心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

うれしいこともかなしいことも

2010-12-31 | つれづれ

     (倍版はがき)

 

寅の年、残り数時間となりました。

それぞれに・・どんな一年だったでせう。

 

私にとって今年は、ようやく一歩前へと進めたような気がしています

 

自分探しで始めたこのブログ、そこから広がったいくつかのご縁を通して

自分が探しているもの・・が、少し形になってきたような。

 

4月の加賀での、藤澤重夫さん、小川静代さんとの三人展、

12月は、越智麗川氏はじめ9人の方とご一緒させて頂いた書TENと、

新しいことへの挑戦の機会を頂けたことに、感謝の気持ちで一杯です 

 

また、拙ブログへお越し下さっている皆さまにも、この場を借りまして・・

日々おつきあい下さり、ありがとうございます

 

寅の年、本当にいい年となりました。

また明日からの卯年も、どうぞ宜しくお願いいたします

 

今年最後の作品は、前にも書いたことがあるけれど、山頭火の句。

「うれしいこともかなしいことも草しげる」

 

皆さま、よいお年をお迎えくださいませ

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「如く」探し

2010-12-30 | つれづれ
                           「如」 (半切1/4)

ひゃぁ・・あっという間に師走も30日。
昨日で大掃除は7分目まで(かなりいい加減にだけど)終了。

今日は年末もこんな押し迫ってるってのに、宅急便が5つ、お手紙6枚。
さっき無事出し終わり、これから残りの大掃除 

はてさて、ほんに今年も残り僅かとなりました。
皆さまは、どんな一年でしたでせうか 


さて、今日の「如」は、昨日の「愚」に続く文字。
先日の書TENで書く予定だった禅語の「愚如魯如」~愚の如く魯の如く

魯とは、間が抜けていること。

あっけらかんと、そのまんまで生きられたらいいなぁ 

皆さまは、どんな「如く」をお探しでせうか。
明日の大晦日には、自分の「如く」をしばし心静かに思い描く時間を持てたらと 

日本海側は大雪とのこと、諸々・・どうぞお気をつけくださいませ。
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本物の「愚」には

2010-12-29 | つれづれ
                         「愚」 (半切1/4)

今日はもう師走の29日。
毎年のことながら、今年の慌しさは格別でして 

つい数年前までは、年末の大掃除と平行して、
母と一緒に、おせち料理をあれこれと作ったものでした。

その頃と比べて何が増えたのか、あるいは何かが衰えたのか 
あの楽しい時間がなくなってしまって。
ここ数年は・・おせちはネットで注文などと、世知辛いお正月でして 

さっき夕飯の支度をしながら、ふと、だんだんおせちの品目も手順も
忘れちゃうのかなぁ・・と、心がちくっと痛く 

来年の今頃も、同じようなことを言っていそうだけど、
来年は自分の生活のリズムを見直そうぞよ・・なんて、ふと 

今日の「愚」は、先日の書TENで出品しようと思って書いていた文言の一部。
結局、思うように書けなくて 「無一物」 になったのだけど。

「愚」ってことば、結構好き。
本物の「愚」にはなかなかなれないけれど。

さて、まだまだ大掃除、頑張りま~す。
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不自由さの中から

2010-12-28 | つれづれ
                           (倍版はがき)

「通達今古」 きんこにつうだつす  韓愈の句
その識、今に通じ古に達すること。    ~『翰墨自在』清雅堂より


先日何かのTV番組で、こんな話が。

過去と現在、そして未来はつながっているもの。
けれど、日本人はどんどん新しいもの(自分)ばかりを求めて、
すぐそこの過去(家族や他人)さえも、消し去ろうとしているのでは、と。

その昔の人々は、物がない不便さ、家族が一緒に暮らすことでの人間関係の不自由さ、
そういったものの中から、自分の「立ち位置」を見つけていったのでは、と。
つまり、過去と現在、そして未来がつながっていることを忘れたら
現在(自分)がわからなくなっちゃうってこと 

