実家の片付けをしていたら、母15才の時に臨書した蘭亭叙が見つかりました。
初めて見ました👀
わたし‥今もってこんな風に書ける自信ない。。
1枚目の画像には先生のコメントが。 立派‥‥少し曲線が多すぎ と。
83才で亡くなるまで、人生何度かの転機や引越しを重ねる中でも 大切に保管していた母の書への想いに、驚きと敬意をもって眺めています。
もうひとつ、18才の時の簡易に閉じてある半紙の練習帳のようなものも見つかり、 先生が朱墨で書かれた「優」が嬉しかったのかなと、なんだか目頭が熱くなりました。
また、父の子供の頃の白黒の古びた写真も見つかり、父はその頃から父の祖母に 謡を習っていたようで、その後の人生でもずっとライフワークでした。
亡くなる数日前も、食事も摂れずほぼ寝たきりだったのに、 Youtubeで観世流の能舞台を見せたら、両手でスマホを握り食い入るように観ていました。
観終わると、にこっと笑って、「まだこれくらいできる気がする」なぞと 大それたことを申しておりました。
片付けをしながら改めて、父と母の長い人生の足跡を辿る機会を得て、 二人とも、生涯を通して「好きなこと」を貫いた人生だったのだなぁと、 羨ましく誇らしく思います。
振り返るとわたしが生きてきた時代は、平和で好きなこともできたはずなのに どれも中途半端で、何をやってきたんだろう・・と、情けなくなりますが わたし自身も喜びを見つけていきたいと思いました。