ウィンクしながらあっけらかんと日々を楽しみたいよのぉ。 みたいな気分の「笑」
諸先生の作品が素敵過ぎて、すっかり自分の作品をアップできずにいましたが(笑) わたしの作品も数点、おります。
今日も12時からお待ちいたしております。 書は敷居が高いと思わず、ぜひお気軽にお立ち寄りくださーい。
今日の一曲と♪
栗コーダーカルテット ちょっとした幸せ
書展3日目、無事終わりました。
オープン12時から人が途切れず、作品を拝見しながら貴重なお話を頂けたり 初日から喋り続けて、かなり脳が活性化されています(笑)
初日、2日目と中平先生、石川先生とご縁の深い書海社の溝口瑶漣先生、 小峰秀月先生はじめ、このブログからもう13年ものおつきあいになる赤塚香彩さん、 元職場の方々、instagram繋がりの方々がお越し下さり、 たくさん!嬉しいお言葉も頂き、とても励みになりました。
諸先生の作品を、心地よい空間に一堂にして拝見していると、 語彙が足りずもどかしいのですが、ここに漂うしなやかで美しい世界観を ひとりでも多くの方に観て、感じて頂けたらと切望しております。
父と母が大切にしていたこの作品群を、今後どのような形で残していけるか。 それをこれからのわたしの人生の中の一つのミッションにしようと思うようになりました。
よいアイデアなどありましたら、アドバイスを頂けると嬉しいです。
明日28日(水)は休廊日です。 残り29.30.31の3日間となりました。
ぜひお立ち寄りくださいませ。
左から中平南谿・中平南谿・皆川雅舟・稲村雲洞・稲村雲洞 (敬称略)
背山臨流 中平南谿
昨日初日、無事スタートしました。
オープンと同時に書海社の溝口瑶漣先生がお越し下さり、石川芳雲先生の作品や お人柄についてお話下さり、懐かしく嬉しいひと時もありました。
左:寄傲 石川芳雲先生
右:七言二句 石川芳雲先生
作品と作品の響き合いも美しくて、ずっと眺めていたくなります。
町田祥雲堂様のご紹介でといらして下さった方々、わたしの兄弟子堀吉光先生はじめ たまたま一度にたくさんの方がお越し下さった時間帯は、お一人お一人とゆっくり お話叶わず申し訳ありませんでした。
以前教室にいらして下さっていたMさん親子、遠く都内や千葉からもお越し下さったのに 会場写真もすっかり写真を撮り損ねて残念。
お天気は不安定のようですが、本日も12時からお待ちいたしております。
26日(月)と28日(水)は休廊です。
昨日は朝から猛暑の中、24日より始まる書展の展示作業でした。
作品数が多くて、軸や額、サイズも書風も様々なので、 事前にパソコンで画像を図面に貼り込んでは何度もシミュレーション。
そして教室にいらしている方2名が助っ人に来て下さったお陰で、 思っていたよりも早く無事終了して、ほっとしています。
「坂本沙於里とゆかりの書家展」などとおこがましいタイトルですが 書家でもあった母と、母を応援していた父の愛蔵作品展です。
7年前に母が、昨秋父が亡くなり、実家の整理をしていたら 想像以上にたくさんの作品が見つかり、特に母の師、中平南谿先生の作品は 軸、額合わせると40点程。
わたし自身も歳を重ね、改めて中平先生の世界観に触れるうちに この魅力ある作品を、一人でも多くの方に知って頂けたらと思っております。
また、わたしの師、稲村雲洞先生の屏風作品、軸作品の中から4点、 母の尊敬する中平門下の兄弟子でもいらした皆川雅舟先生、石川芳雲先生、 書のグループで中国に行った時に求めた斉白石の軸(本物かは未確認)など 母 谿泉とわたしの作品も含め、書風の違う作品約60点を一堂に。
展示を終えてみると、とても見応えがあります。
いきなりの猛暑、そろそろ梅雨入りの感もありますが なかなかない機会かと思いますので、ぜひお立ち寄りくださいませ~。
