心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

後悔しない方法

2010-06-30 | 山頭火・放哉・良寛
                             (半紙)


「降ったり 霽(は)れたり おのれにかへる」 山頭火句

ここのところ、はっきりしないお天気が続いとります。
降ったり晴れたり曇ったり。

でもこの気候の変化にヤキモキしたり、ひたすら耐えたり諦めたり・・
そんなことの積み重ねの先に、快晴の日も待っているわけで。

人生、山あり谷あり。苦あれば樂あり。樂あれば苦もあり。
そんなときこそ、自分らしさを持っていられたら 

生きていれば、いろんなことがあるさね。
でも最終的に、自分で選んで自分で決めたことならば納得がいくってもんさね。

だから・・大事なことは自分で決める。
そして・・その責任は自分でとる。

これ、後悔しない方法なり。 
そ、反省はするけど、後悔しない方法なり 


それにしても、いやはやほんと、このあたりは蒸し暑くてかないませぬ。
毎日散歩に出かけたがるみーにゃも、さすがに暑くて歩きたくないようで 
あら・・なんだかこうしてみると、メタボに見える? 

この責任は・・
あ、でも実際は意外とスリムです。




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臨書から作品へ

2010-06-29 | 書の話
                         「造加牟尼」(半紙)   
 
久々に龍門小品造像の臨書。
通信で学んでいらはる碧さんのご希望で。

原本はこちら(↓)


素朴であったかくて純な線が書きたかったのだけど・・

文面は「父母兄弟姉妹の為・・皆得解脱・・」とあるからに、
家族を思って、一字一字彫られた碑なのかな 

原本の「造」の字、なぜかハクション大魔王の口を思い出す。
こんな表情に書きたいと何度か書くも、なかなか思い通りに書けず。

それぞれを半紙で臨書したら、部分でも全部でも作品としてまとめてみたくなる。
そのうちだんだん回りの拓の部分も・・と、ロマンは広がるのであ~る。



以前、造像にはまっていた頃は、あれこれ遊んだなぁ・・と、ふと。
また、夢中になれる時間を作りたいなぁ・・

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文字を絵として

2010-06-28 | つれづれ
                           (半紙1/2)

前回の絵手紙教室で書いた「雨」の色々。

絵手紙教室なのに、最近文字遊びも多く。
でも一応「雨」は「絵」の役割でもって、今回は他に言葉を添えて。
「一期一会 雨降る中あなたの笑顔思い出しました。」

雨だから、濃い墨色よりちょっと水で薄めたにじみのある線で。
でもって、一応絵手紙だからってことで、水色をのせた筆をパシャって散らして。

こちらは八木重吉の詩の一部と。
雨が 好きか わたしは好きだ 
・・の続きは、 うたを うたおう 

その下のは、日々是好日と。




梅雨真っ只中、蒸し暑うごじゃいます。
そんな日に聴きたくなる・・今日の1曲は、フジコ・へミングの La Campanella
この方のカンパネラは特に好き。脳というか五感の中枢にまで響いてくるう・・ 


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書展レポート 蛟龍會展と駒成峰展

2010-06-27 | 書展・展覧会情報
                          石川芳雲氏

先週末は、母と書展巡り。遅ればせながらそのレポートを。
最初にお邪魔したのが、石川芳雲氏主宰の第八回書道皎龍会(こうりゅうかい)展。

会場には、最終日とあって少々お疲れぎみの石川先生と、宮山先生もいらして。
それでもこの時も、書に対する熱い思いと、今後の活動についてお話下さり。

ではでは早速作品をご紹介。


↑2点とも石川氏。

古典的な書風の中にも、躍動する線美からは文雅だけではなく、
飄然とした、そして清廉爽快な氏のお人柄を感じて。
全体を拝見していると、伝統的な書のスタイルかと思いがちだけど、
間近で拝見すると、その心線は碧空の快感を覚えるなり。


そして↓ 宮山一琴氏 (故)中平南谿先生 二宮奇龍氏


石川先生、この後も年内、まだまだ予定はびっしりのようでしたが、
またのお目もじを楽しみに致しております 


さて、ちょうど階下でこちらも最終日だった、駒成峰書展にもお邪魔するなり。
ほとんどが大作の見ごたえある書展でした。
学校の先生でいらして、退職記念にと満を持しての個展とか。















一体どこでこんな大きな作品書くのやら・・
あ・・学校の先生だから体育館?とか母とあれこれ。
それにしても精気溢れる迫真の作品に圧倒されました。

このあと、日本書展にも足を運び。。そのレポートはまたの機会に。


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詩から受け取ったものを

2010-06-26 | 書の話
                          (はがき倍版カード)

「林裏灌園人」りんりかんえんのひと  by王維

愛用の墨場必携、清雅堂の「翰墨自在』藤原楚水偏より。
でも明確な意味がいまいち掴めず、だけど。

ちなみに本にある注釈は・・
山中の陰士である。林裏(林の中)を樹下叉は花下に作れるもある。

蒸し暑い日が続いてますが、そんな時こそ「涼」を演出するのが日本の文化。
あ、この詩は中国のですけどね、ちょっと拝借して。

この詩から風景なり空気感・・膨らみませぬか 

漢字(詩)のすごいところは、只そこにあるだけで
人それぞれに無限の世界を想像させてくれるところ。

そして受け取った世界を、また自分なりに表現すること、
それが書することの喜びのひとつでもあるような 


この詩をイメージして選んだ今日の1曲は、
Yo-Yo Maが演奏するバッハの Cello Suite No. 1


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カマキリ君とのしあわせな時間

2010-06-25 | つれづれ
 
前回の絵手紙教室のとき、Nさんのお庭からカマキリ君3匹も出席。
以前私が、カマキリ君がベランダに来てくれたらなぁ♪って話していたのを
覚えていて下さり、ヨーグルトの入っていたプラケースに入れて。

