話が進みこんなお話を。

「さっき営業マンの方がいらしてて、腕が真っ黒に日焼けしていて
すごいですねって言ったら、いやぁ・・営業マンは日焼けが命なんですって」

スーツを着ていたら上司から、夏はシャツを腕まくりして日焼けして、
こんなに頑張ってるんですよってアピールしろ、これは命令だ!って言われたとか。

へぇ。。。大変ですねぇ。

私だったら、会社辞めちゃうかも
みんなそれぞれに頑張ってるんですね~

ここまでと思ったら そこまで。
でも、それぞれに ここまで があるわけで。

今日もまた暑そうですが、元気に夏を乗り切りましょう!

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言い訳をしない生き方

2008-07-27 | 前衛・抽象
                          「行」 (半紙半分)


今日もやっぱり あるがままに時は過ぎていく~
人も生きてくってことですね~

朝の太陽を仰ぐと
昼間の大きな空に浮かぶ雲を眺めていると
夜に輝く星を数えると
なぁ~んだ そういうことか って思えてくる

きっと日々が大事なんだ 
なんでもない当たり前のことを繰り返すことで
しあわせって思えることは 自然と向こうからやってきてくれる。

生活習慣病ってのは、毎日繰り返すことで起きるわけで。

たとえばこう暑い毎日でも「ありがとう」のたったひとことで
気持ちの清涼剤になって、ま、いっかって思えることもあると思う。

この・・ま、いっか が増えると、イヤだなって気持ちは
現れなくなる。

あれこれ言い訳やら 逃げ道を探していると
だんだん何が自分なのか、何を選べばいいのかがわからなくなってきて
ささやかな自由も しなやかな心もどこかに置き忘れてしまうかも・・
などと、寝る前のベランダで猫と一杯ってときに考えてた。

なるべくなら 言い訳をしない生き方がしたいなぁ。。


そういえば昼間見つけた・・
ベランダの植木鉢に3ヶ所、アリさんが巣を作って暮らしているらしい。
あまりの多さにこりゃ大変!と、アリの巣コロリなるものを買って来たけど
みんな忙しそうに働いている姿を見ていると、なんだか置けずにいる。

きっとこのアリさんたちは、生きることに疑問も持たず、ただ単純に
「日々生きる」を繰り返していて、言い訳なんかひとつもないんだろうなぁ。

ま、いっか

流れるままに あるがままにってことで。



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2008越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭

2008-07-26 | 書展・展覧会情報
          左上   花咲ける妻有              野外図書館 
          中左   脱皮する家               胞衣(えな)
          下左   たくさんの失われた窓のために     夢の家




昨日の中川幸夫さんつながりで、ここへやってきました。
というのは、2002年、中川さんが空中から20万本のチューリップの花びらを「活け」
地上で舞踏家が舞うという「花狂」というアートを披露されたのが、
この大地の芸術祭だったので。

今年は8月1日~31日まで、「2008夏 越後妻有 大地の祭り」と題して、
真夏の里山体験と、お祭りと、現代アートを体感できる一大イベントがあるようです!




たとえば・・

*アートを道しるべに里山をめぐる旅  バスでの里山アートツアーも有り。
*絵本と木の実の美術館(仮称)
*五感を呼びさますアート・芸能・温泉・自然・食のおもてなしツアー
*越後妻有『怪と談』展
*こどもサマーキャンプ
*里山ミュージックフェスティバル「音・楽・市」
*梵字仏書道家の田辺武氏による梵字の展示
*インド音楽&かタックダンスのガンガーサンガによる(なんだかわからないけど)音楽

イベントの他に、ファンクラブ会員募集とか、棚田オーナー、空家オーナー募集なんてのもある。

などなどなど・・!あまりの内容の多さにここでは紹介しきれないので、
是非ホームページをのぞいてみてくださいね!
なんだか読んでるだけで、ワクワクしてきます!

ホームページはこちらから→ 越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭

イベントやワークショップのご紹介は→ こちらからも

これまで製作、展示中のアート作品のリストは→ こちら
これまたすごい数でびっくり! 


