心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

秋の絵手紙 その3

2013-10-26 | 絵手紙
                              中野さんの絵手紙


またまた絵手紙教室の備忘録。
この日のテーマは山頭火の「ちょいと茶店があって空瓶に活けた菊」と「月」と「いろは」。

中野さんの絵手紙は、割り箸やペンを使って描かれることが多く
色合いもタッチもおされ~(お洒落)と、いつも皆さまと。

そしてこちらも、それぞれに配置や空間を見ながらの作品。



いわゆる絵手紙というと、画面一杯に描くのがそれっぽいのだけど
私はもともとは書を学んでいる身ゆえ、どうも空間を大事にしたくなるというか 

そして「いろは」は、割り箸に1回墨をつけた状態でどこまで書けるか、がテーマで、
紙質と墨の濃さ、割り箸の使い方の勉強だったのでして。

墨がなくなると無意識に焦って早書きになりがちだけど、ゆっくりじっくり
墨がおりるのを待ちながら書くと、意外と長い間書けるのでして。



そして「月」。それぞれに工夫を凝らしておられて 



こちらは前回に続き、工作してこられた内藤さん。 
これ、なんだと思います?



セロテープの芯に黄色い折り紙と紙を貼って、はがきに貼っています。
なるほど~と皆さんで代わる代わる拝見。
捨てるだけのものも、ちょっとした工夫で楽しめるんですね~。


この日はその内藤さんの娘さんから、ハロウィンだから~と全員分のお菓子を頂き。
みんなで子供になった気分で、何が入ってるのかなぁとウキウキ。



でもって、この日は外では植木屋さんの枝打ち作業中で、チェーンソーの音が鳴り響いていて。
通りかかった時、いい香り~と伺ったら楠だそうで。

「あら、そうなの、欲しいわね」
「みんないる?もらう?」
「ちょっとお兄さん、枝もらっていいかしら」
「ねぇ、ついでにその太い枝、8個に切ってくれない?」
「あら、チェーンソーなら簡単だと思ったけど、手で切ってくれてるわよ」

若いお兄さん、ちょっと戸惑いながらも笑顔でノコギリキコキコ・・・。



「仕事中に悪いんじゃないですか・・?」
「いいのよ、女の人に声かけられることなんかないわよ、きっと」
「えええ~そんなことないですよ、かっこいいし」
「いいのよ」
「おばさんたちでも?」
「そぉよ~」

「ブログに載せるからって写真撮らせてもらったら?」と言って私の背中を押すもんだから
スリッパのまま外に押し出されて、なんか高校生の告白みたいになっちゃって 

みんな、陽気でたくましいのであ~る 

切った枝は、う~ん、清々しいいい香り。ありがとうございました~、。

棟梁はちょっと「全く・・」って顔をされていたけど、お兄さんは素敵な笑顔ではいポーズ。
お仕事中、お邪魔してすみませんでした  写真載せちゃっていいのかな。。



今日Kさんから絵手紙が届いて、
「教室の後、コンビにのお弁当を持ったあのお兄さんに出会いました。ブログのことを
コンコンと伝えましたが・・・・・。いい写真も撮れてますから、とついでに言っておきました」
だって~ 