まだ赤ちゃんの2cm位のが2匹と、3cm位のが1匹。
その1匹が、↑の写真のカマキリ君。愛嬌ある顔してるでしょ

昆虫に気持ちが通じるか?って思うでしょ。
でもね、カマキリって一緒に遊んでくれる。←って思い込んでるだけかもだけど。

指で目の前をグルグルってやると、一緒に目を回して、
自慢のカマを思い切り伸ばして万歳する。
以前もそんな遊びをしていたら、鼻に飛びつかれて大笑いしたことがある

その表情も仕草もいとおかし。いと、かわいいのでありまして。

せっかく連れて来て下さったのでベランダに・・と思ったのですが、
ちょうど餌になりそうなアブラムシがついた植物を刈ったあとで
3匹分の獲物がいそうもなく・・。

で、なにせ肉食・・そうこうしているうちに死んじゃったら・・と思い、
ふと、職場の草むらを見ると、ワラワラと虫が・・
ここなら食うに困ることはなさそう・・と、別れを惜しみつつ
自然へ放すことにしました 

Nさん・・せっかく・・でしたのに、ごめんなさいまし。。
でも、しばしカマキリ君たちと遊ばせて頂き、楽しくしあわせな時間でした

お~い! 元気に育てよ~ 
(写真、虫が苦手な方にはごめんちゃい)



上:大量の赤いアブラムシ?に、警戒中
中:恐る恐る近くに寄って、獲物を観察中
下:元気に育てよ~って言ったら、振り返った
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飛んでいっぴき赤蛙

2010-06-24 | 山頭火・放哉・良寛
                          (半紙1/2)

飛んでいっぴき赤蛙 山頭火句

前回の絵手紙教室でのお題のひとつ。
最近、お絵描きをサボってるから、絵が描けない。。
やっぱり何事も、毎日・・と言わずとも、繰り返すことが大事だなぁと実感 

で、皆さんの作品↓



赤い蛙なんて見たことないよね、もしかしたら食用蛙のこと?とか言いながら。
それぞれの蛙に、う~ん、やっぱり描いた人に似る?なんて言いながら。

私のは蛙に見えないかもってことで、色に助けてもらいなんとか蛙に見える?


この日のお題は、ほかに紫陽花と、「雨」の一字も。
「雨」はこの季節、何度となく書いてるけど、私は好きな文字のひとつ。

この日も何枚か書いたので、また次回。
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衣食住も響き合いから

2010-06-23 | つれづれ
                         (はがき倍版カード)

「山静日長」 山静かなれば日長し

静かな山あいにいると、一日がゆったりと流れるよのぉって意味。

ここんとこ、ちょいと逃避願望。。。

1日24時間、同じ時間でも、過ごす場所や使い方によって違うような。
私の場合たぶん・・時間の使い方がかなり下手かももも・・。
なんだかずっと頭ん中の整理整頓もできてない。
あ、机の上の整理整頓ができない人は仕事もできないなんて本があったような

日々を無意味に追われてると、知らず知らずにあれこれ諦めたりしちゃうかもでして・・。

山静日長。

そんな時空を思い描き続けながら、机の上も頭ん中も整理しながら
寅年の残り半分を進みたいもので・・

そうそう、石川県の里山で野生動物も間近にお暮らしの陶芸家の藤澤さん。
ブログ→ 藤澤重夫の器を游ぶ を拝見して、うほほ~となり。

あ、お許し頂いて写真を拝借。
ご自宅のリビングギャラリーに、わたし・・の屏風。
なんだか屏風が、「ここは気持ちええで~」って言ってるようで

衣食住もまさに、響き合いなんですね 


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一日暮らし

2010-06-22 | 禅語・般若心経
                               (はがき)


禅語に一日暮らし(いちじつくらし)ということばがあるそうな 

どんなことも、辛いことも楽しいことも亦、今日一日だけ
一日一日がかけがえのない大切な日と感謝して生きるべし、とな。
「その日暮らし」とは、違うなり。

当たり前のようでいて、凡人の私はすぐ忘れてしまって
「忙しい」を理由にあれこれと 

そんなに仕事が増えたわけではないのに、
なぜか以前よりのんびりできる時間が減ってしまって、
不義理をしたり、用事が溜まっていく一方。。。
いかんなぁ。。

一日暮らし。
ほんとはも少し感謝して暮らせたら。

一期一会。
ほんとはも少し感謝して日々を重ねられたら・・。

生きてると色々ありんす 

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強さの音

2010-06-21 | 書の話
                           半切1/4の半分(部分)

某空手道場に依頼されて書いた「一心不乱」の部分。
数枚お送りして、選ばれたのは自分で思っていたものとは一番遠いものでして
あ、これは選ばれなかったものの「一心」の部分。


選ばれたのはこれ。。↓



「一」 の文字が一番、どっしりしていたので、とのことでしたが
確かに、これを含め他の「一」は、パーンって破裂音のするもので、
選ばれたのは、造像風にぐっぐっぐと横に引いて書いたもの。

そっか・・なるほど。。
空手の強さとは、破裂音じゃなくて、
気合を入れてお腹の底から吐き出す、地響きだったんだ・・。

でも「心」は、選ばれなかった方が、気合入ってると思うんだけどなぁ。。
でも一心不乱の真摯な姿には、ちょっとハッタリがかってるか・・。

またひとつ、勉強になりました。


昨日は、書展3ケ所巡り。近々レポートを。
母は今頃ばててるかも。。
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