会場となる越後妻有は、新潟県南端に位置する日本でも有数の豪雪地帯とか。
東京より上越新幹線で1時間50分。
池袋発の高速バスだと往復5,960円って書いてあるけど、何時間かかるのかな・・
大阪からは北陸本線 金沢駅~ほくほく線でちょっと遠くて5時間10分

この夏、人ごみを避け、ガソリンを使わず、涼しくて盛りだくさんのこのイベントに
お出かけになってはいかがでせう~。

私も行ってみたいなぁ・・! 
でも・・真夏のお出かけは、猫と持病のあるインコを置いてはね・・




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最後を見届ける華道

2008-07-25 | 前衛・抽象
                   書 中川幸夫   芸術の広場HPより拝借



おとといの月下美人→アラーキーの花→のつながりで、ふと思い出した
前衛華道家・芸術家の 中川幸夫さん

2002年の野外現代美術展で、舞踏家とのコラボで20万本のチューリップの花びらを
ヘリコプターから放つ「活け花」を行った模様がNHKで紹介されていて、釘付けになった。

香川県丸亀市生まれの今年90歳。
3歳のとき事故がもとで脊椎カリエスにかかり、身体が不自由になる。
23歳のとき、叔母が属していた池坊の活け花と出会い、才能を開花。
33歳のとき、白菜を生けた「ブルース」という作品がきっかけで破門になり、
九州で活け花の家元だった後の奥様、半田唄子さんと地位も何もかも捨てて東京へ。

一切弟子も取らず、キャバレーや喫茶店に花を生ける仕事だけで貧困を極めつつ創作を続ける。
キャバレーでは大体1000本のカーネーションを使うのだけど、3日でしなびてしまう。

その花を見て「この花はまだ死んでない。へたっているだけだ!」と言って、
1000本もの花をビニールに入れて背負って帰ってきて、奥さんと二人安アパートでしばし眺める。

このことをきっかけに、中川幸夫の世界が広がってゆく。

彼は、この花の命を最後まで見届けようと思ったわけ。
1週間、ビニールを密閉しておくとだんだん腐ってきて、赤い汁(血)が流れてくる。

それをあのシュールレアリスト詩人の 滝口修造 の前で、奥さんと二人で実演した作品が
「花坊主」という作品。 かなりシュール・・。えぐい。。




つまり、彼は、死に行く、血を流す、そして花の最後を見届ける華道というのを始めた人。


この写真だけを見ると、あまりのどぎつさに女性は目をそらすかもしれない。
でも、概念を崩すことで、作家のえぐるような思いを知ると、生きること、死することへの
オマージュ(敬意・献辞・賛辞)を感じる。

自分の中にも流れる、ドドドド~っていう血の流れを感じてくる。
ものすごいエネルギーを感じてくる。。

目をそらしちゃうと、感じないものもあるんだなぁ。。
ま、なにごとも選ぶのは自分ってことでんがな~ 





興味を持たれた方は、いくつかHPご紹介しま~す。

桑沢デザイン塾

「茶室 鏡の中の鏡の鏡」

作品集「花人中川幸夫の写真・ガラス・書/いのちのかたち」

あーとらんどギャラリー

アートスケープ

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かえるになりきって跳ぶ

2008-07-24 | 山頭火・放哉・良寛
                        山頭火の句  参考(半紙)



「真実というのは 生活の垢の中から ほじくり出すものである」  by三浦 朱門


もっと泥臭く生きたいのだ~。
いや・・違う。もっと美しく生きたいのだ~。
しかもすっぴんで 

会話の中で、自分の居場所を探しながら話す関係は なんだか疲れちゃう。

表面はなんとなく上手くつきあってる「大人の関係」はどうも苦手。
何が新しくて何が古いかなんて そろそろもうどーでもいいこと♪
って、大好きなハナレグミの永積タカシさんも歌ってる。

時々つい言ってしまいそうになる。
「どうか わたしをわたしでいさせてくださ~い」って 

ん?・・・そっか 
それは わたしが わたしらしくいればいいことなんだね 
おっと・・忘れてた。じゃなくて、人のせいにしてた・・のかな。



かえるになりきって跳ぶ。
なんてステキでしあわせなこと!