不条理の中の矛盾から逃げてばかりいたら、逆に自分の居場所がなくなる・・
というお話に、ぼんやりとだけど、頷いていたなり 

・・なんて、むずかしいことを考えている暇はないのであった。。

年賀状は昨日朝までかかってほぼ書き終えたものの、
これから大掃除という、逃げたい現実が。。
昨日はお気に入りのドラマ『JIN』総集編を見ながらの大掃除。
はぁ・・終わらない。。

残り僅かの師走、何かと気ぜわしゅうございますが、皆さまもどうぞお元気に 

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中平南谿先生の書

2010-12-27 | 書の話
                            「梨花雪飛」 (半切) 
       
先日、拙ブログへお越し下さったNさんより、
中平南谿先生 の書をお持ちとのことでご連絡を頂き 

『作品の構成にも拘りがなく、自由奔放に、その時の自分の感情を一気に
書き込んだように感じ取れます。
線質も変化に富んで、何度観ても心を動かされる作品です。』と。

母の師であられた中平先生は、1903年生まれ。松本芳翠に師事。
日展参与、書海社常務理事も務められたお方。2001年逝去。

私も数回お目にかかったことがあるけれど、
もの静かで、明治生まれの気骨を感じる方でした。

で、この作品について、先日、日本書道学院展にお邪魔した折、
同じく門下であられた石川芳雲先生にも印象を伺ってみました 

う~ん、これはまさしく中平先生の作品だけど、いつになく豪快。
おそらく書海社の新年会の席か何かで、お年玉として揮毫されたものでは?と。
つまり、即興的で気負いのない作品、と。

母曰く、中平先生の作品は、ふわっとした何ともいえない温かく超然とした世界を
感じるものばかりだったけれど・・と、意外な印象だったよう 

昭和51年と書かれているので、先生、76歳の作品。
改めて拝見しながら、奔放さはそのままに、更に躍動感があり、生き生きとした
まさに「生きている書」だなぁと 

私もいつかそんな「生きている書」が書けたらなぁ・・と、心に響くものを頂きました。
画像の使用もお許し下さったNさん、ありがとうございました 

あ、そうそう、石川先生からこんなお話も。
南谿先生の「谿」の文字、この当時は下が揃っているけれど、
その後「谷」が右下がりにされるようになったそうです。
なので、署名によって、書かれた年代がわかるとのことでした。

蘭秀会展での中平先生の作品はこちら↓


 



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矛盾を受け入れつつ

2010-12-26 | 山頭火・放哉・良寛
                            (半紙)

久々に山頭火の句 「よびかけられてふりかえったが落葉林」 

人は人の間の中で生きているってことを
ふと気づかされる瞬間。

それは喧騒の中で流れる時間の中にいるときは
意外と気づかないこともあるような。

孤独の淵の山頭火が、人恋しさに落葉した林の独り言に錯覚したときの思いは
まさに諸行無常だったのかもしれないけれど。

さっきテレビで、こんな話が。

生きるということは、矛盾だらけだ。
その「矛盾」を受け入れながら生きるということが、大事なのでは。


はてさて、早くも年末。
今日も大掃除もしつつ、年賀状書きしとります。
今日200枚!仕上げるど~

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猫さまから めりーくりすます

2010-12-25 | 

数年前に作って楽しんでたクリスマスカードに、
我が家の猫さまたちのクリスマスバージョンのブロマイドを加工して 

カードは、B5サイズの洋紙を半分に切って、和紙を適当な形に貼って、
100金で買った、色つき針金やビーズやボタンをアレンジして。
手書きの筆文字で、Merry X’mas って書くと和風になるでしょ