中平先生の額作品は扁額(横額)が多く、軸と額作品の展示しきれない作品は 画廊にありますので、ご覧になりたい方はお声かけください。
会期:5月24日(土)~5月31日(土) 12:00~18:00 【26・28日は休廊】 場所:なるせ美術座
町田市南成瀬4-7-4公園上 電話042-723-2988 JR横浜線成瀬駅 北口より徒歩8分
皆川雅舟 先生の作品。
高啓の詩 両岸晩風黄鳥樹 鶯のさえずる両岸の木々に夕方の風がそよぎ 一坡春水白鷗天 春水は堤をひたして白鷗が浮かんでいる
の、後半の部分です。
母の兄弟子でもある雅舟先生とは、わたしも一度お目にかかったことがあります。 穏やかな笑顔で、けれど書への情熱を語るお姿が、今も心に残っております。
この作品が書かれた年代は不明ですが、筆勢、筆脈、空間に、気韻生動を感じます。
書は漢詩を書くことが多いのですが、その中でもどんな言葉を選ぶか、に 書家の人となりが見えたりもします。
現代では益々、わたしもですが、漢詩に親しむ機会も少なくなりましたが 漢詩の中にあるゆったりとした時間、心のあり様といったものを味わうひと時も いいものだなぁ、と、改めて思ったりしています。
皆川雅舟
福島県出身。 小学校教諭を経て昭和35年、中平南谿の門に入り、以後本格的に書技を練る 昭和39年日展初出品で初入選、以後計三回入選 「墨雅会」を組織し書道誌 『墨雅』を発刊。 毎日書道会審査会員、全東北書道連合 六友会 初代会長 2011年逝去。享年88歳
プロフィールは 墨雅 等より拝借しました。
こちらの作品も、5月24日からの書展でご覧頂けます。
畫(画)龍點(点)晴 がりょうてんせい
中平南谿先生の色紙作品。
画龍は、龍の絵をかくこと。 点睛は瞳を一筆描き加えること。
そこから、文章や絵画で、最も重要な箇所に手を加えて、効果をあげること。 最後の大切なところに手を加える、物事の最も肝要なところのたとえ。
雅印は南谿ではなく、先生の本名「恵」(さとし)。
しなやかで格調高く。 格調とはなんでしょうね。
辞書には気品や品位とありますが、習って得られるものではないような。
この作品も、来週土曜日5月24日からの始まる書展でご覧になれます。
わたしの書の師、稲村雲洞先生の蘭亭叙による二曲屏風の部分画像です。
臨書ではなく、*龍門造像風 で、師が割と好んで書かれていた書風のひとつ。 *中国河南省の古都、洛陽に近い龍門の石窟に刻された代表的な文字
わたしが20代の頃、出版社に勤めていまして。 取材中、たまたま立ち寄った中川一政の「裸の字」という書展を見て、 あ!わたしも書を勉強したい!と、全身に電気が走りまして。
帰社後、すぐに退職願を出して、半年後に退社。
書でも大先輩の母に相談。 当時母がお世話になっていた清田岱石先生にもご相談したところ、 雲洞先生をご紹介下さいました。
本来、全くの初心者は受け入れないとのことでしたが、清田先生のお力添えのお陰で まずは面談ということになり、禅問答のような質問が。
「あなたは、処方箋が欲しいのか、それとも薬が欲しいのか、どちらだ?」
ん?何を聞いておられるのかな?と、首をかしげながらも、処方箋です、と答えまして。 さすれば、「わかった、よし、来月からお稽古に来なさい」のような、会話がありました。
要は、一から手取り足取り教えて欲しいのか、それともどれくらいの気持ちがあるのか それを確かめられたのかなと、随分後になって思いました。
若気の至り、怖いもの(世間)知らず、当時疑うことを知らなかった性格ゆえ まわりの大先輩の方々からは、随分ひやひやされたこともあったようですが 先生とのかけがえのない思い出はたくさんあります。
そんなわたしのことを、母も父もどこかで喜んでいたようで。 今思うと、そんな父母の思いも感じる作品です。
この作品も5月24日からの書展でご覧いただけます。