おっし! わたしになりきって跳ぶぞ~! っと。

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一夜限りの月下美人

2008-07-23 | 植物・畑・公園
                      2年前に咲いた時の写真 すごいでしょ 



2年前は一度に8個の蕾をつけたけど、今年は2個。
もう10年くらい前かな・・母の知人から株分けして頂いて、今や高さ170cm以上ある。

6日位前、葉っぱの脇から出てきたち~さな花芽に気づいて、毎晩寝る前の、
ベランダでの軽く一杯  ってときに話かけてきた。

私:なんでその葉っぱを選んで出てきたの? 
花:別にただ準備が整ったから
私:もっと長く咲いて楽しませてくれたらいいのに
花:輝くのは一瞬でも 心に残る美しさは永遠でしょ?

今日あたり咲くかな・・と思って、実家に自慢の電話をしたら、
不思議なことに、実家にある月下美人も同じような蕾をつけていて。
なんか月の満ち欠けに関係するんですかね。。
いつもだいたい一緒なんです。



  ただいまジャングルと化しているベランダで。蕾はなかなかグロテスクなお姿。
 


  毎年だいたい夜の7時頃から咲き始める。 部屋の中へ移動。
  直径は20cm位。
  ほのかな甘い香りを漂わせ。。 めしべもおしべも、なんとも妖艶。
  どう? わたしって美しいでしょ って迫ってくる。




  満開をアップ! 清楚かつ官能的。




  深夜3時頃、花の命の終わりに近づく。
  小さな花芽から約1週間後、甘い香りを漂わせながら、
  たった8時間だけ咲ききって、燃焼したかのごとくしぼんでゆく。
  でもなんだか 色っぽい。
  
  


  翌朝8時。燃え尽きた命に、ごくろうさま。 美しすぎる・・・・。


このあとは、花を切ってハイターをちょこっと入れたコップに挿して、残り香を楽しみます。
花は焼酎につけて月下美人酒にしたり、お浸しにして食べられるそうですが
水につけておくと、ぬるっどろっとした液がでるので、なんとなく・・遠慮。


↓調べたら、こんな赤い実がなる 月下美人 (←画像はこちらから拝借)もあるそうで。
初めて見ました!





2つに割ると種! そこから育てるのも気が長い話だけど、やってみたいなぁ。


この月下美人、まさに人生のドラマを見ているよう。
たった一晩のドラマティックな生き様を見守ることができてしあわせ 

月下美人を見るたびになぜか思い出すのが、写真家荒木怪惟。
脂っこいエロティシズムを感じる「花」シリーズ。結構好きです。

花の写真はこちらから→ 荒木怪惟 花人生

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やれ打つな蠅が手をする足をする

2008-07-22 | つれづれ
                        一茶の句 (8cm×15cm)



一茶の句はどこか禅の影響があるように思う。

昔は蠅たたきなるものもあって、蠅を見るとペシッとやっていた方も多いのでは。
そうそう子供の頃は、八百屋さんとかの天井から、
茶色い虫取りテープがぶら下がっていて
たっくさん虫が囚われの身となっていたのを思い出した。

蠅がどこかに止まって、手足をこする姿を見たことあります?

よ~く見ると意外とかわいい動き。
両手をこすり合わせたあと、頭や目を気持ち良さそうにぬぐったり、
助けて~とお願いしているようだったり。

そっか、よく考えたら、この蠅だって一生懸命生きてるんだなぁ。
おいおい、打つな打たないでやってくれい。
頼むから、その蠅を見逃してやってくれないかね。

一茶は、小さきものへ句がいくつもある。
中でも雀の句はたくさん。

  我ときて 遊べや親のない雀
  雀子を遊ばせておく畳哉
  雀の子そこのけそこのけ御馬が通る
  鶯にだまって居らぬ雀哉

  寝返りをするぞそこのけこおろぎ
  母猫や何もて来ても子を呼る


こんな時代だからこそ、一茶の句をあらためて読んでみたくなった。




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