ここだけの話たぶん平均年令70代だけど、みんなパワフルで底抜けに明るくて女学生みたいで、
私はいつも圧倒されぎみですが、楽しいひと時です 


この日は、ホトトギスは見事でした。



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秋の絵手紙 その2

2013-10-21 | 絵手紙
                             (はがき) by 沙於里


あれれ・・1週間お休みしちゃってました。
久々の更新は前回の絵手紙教室の作品をば。


テーマは「秋の野菜、果物、植物など」と
山頭火の「風がすずしく吹き抜けるので蜂もとんぼも」でした。

秋は題材がたくさんあるんですね~。
皆様の作品はどれも秋らしくて楽しくなります。







いつもいろいろと工作もされてくる内藤さんは、ご主人が捨てるところだった
何かを使ってこんな素敵な額風にした作品も♪




皆さまと、秋の食材、秋を楽しむ暮らしの知恵やらをぴーちくぱーちく。
実はこっちの方が楽しかったりして~


でもって、皆さまの作品を参考に私なりにこうしたらどうかしらん、を
描いてみるのでして。 たとえば、最初の写真のなすと栗。

強調したい絵と「秋なす」「秋味」の文字は大きくしてみるとか、
ことばを紙面上で分けて書くと、言葉の意味のインパクトが強くなるのでは、とか


で、こちらは極細面相筆で。細く描いてみて~のリクエストに応じまして
色は全部びっちり塗ると窮屈なので、ちょろっと白を残してみては、とかとか。




私の絵手紙は、え~そんなのでいいの?ってよく言われるのでして
いいかどうかは知らぬ存ぜぬですが、私の好みは「いい加減」なのは確かです 


さてと、こちらも更新していますのでお時間ありましたら~
 ⇒ インテリアの書 

先日の「灯り」のワークショップの模様をレポートしてます 


あ、教室の前に咲いていた金木犀。もうすっかり散ってしまってるでしょうね。。







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書を楽しむ麗川会展にお邪魔して

2013-10-15 | 書展・展覧会情報
                     「以和為貴」 越智麗川先生


昨日は、日頃よりお世話になるばかり・・の、越智麗川先生の社中展最終日にお邪魔をば。

会場入口で、まず「以和為貴」の作品に惹きつけられて、素敵・・と、ため息。。

このことばは、聖徳太子制定の十七条憲法の条文の一節にあって、
わをもってたっとし(とうとし)とすという意味。

作品の、四つの文字の墨の配分、構図の絶妙なニュアンス、あたたかい線から、
「和」の世界感が伝わってくるような 

個性的なお花との響き合いは、現代的な空間にマッチしていて
とても心地よく、そこにずっといたいような気持ちになりました。

こちらは越智先生の「こころ」
たった3つのかな文字の作品なのに、ずーんっていう存在感。。




会場には、2×8の大作、屏風作品も数点、千字文、高野切、本阿弥切古今集、風信帖、
趙子謙、九成宮、米芾・・と様々な臨書、創作作品が。









こちらは、山本洋三先生の写真とのコラボ作品。
こんなこともできちゃうんですね~。




会場には越智先生もいらして、作品制作のお話も伺えたりして、充実したひと時でした 
終了後、越智先生と書家でありライターでもいらっしゃる石渡鵞遊さんと
3人で女子会しましょ~とお誘いを頂いていたので、四季の庭というイタリアンのお店へ。

入口から素敵なお店で、コース料理を頂いちゃいました。
前菜、アスパラガスの温スープ(写真撮りそこない)、生パスタ、牛フィレのステーキ、デザート、紅茶。
左下のは牛フィレかこのアワビと魚介のパイ包み。



お料理も美味しく、女子会の話は尽きなくて、5時半頃に入ってお店を出たのは9時半頃 
楽しかったです 

越智先生、鵞遊さん、ありがとうございました 
また次回?も楽しみにいたしております♪

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生きてくことの「のりしろ」

2013-10-14 | 岡本太郎
                        「無題」  (半紙 1/2)


今日の岡本太郎さんのことば。

 まっさらな目をもて! そして目的を捨てろ!


自分はそういう性格じゃないからとか
そういうのは好きじゃないからとか
そういうことには、先に到達地点というか
勝手に描いた自分の限界みたいなものがあるような。

そんなのつまんな~い 

いくつになっても、今、目の前で出逢った人や出来事に
いいことも悪いことも、楽しいことも辛いことも
苦手なことも逃げ出したくなるよなことも
わくわくしながら、まっさらな自分と引き合わせてみて、
そこからまた違う自分を探せたらなぁって思るなり~ 

