心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

美しさの。

2014-11-28 | 前衛・抽象
                      木簡へのオマージュ 「空」より(部分)


ありきたりの答えなんか探さないで
自分の感じるそのまんまを悦び、愉しめたらって思う。

たとえば道端に落ちている石が
神に見える人もいる。

その「美しさ」に
はっとさせられることがある。


作品全体はこれの真ん中⇒


今日の1曲は、Björk の Jóga
日本語歌詞




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絵手紙教室 羊年の年賀状教室のご案内

2014-11-22 | 年賀状・お正月

今年ももう年賀状の準備を始める季節になりましたねぇ。
ついこの間、午年の年賀状を書いていたと思ったのに~。

地元町田での教室の問い合わせも頂いていたのですが、今年は都合がつかず断念・・
でも、麗川会主催の年賀状教室で講師をさせて頂けることに 

お近くの方、今年は筆で書いてみようかな~と思っていらはる方、
初心者の方にも簡単に書ける年賀状をご紹介しますので、ご参加くださいませ 


と言いつつ、まだ準備中でして、参考作品のアップは近々。


  ■日時: 11月29日(土) 午後3~5時   
  
  ■場所: 磯子区民文化センター杉田劇場会議室
       JR新杉田駅前 ラビスタ4階
      
       新杉田駅側のエレベータにて4階へ上がってください。


  午前の部はもう定員となったそうなので、募集は午後の部だけです。

追記:29日午後の部は、年賀状の他、お正月に飾れるような小品も。
    過日の書TENでやった「筆以外のもので書く」遊びもやる予定で~す。



  お申込み、お問合せは、右下コメント欄から、左サイドのメッセージを送るというところから、
  または、麗川先生に直接メールで:reisenkai☆goo.jp(☆を@に変えて下さい)お気軽に 


  詳細は麗川先生のブログ⇒ここをクリック


昨年までの年賀状教室の模様はここをクリックして、ずずいと下まで記事続きますのでご覧下さい 


巳年の年賀状教室 フォトチャンネル その4・その5
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道はただそこにあるんじゃなくて

2014-11-18 | 前衛・抽象
                (半紙/部分) 木簡へのオマージュ 『道』


輝かしい緑色の葉を湛えた木々が、秋の訪れとともにその姿を変えていく。

散りゆく美しい黄色や赤の色は、きっと嘆きの色ではなく
生き切った悦びの色。

転がるどんぐり、競い合うように大きな網を張る蜘蛛、
追いかけっこをしているカラス、夜になるとベランダに現れるナメクジ、
そしてこのわたし。


どれも地球の歴史からみたら、小さな命、短い時間。

でも、私が今ここに生きてるということ。
そしていつかは散るということ。

なんか不思議。
でもただそれだけのこと。

そう思ったら、大事にしたいものが見えてきて
ただそこへ向かって歩き出したくなってくる。

けれど、道はただそこにあるんじゃなくて
魂を込めた道を作りながら、歩いて行きたくなる。


作品の全体はこんな感じ 

久々に今日の1曲は、大好きな k.d. lang の You'll Never Walk Alone
この人の声は、なんて深い愛に満ちてるのでせう 

目を閉じて聴いていると、穏やかで晴れ晴れとした道が見えてくるような。
日本語歌詞





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線と空間と生きることと

2014-11-15 | 前衛・抽象
                     「木簡へのオマージュ -『是』」 写真:洋三先生


2014書TEN(ずずいと下まで記事あります) 出品作。


9点で1つの作品という思いで。全体は⇒ 画像クリックで拡大します 


夏からずっと忙しくて、さすがに体力気力の消耗に負けてしまい
ほんとはまだまだやらねば~なこと満載なんだけど、
今日は無理をしないで1日、ひさびさ~にのんびり過ごしておりました。

珍しくテレビのドラマをボーっと見ていたら、普段はめったに鳴らない家電話が鳴って。
誰かしらんって出てみたら、聞き覚えのある声。

え?え?・・と思っていたら、私の書の師からでした。

今はウィーンに暮らす笛吹花さんから手紙が来て、そこに私から先生の話をよく聞いていたとあり
二人のことが懐かしくなって、思わず電話している、と。

花さんは、拙ブログでも何度かご紹介しましたが、同じ師の下で一時期を一緒に過ごした友人。
当時彼女はまだ大学生だったけど、お互い刺激し合いながら切磋琢磨していました。