ぷくぷくは、びっくり顔になりながらも、阿呆な飼い主につきあってくれて。
でもみーにゃ様は、やっぱりこんな感じに、いやそ~なお顔で
ちょっと・・取ってよ、これって 

みーにゃも似合いそうなのになぁ・・って思うのは、飼い主だけか。。

ともかくも・・めりーくりすます 


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クリスマス・イブに

2010-12-24 | 季節もの
                      毎年すばらしい近所のクリスマス飾り
                  

今日はクリスマス・イブ 
クリスチャンではないけれど、子供の頃からなんだかウキウキしたわけでして 

その昔、友人その亦友人などと集まっては、クリスマスパーティをしていて 
ワンルームに住んでいた時なぞ、玄関はもちろん部屋には座る場所もない中で 

当日、はじめまして~って人もいる中で、みんなで料理したり飾りつけをしたり。
500円以内のプレゼントを用意して、クリスマスソングを歌いながら隣の人に回しつつ、
歌い終わった時に手元にあったのが、その人へのプレゼント~とか 

楽しかったなぁ 

今年は昨日、Kちゃんが遊びに来たので、何年ぶりかでチキンの丸焼きなぞを。
この季節にだけスーパーでも登場する、丸焼き用のチキンさん。
葱・セロリ・ローズマリー・バジルを中に詰め込んで、
すりおろしたにんにく、バターを表面に塗りこんで、塩・こしょうをふって
玉葱のスライスを乗せて、最後にオリーブオイルをかけて、オーブンで約1時間。

ちょっと薄味だったけど、ちょっとだけクリスマス気分を楽しみましたとさ 



クリスマス・イブの1曲は、James Taylor の♪ In The Bleak Midwinter
久々に聞いたけど、う~ん・・やっぱりいい声。。


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忙しい時こそ明鏡止水と

2010-12-23 | つれづれ
                          (半紙)

荘子のことば 「明鏡止水」 めいきょう(けい)しすい 

「明鏡」は一点のくもりもない鏡のこと、
「止水」は止まって静かにたたえられた澄んだ水のこと、
すなわち、邪念がなく澄みわたった心のこと。

・・って意味の割りに、今日の書はぎこちないっていうか、硬かったな。。

書ではよく書かれる言葉なんだけど、たぶん無意識に、
言葉としてよりも「書」として書いてしまったから 

やっぱり、文字やことばが持つ意味やイメージを大事に書いていこう・・ 

ここんとこ、部屋の片付けもほとんどはかどらないまま、日々に追われるまま
年末に突入・・あう・・年賀状・・今年は25日までに・・は完璧無理だぁ。。

そんな心も身体もざわつく毎日に、ちょっと深呼吸 

って、ことで、今日の1曲は真砂秀朗の ♪ HOLY QUEST with Jim
目を閉じて、ゆっくり呼吸しながら聞いてます 

忙しい時こそ、明鏡止水といたいものでありんす 





真砂秀朗氏HP→ ここをクリック


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魚嫌いの理由

2010-12-22 | つれづれ
                               (半切)

「釣魚自娯」 魚を釣って一人たのしむなり。
来春の蘭秀会展の参考作品。

釣りはしたことがないのだけれど。

子どもの頃、週末になると、父の知り合いの内科医のN先生が
釣った魚を、クーラーに入れて持って来て下さり。

アンパンマンのようなお人で、うちの台所に立って、
肉付きのいい短い指でもって器用にさばいて調理してくれて
その後ろ姿を、ぼんやりと覚えている 

子ども心に、その残酷に見える光景を、魚臭さの中でインプットされてしまったようで
大学生頃までは、時々食卓に並んだ鰈の煮付けや、鱈や鰤やらも
今よりは普通に食べていた気がするけれど、最近はすっかり魚が苦手でして・・。

・・なんて言ったら以前、それは大人げない!と叱られたけど 

でも、川魚は結構好きで、鮎や鱒などは塩焼きでパクリ。
普通、川魚の方が泥臭いとかで苦手な人もいるようだけど、
私の場合、潮の香りがどうも苦手でして。。

特に青魚は、もう何年も食べてなく。
あ・・だから脳みそがどんどん退化、忘却のかなたへと進んでいるのでせう 
最近かなりヤバイ・・ので、せめてDHAのサプリででも補給しまする 

昨日は職場の忘年会。もうそんな季節ですねぇ。
そんな時は、お魚さんもちゃんと頂いて参りましたわ。
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