心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

感じるままに

2007-10-20 | 前衛・抽象


それまで自分が、抽象的なものを表現するなんて思いもしなかった。

初めは何がなんだかわからないまま、見よう見まねで書いていた。
文字を基本に、解体あるいは合体、へんとつくりの大小、それらを空間に
どう配置するか、それには瞬発力とバランス感覚を必要とした。
筆に限らずダンボールを使って書いたり、時には雑巾やスポンジに墨を含ませ
真っ黒になりながら、夢中で作品を作っていた時期がある。

理論はわからないまま、でもなんだか楽しかった。
書の臨書と違って、自分をさらけ出していく作業は苦しくもあったけど、
こうした抽象表現を体験できたことで、表現することの楽しさを
教えてもらったんだなあって思う。

前衛はわからないから、絵は描けないから、字は下手だから・・と、
なんでも体験する前から遠慮するのは、もったいない。
表現には、こうでなきゃいけないっていうきまりはないんだから
下手くそって思われたらいやだなぁなんて気にしないで、'まずは’
感じるままを表現すればいいのだ~。(・・ってそれが難しいんだけどね)

技法や構図にばかりこだわって、うまくまとめようとした作品(日常)は
結果的に不毛。
どんな小さなものでもいい、自分の奥にしまい込んで忘れてしまっている
心のまま、感じるままを引き寄せるには、固定概念をとっぱらって、
本当の自分が喜ぶことを良しとする勇気も必要。

まずは、表現するって楽しい!って思えたら、どんどん知りたいことが
増えてくる。勉強したいって思えてくるはず。

写真は甲骨文字の「今昔」を、遊んでみました~。
なんて読むの?どうしてこれが「今昔」?なんて考えないで、
それぞれに何でもいいから感じて頂ければ幸いです。
コメント
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