彼女は25才で単身ドイツに渡り、現代美術を学びながら作品制作も。

2010年には、現代美術のハンス、スーラージュ、ポロック、ダリ!と並んで
花さんの作品も展示されたりと、今もどんどん活躍の場を広げているようです。
その模様は⇒ここをクリック

師は、花ちゃんからの手紙を丁寧に私にも読んで下さり。
日本を離れて厳しい世界に飛び込んだ時は、今のような自分がいることは想像できなかったけれど
今の自分があるのは、先生が厳しく教えて下さったお蔭だと。

そう読みながら、師は泣いておられた。
私も感極まって涙が止まらなくなり、二人して声をあげて泣きました。

私も、ここ数年封印していた抽象の世界を、昨年からまた探し始めたことで
思いがけずNY展や、銀座のArt Point Galleryでの個展のお誘いを頂いて。

師から教えて頂いた「線と空間」の世界を、私なりに表現していきたいと強く思った矢先、
師からのおことばは、私に更なる力と悦びを下さいました。

私は、なんていうか、自分のために作品を書くというのが苦手というか楽しくなくて。
そこに必ず誰かを驚かせたいとか、喜んでもらえたらというものがあると
なぜか自分も俄然楽しくなって、どんどん書けるようになるのでして。

師の下にいた時もそうだったなぁって、思い出したらまた涙が出ちゃう。

たとえば。
全然お呼びでないのに気付かずに、師と張り合ってこんなの書いてみましたけど~?って
図々しく折本にいろはを5冊位書いて見て頂いたことがあって。

それを捲る師の顔を横目に、先生、今「むむっ」って思ったでしょって心の中でにんまり。
けれど師は、笑顔で「はい、よくできました」とだけ。

で、次のお稽古の時。色んな書体、書風で書かれたいろはの折本をずらーっと並べて
「どうだ、これはできないだろ。引出しが違うんだ。もっと勉強せい」と、また笑顔で。

悔しいけど「く~参りました」と言って、次なる作戦を練り始め。
そんなやり取りが本当に楽しかったし、今も挑戦し続けるエネルギーの元は
あの時の「遊び」のお蔭なのかもと、つくづく思う今日この頃です。


滅相もないことを許容し、一緒に楽しんで下さった稲村雲洞先生。

私の、物の見方や感じ方、書、抽象作品、ものづくり、生き方、譲れないもの、
大事にしたいもの、いらないもの、探しているもの・・
それらの多くは、稲村先生でできているような気がします。

そして、私にとって、私の大好きな木簡は、師とどこか似ているのです。

先月で90歳になられてもお元気に書作に励まれているとのこと、
私も師にまた「はい、よくできました」と一笑して頂けるよう
書も人生も悦べたら~と思いましたとさ 

久々の更新で長々となりまして、おつきあい下さりありがとうございました 



師の米寿記念展福井展の動画見つけました。

なんと、先日のTEN展で私は般若心経を折本に貼って壁面に横にして展示していましたが、
師は巻子にしてやはり壁面に横にして展示していました~。 
記憶になかったのですが、どこか考えること似てる?と、また図々しいことを思い
一人で嬉しくなったりしとります。




わたしのはこれ⇒  う~やっぱり師のは断然俄然猛然!


追伸:先日のクイズにご参加下さった皆さまへ
   粗品は順次、近々お送りいたしますゆえしばしお待ちくださいませ 


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2014書TENレポート 最終回

2014-11-09 | 書TEN
                            桃太郎氏 「そったく」

書TENが終わって早くも1か月になろうというのに、
色々バタバタ続きで、後手後手になってしまいまして 

今日は一気に作品のご紹介をば。

最初の写真は桃太郎氏の「そったく」。
禅語の啐啄同時から。

紙と墨のに響き合い、滲み、空間、線、そして仕上げの表具は、やさしい雰囲気の白木。
好きな作品です。

谷合双辰氏「牧水のうた」
しらとりは哀しからずや空の青海のあをにも染まずただようふ



この詩は私も大好き。
大学の頃のメモノートに何度も登場してました。

ご来場者の方にも人気が高かった、多田翠香氏の「温故知新」



いつも「自然の力」を題材に、力強い作品を書かれる内田武岳氏の「土石流」。



新潟在住の岡村雞守齋氏の「山」。包容力のある山を感じます。



中谷翠泉氏の「ゆくえ」。
こちらの作品は、赤い紙に墨で書き、それを切り抜いたものを隣の黒い紙に貼りこんだ作品。
そして写真ではわからないけれど、作品を少し浮き上がらせています。
更に白いマットも、1段ではなく2段にして、立体感、奥行きを持たせています。