目的が先になると、限界が増えるような気がするから
いくつになっても、心は自由に、
生きていくことの「のりしろ」はたっぷり持っていたいなぁ 


今日の1曲は

Radical Faceの ♪Doorways

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強くなりたいからじゃなくて

2013-10-12 | 岡本太郎
                         ぷくぷくとぷくぷくの影


岡本太郎さんのことばが、今の自分にびんびん響いてくるので
今日もまたおつきあい下さいまし  

 自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ。


ことばとして頷いていても、実行するのはなかなかどうして
たいていは自分には甘いわけで、甘いは弱さなわけで。

そして弱さは、時に自分を苦しめるのでして。


強くなりたいからじゃなくて、
もっとおおらかにあっけらかんと生きられたら・・と思うから
私は私自身のありのままの姿を直視できるようになりたいと思うのであ~る 


今日の1曲は、ゴルフィーさんとこ で教わって
これまた最近お気に入りの大橋トリオの ♪きっとそれでいい







 17日(木)13:00~ 「灯り」を作る、ワンコインワークショップやります。
 詳細はこちらへ~ ⇒インテリアの書

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勝って結構 負けて結構

2013-10-10 | 岡本太郎
                                (はがき)


岡本太郎さんの  にわくわくしたら、書きたくなってあれこれ書いてまして~。

 勝とうが負けようがどっちでもいい。平気なんだ。
 勝って結構、負けて結構。
 ただ、完全燃焼、全力をつくす。
 ぼくはそういう主義を貫いている。


かっちょええ~ 

その言葉には、アグレッシブで、熱いパッションを感じるけれど
たとえば、太郎さんとは真逆のように思われる山頭火の

 ひとりで蚊にくはれてゐる 
 酔うてこほろぎと寝てゐたよ
 笠をぬぎしみじみとぬれ

にも、「勝って結構、負けて結構」の「抜け感」があるなぁって思うのでして。

ただ、太郎さんが「平気」なのは、完全燃焼、全力をつくすからで、
山頭火は、通り過ぎる出来事を、追いかけるでも諦めるでも開き直るでもなく
坦々と受け止めるからで。

はてさて、皆さまはどちらのタイプがお好きですかえ 

う~ん、私は・・・

 ともかくも生かされてはゐる雑草の中 by 山頭火

いやいや、まだまだ、もっと攻めなくちゃ 

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岡本太郎さんのことばと禅語

2013-10-09 | 岡本太郎
                           (部分)


今日もまた今、心にびんびん響いて止まない岡本太郎さんのことばから。
『壁を破る言葉』 イースト・プレスより

 生きる日のよろこび、悲しみ。
 一日一日が新しい彩りをもって息づいている。


ふと、禅語にも似たようなことばがあったような・・と、
手元にあるをめくってみると・・

 一期一会(いちごいちえ)
 廓然無聖(かくねんむしょう) 
 回光返照(かいこうへんしょう) 
 日々是好日(ひびこれこうじつ)
 雨奇晴好(うきせいこう)
 

ことばの力ってすごいなぁって思うたなり。

ずっと音楽にはかなわないって思ってたけど、
ことばも、いつもそばにいて、さくさくっしゅわ~と力や元気をくれるなぁって 

・・と言いつつ、ここんとこ、抽象作品を作ることへの欲求が沸々と。

岡本太郎さんのことばと禅語がつながって、更に広がる世界感を、
私なりの抽象の世界で表現できたらなぁ、なぞと大それた夢などを思いついたりして 

言うは安し行うは難し~だけど、なんだか楽しそう 


さてさて、明日は朝から東京新聞ショッパー社主催の春秋恒例の写経会のお手伝いへ。
気持ちのいい1日になりそうです。
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人間として最も

2013-10-07 | 岡本太郎
                           「人間」 (はがき)


土曜日、夕方から始めた作品づくりが、いい悪いのレベル以前に書けなくて
お気に入りのRobert Motherwellの作品集を眺めながら
だんだん集中してきたのが深夜1時過ぎ。