作品というものは、表具まで自分でこだわりを持つべし、といつも中谷氏から刺激を頂いています。

その中谷氏の社中展が13日から始まります。
詳細はこちら⇒クリックで拡大 





さて、というわけで、それぞれの全部の作品は、動画を作成しましたのでこちらもぜひ~。

自分の記録用にデジカメで撮ったので、動く速度が速かったり見づらいかもしれませんが
よろしければおつきあいくださいませ~ 
音楽つけたりの久々の作業に時間がかかり、ほんとはそれぞれに名前と題名の字幕を
入れたつもりなのになぜか入ってな~い  なんで? 

これとは別にビデオカメラで撮ったものもあるので、うまく撮れてたらまたアップします。





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ひとごこち~

2014-11-07 | 
                         おねむなみーにゃ(15才)


ひさびさに我が家の猫さまたちと、ベランダで力強く咲いている
アメジストセージ(またはメキシカン-ブッシュ-セージとも)。




食欲の秋・・の前からお太りぎみのぷくぷく(13才)

夏以降、のんびりという言葉を忘れる日々が続いていましたが
おととい5日に、父の脳外科手術が無事終わり、
今のところ経過も順調というところで、ようやくひとごこちがつきまして。

それにしても今の医療技術の凄さには、びっくり 
ご参考までに⇒正常圧水頭症のシャント手術

実は当初、腰椎から脊髄を流す手術の予定が、
手術前日夜になって、病院から電話があり、
やっぱり頭に穴を開けて、直接脳室から腹腔に流す手術に変更しましょうと。

なぬ~え~なんで、今更?と、本人はもとより家族も困惑。
説明によると、現在は腰からの手術で十分な状態だけど、
今後もしものことを考えると、何度も手術をするよりもいっそ、ということらしく。

緊張と不安の決断でしたが、終わってみれば、
昨日にはベッドの上に座って会話もできたり、歩いてトイレに行ったりと
執刀医の先生からも、予想以上に経過は順調ですね、と。
ふう~~。。ずっと背負ってた荷物をひとつ降ろせた気分 

父もどこか能天気というか、どこまでもマイペースで遊び心満載な人なので
看護士さんや家族も、別な意味でヒヤヒヤすることもあるんですけどね 


そんなこんなで、猫さまのまったり~なお姿が
益々いとおしや~でござりまする 

というわけで、ブログ更新も遅れがちでしたが、またぼちぼちと。
おつきあい頂ければ幸いです 

今日のはひとりごとなので、コメント欄は閉じておきます 
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2014書TENレポートその5 ワークショップ

2014-11-05 | 書TEN

ここしばらく出来事やることあれこれで、なかなか更新できずにすっかり遅くなりましたが、
もったいない展も無事、楽しいひと時の余韻を残しつつ終了、
また書TENレポートの続きをば。

今日は、ワークショップ「筆以外のもので書く」の模様をお届けします。
この日は平日ということもあり、大人ばかり10数名の方がご参加下さいました~。

道具はたとえば、ツルツルカレンダーなどの紙、プチプチ、歯ブラシ、スポンジ、段ボール切れ端、
スタンプ台、手、指、紙コップ、割りばし、ティッシュ、など。

それらでもって、色鉛筆、絵具、墨を使って描きます。

たとえばこれは、ティッシュと割りばし、墨&絵具。


デカルコマニー。ツルツルした紙に絵具を盛り付け、はがきに版画のようにぺたっ。
1回で数枚、色合いもその都度変化するし、違う構図にすればオンリーワンの作品に。


これもティッシュと段ボール紙、割りばしで。


スポンジ。


ワークショップを撮影して下さっていた洋三先生のブログで、
写真プリント用光沢紙にスポンジで書いてみた面白い作品が⇒Yoz Art Space

100均の6色セットのスタンプ台で。


・・と、ヒントをお渡ししつつ、私って芸術家~と思って楽しんで下さいね~と言ったら、
皆さま真剣&興奮ぎみに集中の図、が最初の写真。

こちらはビニール手袋をはめて、絵具を指につけて叩いて描いてます。


道具や色を選ぶ子供のようなキラキラした笑顔、私も嬉しくなりました。


今回のワークショップには、ブログ友の香彩さんとそのお友達、
そしてそして今回お目にかかるのは初めてだった執事さん も。

執事さんたら、私が会場にいる4日間も会いに来て下さって  
その上、大事な愛猫またさんを描いた絵を頂いちゃいまして。 ありがとうございます~

執事さ~ん、その後も描いてますか~ 作品また見せて下さいね♪
実は、執事さんが描かれた繊細な木炭画をたくさん見せて下さり。
鳥肌もので素敵でした。 いつかご紹介できればと思っています 