結局朝4時まで、猫たちに入れ替わり立ち代り「寝ないの?」の苦情を言われながら
できた~とその時は思ったのだけど、一夜明けたら果たしてどうなのやら・・。

というわけで、昨日は岡本太郎さんの『壁を破る言葉』 byイースト・プレス を読みながら
自分の中に以前少しはあったはずの「創作」のスイッチを探してて。

そこには期待通りの、心をゆさぶる言葉が次から次へ。
思わず、筆を持ってあれこれ書き始めて。

そうそう、この感じ~と、書くことが楽しくなってきて 

 人間として最も強烈に生きるもの、
 無条件に生命を突き出し、爆発する。
 その生き方こそが、芸術だ。


なかなかそんな風には生きられないかもだけど、
忘れかけていたものを、引き寄せてくれたのでありましたとさ 

さてと。
今日の1曲は~2度目の登場だけど、Mama's Gunの♪the life and soul
気持ちいい!

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「灯り」のワークショップ開催のお知らせ

2013-10-04 | インテリアの書
                          上:「山」  下:「林」
                    これは市販の照明器具の和紙を張替えて制作


昨日は蒸し暑かったのに、今日は一気に10度も下がって寒いくらい。。
今朝、林を抜けていたら、いつの間にか蝉の声は小さくなって
秋の虫の声は響いてきて。

あの声は夜のものと思っていましたが、朝から聞こえたのは初めてです。
足元を見ると、紅葉した葉が数枚、季節は着々と秋を迎えているんだなぁ、と。

夜が長くなった分、それぞれにゆったりと流れる時間を楽しみたいものですね

そこで♪
インテリアの書の会で、秋の夜長を楽しむ手作りの「灯り」のワークショップを開催します。
今回は、ガラスの器とキャンドルを使って、卓上で楽しめる灯りを作ります。

  日時:平成25年10月17日(木) 13:00~15:00

  場所:レンタルスペース町田   ←地図クリックで拡大

  参加費:500円(材料費込) 

当日は材料・道具はご用意しますので、手ぶらでお越し下さい。
ただ材料等の準備がありますので、ご参加下さる方は事前に(10/15迄に)お申込みくださ~い。

お申し込み、お問合せは 

 ①コメント欄から~非公開で受け取れるように設定してありますのでご安心をば

 ②または左側のバーの2段目「メッセージを送る」から~

 ③あるいは a1019☆mail.goo.ne.jp までお気軽にどうぞ~
  (アドレスの☆を@に変えてください) 

 どちらの場合でも、ご連絡先のアドレス等をご記入くださいまし。


お近くでしたら、お買い物のついでにでも、ぜひご参加くださいませ~ 
お待ちいたしております。


以前ご紹介したことがありますが、インテリアの書の会のメンバーの方の作品をご紹介。


こちらは100均の提灯を使って~のUさんの作品


いろはを書かれたKさんの作品2点↑↓




そして、今までに作った私の灯りたち。


これも100均の素朴な簾のようなものを3枚繫いで三角形にして。


古民具の糸巻きを和紙で囲って。


市販の照明器具の和紙の部分を剥がして制作。


枝を三角に組んで和紙で囲って。



さてさて、いかがでしょう 
どれもそうむずかしいものではないのでして。
むむむむ~って、作ってみたくなったりしませんでしょか?
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第4回 書を楽しむ麗川会展のご案内

2013-10-04 | 書展・展覧会情報

今日はまずは、日頃よりお世話になりっぱなしの、越智麗川先生主催の社中展
「第4回 書を楽しむ麗川会展」のご案内です。

33名の出品者の皆さんがもっともっと元気になれるような、
観ていただく方々に、エネルギーを与えられるような書展を目指しています、とのことです。


越智先生のお人柄に寄り添われる皆様の、温かく真摯な作品を拝見できることを
楽しみに致しております 

出品者のお一人、Yoz先生のブログでもご紹介されています。





久々に更新しましたので、よろしければこちらもどうぞ~ インテリアの書

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