ではでは、たくさんある皆様の作品からいくつか。
私って天才かしら~って思えてきたでしょって言ったら、皆さま満更でもない風でした 


















身近にあるなんでもないものを使って、自分の色を探しながら描くのは楽しいです。
ぜひ、チャレンジしてみてくださ~い。

あれ? これってもったいない展に通じるような~。

ご参加下さいました皆さま、ありがとうございました。楽しかったです 

「筆意外のもので書く」ワークショップに参加したい方、出張教室も承りま~す。
コメント欄か左バーにあるメッセージを送るから、お気軽にお問合せくださ~い 





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書TENレポートその4

2014-11-01 | 書TEN



さてさて、すっかり遅くなりましたが、書TENレポートの続きをば。
今日は私の作品「それぞれの・般若心経」です。

今回は折本を横にした形の紙面に、般若心経を6×4行24枚に分割した作品。
紙の大きさ、文字の構成、色を入れたりと、色々な表情で書いてみました。

全体はこんな感じ。





メンバーの木原氏より作品への質問を頂き。

木:「なぜ今回、般若心経を題材に?」
沙:「こう見えても?私自身、日々生きることに葛藤があったり、
   世の中でもやりきれない出来事も多く、何か心の支えになるものを探していて・・」
木:「お~そうでしたか~もしそうだとしたら僕だったらまた違う表現になっていると思いますね  」
沙:「もっと厳粛な感じでしょうか?」
木:「たぶん


そうなんです。だからタイトルは「それぞれの・般若心経」。
般若心経の感じ方や向き合い方も、人それぞれでいいのでは、と 

私は、般若心経はもっと身近にいてくれるものだと思っています。
なので、今回は敢えて額には入れずに、無造作な形で展示したかったのです。
正直言うと、なるべくお金もかけずにというのも私の思いでもありますが 

宗教論を言うつもりは全くありませんが、私の心の支えのひとつに禅語があります。
禅の世界は、神様や崇拝する人に願いを託すのではなく、
自分自身の中に解決方法や答えがあると、教えてくれました。

私にとって般若心経を書く行為は、もう心の拠り所や祈りを捧げる受け身のものではなく、
受け取ったものへの歓喜や感謝であるような 

「この般若心経、なんでもござれって言ってるようね」とある方が笑顔でお声をかけて下さり。

大好きな木簡からもらったエネルギーは、私の祈りの形にも伝染しているのかな、と
嬉しかったです 

今回の2点の作品、「木簡へのオマージュ」と、この「それぞれの・般若心経」は
どちらも、数点の作品の集合体です。
私はこの集合体の作品が、一番自分らしい世界と感じています。

ひとつひとつの作品と、それらが響き合う世界。
これからもまだまだ探していきたいです。


さてさて。
先日、もう1点の作品「木簡へのオマージュ」について
どんな文字をイメージして書いているでしょう~というクイズを。

その締切が31日でしたので、正解を発表いたしま~す 
作品はこれ⇒クリックで拡大します  
       
                画面左上から   是 下 号 
                            鳥 空 心
                            馬 見 道  でした~。



でも正直に言うと、文字を意識して書いたのは、下、是、馬、心のみです。
あとは、木簡からのインスピレーションです。むずかしかったですかね


思いがけず37名!もの方がクイズにご参加下さり 
その中から、2回までの回答で正解されたのは、なんとお一人。

ブログ友ののぼるさんでした~
のぼるさんには、小品の拙作をもらって頂きたいと思っておりますです。

また、数回とはいえ最後までおつきあい下さいました方々、
ご参加下さいました方にも何かお礼をと考え中です。

気持ちをのんび~りと、お待ちいただければ幸いです。

皆さま、おつきあい下さいまして、本当にありがとうございました。
またの機会にもぜひ 
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